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「Catch up J1 League」~2025.8.23 J1 第27節 横浜F・マリノス×FC町田ゼルビア ハイライト

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残留に自信を深める連勝ストッパー

 リーグ戦の連勝を8に伸ばした町田。夏に勢いを増して優勝争いで存在感を高めている。対する横浜FMは夏に大幅な選手の入れ替えを敢行する形に。逆転での残留に向けて少しでも勝ち点が欲しい一戦だ。

 序盤から強度の高い接触が多い展開。中でも出場停止の藤尾の代役となったデュークはプレスバックからの潰しが多く、非常に気合が入っているように見えた。

 デュエルの多い展開は町田は得意。前線へのロングボールからセカンドを拾ってファウルをもらうという流れからセットプレーのチャンスを作り出していく。

 本来であれば押し込むメカニズムの確立で町田は必勝パターンとなるはずなのだが、横浜FMには反撃の可能性が残されていた。中央でパスを受ける谷村と植中に対する町田のマークが甘く、横浜FMは縦パスを入れることはできていたためである。左サイドの宮市のスピードとの組み合わせはこれだけで前進ができる可能性を見せていた。前線の高い位置からのプレスに対して、町田の後方の選手たちの迎撃の甘さはやや違和感があるものだったと言えるだろう。

 徐々に自陣からの保持でも手応えがある展開となる横浜FM。フリーで動く松原が相馬を振り切る場面が目立つようになり、そこから前進のきっかけを作っていく。

 町田は右の望月を使ったロングボールをダイレクトにハーフスペース裏に落とす形からボックスに迫っていく。エリア内は高さがあるし、走り込みをサボることはなかったので、シンプルだが威力が高い形であった。

 どちらも決め手にかける前半。スコアレスのままハーフタイムを迎える。

 後半はややテンポダウンした印象。前から来ない横浜FMに対して、町田は時間をかけてポゼッションしていたし、横浜FMも宮市がスローダウンを選択して左サイドに枚数をかけた攻略を狙うなど少しアレンジを加えていた。

 後半も植中と谷村を捕まえることができない町田。徐々に後方の選手たちのファウルが嵩んでいく。まったりと試合は横浜FMに流れていたように見えた。

 しかし、終盤は選手交代で少しずつ町田が押し込む時間を作り直すように。背後へのランに粘り強くついていく横浜FMのCBの能力の高さを感じる展開が続いていく。ならばとセフンの投入でタワー型を復活させた町田に対して、オフサイドを取りまくっていたのも印象がいい。

 後半ATには逆にゴールに迫る横浜FM。右サイドの松村の裏抜けからチャンスを作っていったが、ゴールを撃ち抜くには至らず。試合はスコアレスドロー。下位で苦しむ横浜FMが町田の連勝を止めることとなった。

ひとこと

 横浜FM、この試合のパフォーマンスができるなら残留できそう。

試合結果

2025.8.23
J1リーグ
第27節
横浜F・マリノス 0-0 FC町田ゼルビア
日産スタジアム
主審:御厨貴文

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