MENU
カテゴリー

「Catch up Premier League」~2025.1.18 プレミアリーグ 第22節 レスター×フラム ハイライト

見せつけた地力の差

 何とか連敗を食い止めて一刻も早く残留のために上昇気流に乗りたいレスター。今節は今年も残留争いとは無縁のシーズンとなっているフラムとの一戦だ。

 フラムはここ数試合継続していた5バックを放棄し、4バックに回帰。3-2-5に変形するレスターのバックラインに積極的なプレスをかけることで追い込んでいく。レスターは外循環から前線が裏を取ることで、フラムの高いDFラインを押し下げに行く。だが、これはベルゲやカスターニュのプレスバックでフラムがピンチを未然に防いでいく。

 レスターは非保持に回ると4-4-2で構える形。フラムは左サイドを主体として、大外にオーバーラップしたSBからチャンスを作り、外からゴールを狙っていく。

 時間の経過と共に、状況は地力が反映される格好に。ミドルゾーンから脱出できないレスターに対し、フラムは後方の積極的なオーバーラップから攻撃の厚みを増していくことで圧力をかけていく。

 レスターは後方に枚数をかける陣形を敷くことで保持での安定を図るが、後ろ重心となっている布陣は仕上げの甘さに繋がってしまい、なかなか前線で迫力のある攻撃を展開することが出来ない。

 一方のフラムも優勢に試合を進めつつ、ハーフタイムまでは得点を決めることが出来ず。試合はスコアレスのままハーフタイムを迎える。

 後半も保持で主導権を握ったのはフラム。落ち着いたポゼッションから一方的にレスターを押し込むことで敵陣でのハーフコートゲームを展開する。左右に振るアクションを積極的に増やしたフラムはこの動きが先制ゴールにつながることに。右サイドで大外のウィルソンがボールを受けると、この折り返しに合わせたのはスミス・ロウ。ファエスを出し抜いた一撃でついに均衡を破る。

 追いかける展開になったレスターは左のマヴィディディなど2列目のアタッカーを生かしたカウンターから反撃を狙う。だが、レノの安定したセーブなどフラムのバックスの安定感に屈した感。保持で試合を制御しているという点も含め、フラムの優位は動かない。

 そして、ファーサイドのトラオレでフラムは追加点。レスターは自陣から見て右サイドにスライドしているのに、ホルダーにろくにプレッシャーがかからず、ファーサイドのトラオレがガラ空きになるという不可解な守備となっていた。ヒメネスをクリスチャンセンが監視している時点で大外のフリーは約束されたようなものである。

 2点のセーフティリードを確保したフラムは危なげなく逃げ切りに成功。レスターをねじ伏せて、勝ち点3を手にした。

ひとこと

 地力の差が現れた一戦だった。

試合結果

2025.1.18
プレミアリーグ 第22節
レスター 0-2 フラム
キング・パワー・スタジアム
【得点者】
FUL:48‘ スミス・ロウ, 68’ トラオレ
主審:マイケル・サリスベリー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次