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「Catch up J1 League」~2025.3.15 J1 第6節 FC町田ゼルビア×アルビレックス新潟 ハイライト

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ハイプレス回避能力の欠如が懸念の新潟が圧力に屈する

 前任者の影響もあり、今季の新監督人事が遅れてしまった新潟。遅れてしまったチーム作りはそのままスタートダッシュの不成功につながっている感がある。今節は町田のホームで今季初勝利を狙う。

 新潟は3バックを採用。保持時は4バック気味にシフトしつつ、後方からショートパスでボールを動かしていく。対する町田は左サイドに流れるセフンからのロングボールからチャンスを作りにいく。

 異なる流派の両チーム、自分たちのやり方をうまく相手に押し付けたのは町田だろう。前からのプレスでボールを奪いきり、一方的な保持のターンで相手を押し込んでいく序盤戦。

 新潟で目についたのはハイプレス回避能力の欠如だ。即時奪回のような陣形が整っていない状態ならまだしも、クリーンな自陣からの前進においても同様の様子が見えるのが気がかり。基本的には縦につけるパスの割合が増えて、かつ雑になっていることでパスワークにリズムが生まれない。

 ボールを受けた選手は自分で前を向こうとするケースが多く、これは従来の新潟のテイストとは少し異なると思う。最終ラインに落ちる秋山とかは前を1人で向いてもいい(シンプルなプレーのミスがあったのでそこは要改善)が、基本的にホルダーが受けた後自分で前を向いてプレーするケースが多く、一連の動作がスムーズでなくなっている。

 案の定、町田は縦パスをカットしたところから先制点をゲット。左サイドに開いた相馬からの折り返しを西村が決めて先制する。

 以降も町田の圧力に屈してパスミスから流れを失う展開を変えることができない新潟。町田に押される形を解決することができないままハーフタイムを迎える。

 後半、新潟は4バックにシフト。左右広げながらのポゼッションを意識することで相手に拙い奪われ方をするケースは減った。それでもゲリアなど一部縦パスの雑さが見られる選手が引っ掛け出すと、徐々にペースは町田に。前半のようにプレスの圧力をベースとして主導権を握っていく。

 新潟も同じく前からのプレスにいくが、GKも含めて枚数を合わせにいくと、後方でCBが1人で2人を見なければいけないという状況に。これはいくらなんでもリスクのかけすぎのように思う。

 素早いポジトラからのチャンスメイクで徐々に勝利に近づいていく町田。新潟はセカンドボールの回収に苦しむようになり、時間の経過とともに勝利の扉が閉ざされている感があった。

 試合はそのまま終了。圧力で押し切った町田が勝ち点3を手にした。

ひとこと

 新潟、チームとして相当変わった感じを受けた。

試合結果

2025.3.15
J1リーグ
第6節
FC町田ゼルビア 1-0 アルビレックス新潟
町田GIONスタジアム
【得点者】
町田:25‘ 西村拓真
主審:高崎航地

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