
特大の置き土産が9シーズンぶりのプレミア復帰の道標
来季のプレミアの20チーム目を決める一発勝負。動くお金の量がめちゃめちゃ大きい大一番を今回迎えるのはシェフィールド・ユナイテッドとサンダーランドだ。
序盤からガンガン攻めていくのは上位でシーズンを終えたシェフィールド・ユナイテッド。サイドからのクロスでいきなり決定機を迎える。サンダーランドはこのクロスでいきなりCBが負傷と雲行きがあやしいスタートとなった。
CBの負傷のバタバタに追われるサンダーランドに対して、ブレイズは一気に攻勢を仕掛けていく。バックスからサイドの裏に流れるFWへの直線的なボールでゴールに迫っていく形を探る。
対するサンダーランドは10分も過ぎればより落ち着いてポゼッションができるように。ブレイズと比べるとショートパスでボールを動かしていくイメージでRSBのヒュームが絞ったり、トップ下のルフェが降りるアクションを見せるなど細かなパスで繋ぐための動きを見せていく。
互いのアクションの中で先制点を決めたのはブレイズ。サンダーランドのCKからのカウンターをハーマーとキャンベルで完結。見事なゴールで先手を奪う。
勢いに乗ったブレイズは自軍のCKからのミドルでネットをさらに揺らす。だが、これはオフサイド。わずかなところでサンダーランドは1点差をキープできることに。終盤はサンダーランドが逆にサイドから攻め立てるが、ゴールを狙うところまではいかず。試合はブレイズリードでハーフタイムを迎える。
後半、追いかけるサンダーランドはハイプレスを主体とした猛攻で立ち上がりにチャージ。敵陣での圧力をかけたプレーで一気にこじ開けにいく。
しかし、ブレイズは効果的なカウンターでゴールに迫る手堅いプランを構築。ブルックスの敵陣でのプレスから決定機を迎えるなどゴールに迫る機会はむしろサンダーランドよりも多かった。サンダーランドの後半頭の魔法が解けかけたタイミングでブレイズが人数をかけてゴールを向かっていく。
そんな苦しいサンダーランドの状況に風穴を開けたのはトランジッションからのファストブレイク。中盤でブレイズのチェイスをいなすと、ロバーツ→マイェンダの素晴らしいパスでゴールを切り拓く。
このゴールで一気にムードを持って行ったサンダーランド。意気消沈のブレイズを徐々に飲み込んでいく。完全に主導権を握ったサンダーランドは後半追加タイムに決勝ゴール。こちらもトランジッションから素晴らしいミドルを決めたのはワトソン。グラウンダーのバナナシュートは綺麗にクーパーの腕の外から回ってネットイン。すでにブライトンへの移籍が決まっている若武者が特大の置き土産を残す。
大一番を逆転勝利で決めたサンダーランド。劇的な勝利で9シーズンぶりのプレミア復帰を決めた。
ひとこと
同点ゴールが完全に流れを変えてしまった感。そして、ワトソンの大きな置き土産。プレーオフ決勝らしい熱い一戦だった。
試合結果
2025.5.25
EFLチャンピオンシップ
昇格プレーオフ 決勝
シェフィールド・ユナイテッド 1-2 サンダーランド
ウェンブリー・スタジアム
【得点者】
SHU:25′ キャンベル
SUN:76′ マイェンダ, 90+5′ ワトソン
主審:クリス・カヴァナー