
夢への一歩はビラ・パークに阻まれる
CLの夢は少しずつ現実に近づいているフォレスト。難敵相手に結果を出し続けているが、今節のビラ・パークも難所。また1つ夢を手繰り寄せることができるだろうか。
毎週、新しい組み方を披露するフォレストはこの試合では5バックを披露。ドミンゲスが右の大外に入り、アイナの不在を埋める格好だ。
結果は出ているが、フォレストが毎週披露する新しい守り方はことごとく機能していない。シティ戦とかは相手の精度に助けられただけである。この試合のビラはそれを見逃すことはせず、13分にあっさりと後方からのラインブレイクでアストンビラは先制。バックラインならともかく、中盤にこれだけプレスをかけられないのは仕組みがうまくいっていない証拠である。
さらにはサイドからドミンゲスを破る形で追加点。前線の守備の形と大外のドミンゲスとこの試合の工夫がダイレクトに失点として返ってきてしまった。
フォレストももちろんエランガのカウンターなど跳ね返すチャンスもある。特に速攻からのシュートまでの流れは見事。内側に切り込むアクションを1つとったおかげでシュートまでが見えた。
少しずつカウンターの鋭さは見えてきたフォレストだが、結局布陣的にミスマッチのサイドからキャリーを許してしまい、ビラへのプレスをかけ続けることができない。
再び押し込む時間が増えたビラは攻め込むものの追加点までは奪えず。試合は2-0でハーフタイムを迎える。
後半、リードを得ているアストンビラはオープンに前からのプレッシングを選択。エランガ不在で縦への鋭さを失ってしまったフォレストに対して、殴り合いを挑んでいく。
エランガという最もこのシチュエーションが得意な選手がいなくなってもビラと渡り合うフォレスト。70分には左サイドの攻撃からジョタ・シウヴァのゴールで1点差に迫ることに。
しかし、今度はポゼッションで平定するアストンビラを前にフォレストは徐々にボールを奪えなくなっていくように。終盤は逆にアストンビラが攻め立てる展開。ラッシュフォードには追加点のチャンスがあったが、セルスによってこれは防がれてしまい、フォレストは1点差をキープするのが一杯だった。
アーセナルが引き分けて2位追走のチャンスだったフォレスト。しかし、ビラ・パークに跳ね返されてしまい、絶好のチャンスを逃すこととなった。
ひとこと
アストンビラはいい流れでパリでの大一番に臨むこととなった。
試合結果
2025.4.5
プレミアリーグ 第31節
アストンビラ 2-1 ノッティンガム・フォレスト
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:13′ ロジャーズ, 15′ マレン
NFO:57′ シウヴァ
主審:サイモン・フーパー