
交代的中で大爆発のビラ・パーク
CL出場権争いを占う重要な一戦。フォロワーとなっているビラはCL優勝ルートが消滅。リーグ戦で5位以内に入るしかない。ニューカッスルを逃さないことと、この前の時間帯で勝利を挙げているシティにキャッチアップするという意味でも絶対に負けられない。
そんな意気込みを反映するかのようにビラは早々に先制点をゲット。深い位置までボールをおったトナーリの判断ミスからボールを奪うと、すぐにティーレマンスがスルーパスを発動。ワトキンスが相手に当てながらも決め切って先制ゴールを得る。
このゴールで勢いに乗ったアストンビラ。ニューカッスルのプレスを引きつけてはいなし、加速してゴールに向かい、ワトキンスで仕上げるというサイクルでニューカッスルのゴールに迫る。それに付帯するセットプレーも含めてアストンビラは大きなチャンスを続ける。
だが、これを跳ね返したニューカッスルは18分に同点に。左サイドからのクロスをセットプレーで前残りしていたシェアが仕留めてゴール。イケイケのビラの足元を見るかのようなゴールを決めて試合は振り出しに戻る。
ニューカッスルは右に流れるイサクを加えたコンビネーションで敵陣に押し込んでからの選択肢を作っていく。だが、優勢なのはアストンビラ。シャープなカウンターから反撃のルートを作ると勢いを持ってシュートまで。ニューカッスルはマイナスのパスからのシュートがやや詰まり気味になっているのが気がかりであった。
優勢なのはアストンビラ。だが、ハーフタイムは1-1で折り返しとなると、体力面で多くの力を使ったビラの方が苦しい結果と言えるかもしれない。
引き分けでも悪くないニューカッスルは慎重に試合の展開を制御。ゆったりとしたポゼッションと、プレスだけでなくリトリートも組み込むことでアストンビラの加速を許さず。ビラもまた、前からのプレスで主導権を握れるタイプではないのでこの展開に逆らうことができなかった。
それでもセットプレーからチャンスを迎えるビラ。押し込みながら勝ち越しゴールを狙う。ジリジリと主導権を引き寄せていくとビラがニューカッスルの制御を逃れたのが64分。自陣からのボールを動かす局面に人についてきたニューカッスルを一手ずつ上回り、最後は大外のマートセンが角度のついたところからシュートを仕留めた。
得点をとりにいく必要が出てきたニューカッスルだが、なかなかギアを上げることができず。逆に2枚の交代を行ったアストンビラがブーストに成功。オナナ、ラムジーで左サイドを制圧すると、1列前に移動したティーレマンスが追加点を決める。
さらにはシェアのパスミスからカウンターに移行すると、オナナが豪快なミドルで仕留めて4点目。一度はポープに防がれたボールを叩き込み、試合を完全に決めてみせた。
交代をきっかけにブーストをかけたアストンビラ。ビラ・パークで大爆発を起こし、CL争いを混戦に導く結果を手にした。
ひとこと
交代、まさかここまで当たるとは。
試合結果
2025.4.19
プレミアリーグ 第33節
アストンビラ 4-1 ニューカッスル
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:1′ ワトキンス, 64′ マートセン, 73′ バーン(OG), 75′ オナナ
NEW:18′ シェア
主審:ジャレット・ジレット