
得意な土俵で京都をうっちゃる
神戸と大阪勢の試合は「阪神ダービー」とかよくいうけども、京都が絡むとどうなるんだろう。関西ダービー?結構呼称で揉めているイメージがあるけど!という関西勢同士の一戦である。
展開としては非常に縦に速いオープンな立ち上がり。とはいえ、京都はいつものごつい3CFシステムではないので、ロングボールの受け手とその落としを受ける役割はきっちりと棲み分けられていた。前者が原、後者が松田という感じだろうか。一方のC大阪も前線にハイタワーの選手はいないので、縦に速い展開をしつつも横断しながらWBを生かすような攻撃に出ていく形をとっていく。
優位に立ったのは圧力面で上の京都。アーリー目のクロスから原がパワーヘッドでゴールを決めて先制する。立て続けにハイプレスから西尾のパスミスを誘うと、シュートのこぼれ球を松田が押し込んで追加点。3分で2点のリードを得る。
しかしながらC大阪もすぐに反撃。ポストプレーの連打で抜け出すことができたルーカス・フェルナンデスが1点差に追いつくゴールを決める。
ここまでは京都のハイプレスをもろに受けていた感があるC大阪だったが、少しずつ反撃の目が出てくるように。3トップを軸とした連携から起点を作ると、前半終了間際には古山が同点ゴールを決める。
後半は再び京都が圧力で盛り返した感がある。左右で揺さぶりながらの陣地回復を狙っていたC大阪だったが、京都のハイラインをなかなか破ることができずに苦戦する。
そうした状況を助けたのは右サイド。上門、ルーカスのコンビから押し下げていくきっかけを作るとセットプレーからゴールを押し込んだのは中島。大きな勝ち越しゴールを決める。
京都は前線の入れ替えをベースにドリブラーのカットインシュート、ファーサイドのクロスから反撃を狙っていく。だが、5-2-3できっちりと守るC大阪に対して崩し切る一手を見出すことができず。2点のリードをひっくり返したC大阪が逆転勝ちで3ポイントを手にすることとなった。
ひとこと
オープンな展開なら京都の土俵という感じではあったが、3トップが揃いぶまないと事情は違うのかもしれない。
試合結果
2025.5.3
J1リーグ
第14節
京都サンガF.C. 2-3 セレッソ大阪
サンガスタジアム by KYOCERA
【得点者】
京都:12‘ 原大智, 14’ 松田天馬
C大阪:18‘ ルーカス・フェルナンデス, 43’ 古山兼悟, 65′ 中島元彦
主審:中村太