
大立ち回りの久保も僅かに届かず
1st legは強気のプレスから開幕したが、2nd legは非常に落ち着いた展開。どちらもバックラインにボールを持たせる余裕がある形。ということでポゼッションの局面からともに攻略法を見つける展開となる。
ソシエダは相手が前に出てこないということもあり、1st legではサリーが目立ったスビメンディは中盤中央をキープ。アンカーの位置を守ることでライン間からゲームメイクを行っていく。一方のマドリーも広く広く作ることでブロックを横に広げる形から作っていく。
先にブロック攻略合戦の答えに行き着いたのはソシエダ。フリーになったスビメンディから左サイドのバレネチェアが先制ゴールを掠め取る。
だが、タイスコアで並ぶことをマドリーが許したのは10数分。1st legの焼き直しのような形からロングカウンターをエンドリッキが仕留めて再び前に出る。
以降も攻防は一進一退。試行回数で優位に立っている分、マドリーの方が少し優勢かなという印象の前半となった。
後半も幅を使ってのチャンスメイク。展開を落ち着かせつつ、右に流れるエンドリッキを使いながら、マドリーは敵陣に侵食していく。
ソシエダは高い位置からのプレスからマドリーのミスを咎める形からチャンスを作りにいく。そして、そのミスからソシエダは試合の展開を一変させることに成功。右サイドを久保とマリンで挟みながらカマヴィンガを壊し切る。
直後の逆転ゴールも右サイドから。またしても右サイドの久保がきっかけのゴール。ちなみに1つ前のゴールも含めてどちらもアラバのオウンゴールだ。
そんなソシエダのイケイケムードに冷や水をぶっかけたのはヴィニシウス。左サイドからの崩しでベリンガムのゴールを引き寄せる。さらに4分後にはチュアメニのゴールでトータルスコアはリード。これで試合は決まったかに思われた。
だが、またしても久保のチャンスメイクからソシエダはセットプレーを奪取。これをオヤルサバルが沈めてトータルスコアはタイ。以降のピンチもレミロがセーブで希望をつなぎ、試合は延長戦に。
しかし、その延長戦ではセットプレーからリュディガーが決勝点をゲット。120分に及ぶ乱打戦はトータルスコアで前にでたマドリーが制することとなった。
ひとこと
久保建英の大立ち回り、一見の価値がある。
試合結果
2025.4.1
コパ・デル・レイ
準決勝 2nd leg
レアル・マドリー 4-4(AGG:5-4) レアル・ソシエダ
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
【得点者】
RMA:30‘ エンドリッキ, 82’ ベリンガム, 86‘ チュアメニ, 115‘ リュディガー
RSO:16‘ バレネチェア, 72‘ 80’ アラバ(OG), 90+3’ オヤルサバル
主審:ハビエル・アルベロラ・ロハス