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正面衝突を力強く制して3ポイント確保
前節の勝利でアーセナルとの勝ち点差は再び6に拡大。4までは縮むし、6よりは広がらないという状況は年末年始からあまり変わっていない。対するイプスウィッチも降格圏付近に駐在する状況には変化なし。敵地での一戦ということで難易度は高いだろうが、勝ち点奪取は何とかこぎつけたいところだろう。
序盤からボールをゆったりと持つのはリバプール。大きく幅を使いながらのポゼッションを行っていく。このリバプールの保持の方向性はイプスウィッチにはつらかったように思う。
イプスウィッチの前線の守備は前の選手がサイドに限定することを起点に始まっている。そのために、SHやCFはボールサイドへのスライドが多め。しかしながら、リバプールのボールはイプスウィッチのスライドよりは早く動くので、前線の誘導が間に合わないケースもしばしば。リバプールは中盤が晒されたところでようやく縦パスを入れていく。
序盤はコンパクトなライン間の守備を見せていたイプスウィッチだが、時間の経過と共に状況は変化。コナテからライン間でボールを受けたショボスライは裏に流れるサラーのフリーランによって、スペースを存分に活用。見事なフィニッシュで先制点を生み出した。
この場面でおぜん立てとなっていたコナテのフィードはサラーの裏抜けにも活用。多角的な部分で活躍を見せた後方からの武器となっていた。
リードを奪ったリバプールは押しこみながらテンポを落とすことに注力。保持時のポジションの自由度を上げながら相手の守備網に穴を空けていく。
イプスウィッチはハッチンソンのキャリーなどから反撃に出て行きたいところだが、CFのデラップがリバプールのCB陣に跳ね返されるなど苦戦。バーンズの大けがもあり、踏んだり蹴ったりな前半となった。
リバプールは優勢を生かして前半の内に追加点。ガクポからのファークロスにサラーが角度のないところから叩き込んでリードを広げる。さらにはそのガクポが自ら追加点。3点のリードを奪い、リバプールは完勝ムードでハーフタイムを迎える。
迎えた後半もペースを握ったのはリバプール。ゆったりとしたポゼッションと容赦ないプレスで試合のテンポを担っていく。イプスウィッチは前半4-4-2と5-3-2を行ったり来たりという感じであったが、WB/SH役のバーンズが負傷したこともあり、明確な5-3-2にシフト。まずはきっちりと守ることを念頭に置く。
シュートこそないがリバプールの後半の試合運びは盤石。右サイドを軸にサイドの奥を取っており、まずは押し下げることで不要なカウンターを打たせない。
仕上げとなったのはガクポの4得点目。これで後半もペースはリバプールであることは証明された感がある。
終盤に1点を返したイプスウィッチだが、反撃もここまで。正面から向かってくるイプスウィッチを見事にリバプールが下した。
ひとこと
イプスウィッチのプレスとリバプールの保持はあまりにも食い合わせが悪かった感じ。
試合結果
2025.1.25
プレミアリーグ 第23節
リバプール 4-1 イプスウィッチ
アンフィールド
【得点者】
LIV:11′ ショボスライ, 35′ サラー, 44′ 65′ ガクポ
IPS:90′ グリーブス
主審:マイケル・サリスベリー