レミロが勝ち取った1点差での幕引き
マドリーはいつも通りの4-4-2。ヴィニシウスは保持の時はサイドに開き、非保持においては前線に残るいつものような形である。
陣形はいつも通りでも様子はいつも通りではなかったマドリー。高い位置からサイドに嵌め込む形でプレスをかけてくるソシエダに対して苦戦するスタート。自陣でのパスミスからあっさりと相手にチャンスボールを渡してしまう。特にこの傾向が顕著だったのはカマヴィンガ。ミスが目立ち、ソシエダにチャンスを与える。ボールを奪ったソシエダは右サイドのボールのやり取りからゴールに迫っていく。
それでも諦めずにマドリーはショートパスからのポゼッション。列落ちしたCHからテンポをゆったりと作ることで後ろ重心の陣形からテンポを取り戻しにいく。
一方のソシエダもスビメンディのサリーからリズムを作ろうとするが、ポゼッションはU字。しかしながら、アタッキングサードの崩しの局面においては久保とフランのマッチアップへの依存度が高かったように思える。
保持から解決策を探る展開になるかと思われた試合だったが、チャンスを作ったのはトランジッションから。意外や意外、守備できっかけを作ったのはヴィニシウス。スビメンディを潰すところからカウンターを打つと、エンドリッキがゴールを決める。
以降もカウンターから優れた攻撃を見せるマドリー。ソシエダも左のハーフスペースからバレネチェアの抜け出しからチャンスを作りにいくが、シャープさではマドリーに分があった前半だった。
後半に試合を作るのはソシエダ。左サイドのクロスからオヤルサバルが決定機を作っていく。だが、これはルニンがファインセーブ。リードをなんとかキープする。
しかし、ペースを握るのは以降もソシエダ。カウンターからマドリーもチャンスを狙っていくが、ソシエダは保持の時間を増やすことでマドリーを自陣から脱出させない。マドリーは自陣でのプロテクトはできているが、自陣からは脱出することはできない。
最後はカウンターからベリンガムが追加点を狙っていくが、レミロがファインセーブ。ソシエダはベルベナウへの希望をつなぎ、1点差での幕引きに成功した。
ひとこと
両GKの素晴らしいプレーが非常に光った1st legだった。
試合結果
2025.2.26
コパ・デル・レイ
準決勝 1st leg
レアル・ソシエダ 0-1 レアル・マドリー
エスタディオ・アノエタ
【得点者】
RMA:19′ エンドリッキ
主審:ホセ・マリア・サンチェス・マルティネス
