
10人の苦境を乗り越えての辛勝
レビューはこちら。

CLのノックアウトラウンドへのストレートインの権利をほぼ手中に入れたアーセナル。やや強度的には落ちる一戦だったとはいえ、国内にとんぼ返りしての中2日のアウェイゲームは非常に過酷なものになる。
序盤にボールを持つのはアーセナル。ルイス=スケリーをインサイドに置く3-2-5への変形から打開を狙っていく。インサイドで相手を背負うルイス=スケリー、サイドに流れるライスなどズレを作り出すアクションからチャンスを作りに行く。
だが、この日は前線のタッチが安定しないアーセナル。左右のWGのタッチが跳ねたところを相手に捕まえられてしまうなど、クロスを入れる前の段階で跳ね返しにあってしまう。
ウルブスはボールを奪った後の狙いもしっかり。サイドの裏を狙う形から奥を取り、少ない手数で陣地回復を狙う。特にルイス=スケリーの背後のスペースからの進撃は効果的。セメドのオーバーラップからサラビアに届くクロスはこの試合はじめての決定機だ。
ただ、アーセナルも反撃に。動きが少なかった右サイドでポジションチェンジからの左サイドへの横断が徐々に出てくるように。左サイドのトロサールはシンプルなファーへのクロスを狙うことでウルブスを追い詰めていく。
だが、このクロスも徐々に引っかけるシーンが出てくるように。そうなると、頼みの綱になるのはセットプレー。しかし、ライスのCKが弾かれたところからアーセナルはルイス=スケリーが退場に追い込まれてしまうなど、なかなか思い通りに試合を進めることが出来ない。
迎えた後半、ウルブスは数的優位を生かせない苦しい展開。引いて受ける守備でボールを高い位置から奪えないし、自陣からの前進でもアーセナルのプレスに引っかかることで波状攻撃を許してしまう。
ようやく押し込むことが出来ても、オフザボールでの動き出しが乏しくなってしまい、アタッカーのミドル以外でチャンスのルートを掴むことができない。そうこうしている間にジョアン・ゴメスが2枚目の警告で退場してしまい、ウルブスは数的優位を失ってしまうこととなった。
再び押し込む機会を得たアーセナルは右サイドからのクロスから先制。跳ね返し切れなかったところを逆サイドのカラフィオーリが押し込んでついにリードを奪う。
その後も4-4-1と5-3-1を使い分けながらブロックを構築するアーセナルは逃げ切りに成功。数的優位を生かせなかったウルブスから勝ち点3をかすめ取った。
ひとこと
ウルブス、あまりにも11人の時に元気がなさすぎる。
試合結果
2025.1.25
プレミアリーグ 第23節
ウォルバーハンプトン 0-1 アーセナル
モリニュー・スタジアム
【得点者】
ARS:74′ カラフィオーリ
主審:マイケル・オリバー