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「Catch up Premier League」~Match week 25~ 2026.2.6-2.8

目次

リーズ【16位】×ノッティンガム・フォレスト【17位】

ホームで相手を飲み込む上々のシックスポインター

 前節はアーセナルにホームで敗戦。長らく続いていたエランド・ロードでの無敗記録は一旦止まることに。だが、本当に重要なのはある意味今節。直接順位を争うフォレスト相手に再びホームの強さを見せたいところだろう。

 序盤からボールを持つのはリーズ。ミドルゾーンに構えてバックスにプレスをかけてこないフォレストに対して、サイドから進撃。特に手応えがあったのは左サイド。グズムンドソンが駆け上がり、そこからサイドをえぐるアクションでボックスに侵入。この日はシャドーに入ったオカフォーとのレーン入れ替えも披露し、フォレストのマークを外していく。

 フォレストはカウンターから反撃。単一ルートながらもなんとか攻めきり、敵陣に押し込むフェーズを作っていく。クロスやセットプレーで直接ボックス内の狙えるようになったところで脅威になっていたのはジェズスの空中戦。リーズのマーカーに先んじてボールにさわるが、なかなかシュートが枠をとらえられない。だが、非保持でも高い位置からボールを奪うケースが増えるなど、試合はじわじわフォレストにペースが流れていた。

 そんな中で生まれた先制点はやや意外な形から。タッチダウンパスから抜け出したボーグルが1on1を制してゴール。伏兵の一撃でリーズはリードを奪う。すると、このゴールから勢いに乗ったリーズ。テンポのいいパスワークからフォレストの後追いとなったプレスに穴を開けると、先制点から4分後にはオカフォーの追加点が生まれることに。

 2点のリードを得たことできっちりと5-4-1のブロックを組んだリーズ。なんでもない守備でも歓声が上がるほど盛り上がるエランド・ロードだが、奪った後のプレーが安定しないため、少しずつピンチのシーンが生まれるように。高いリーズファンのテンションが少し落ち着いたところでハーフタイムを迎える。

 後半、フォレストはゆったりとボールを持ちながら背後を取っていく動きを絡めていく。悪くない入りではあったが、攻めに打って出た時の圧力はリーズの方が上。ボックス周辺に枚数をかけた攻撃を繰り広げるとキャルバート=ルーウィンがゴール。後半早々に再びホームスタジアムのテンションを上げる一撃を決める。

 3点目を得たリーズはゆったりと試合をコントロール。相手に下手にペースを渡さずに粛々と時計の針を進めていく。実際に試合はこの3点目で一気に終戦ムード。フォレストも主力を下げてミッドウィークへの切り替えを図っているような采配を見せる。86分にハッチンソンとの見事な連携で初ゴールを決めたルッカはこの試合における収穫である。

 負傷中だったジェームズも復帰を果たし、シックスポインターを上々の形で締め括ったリーズ。最後は押し込まれる場面も目立ったが、一番欲しかった大きな大きな勝ち点3を手にすることとなった。

ひとこと

 この辺りのチームはひとまず勝ち点を40まで乗せたいところ。リーズは残り11ポイント。

試合結果

2025.2.6
プレミアリーグ 第25節
リーズ 3-1 ノッティンガム・フォレスト
エランド・ロード
【得点者】
LEE:26‘ ボーグル, 30’ オカフォー, 49‘ キャルバート=ルーウィン
NFO:86′ ルッカ
主審:ピーター・バンクス

マンチェスター・ユナイテッド【4位】×トッテナム【14位】

支配力を発揮しての4連勝

 シティ、アーセナル、フラムと上位勢を撃破しての連勝を続けるユナイテッド。今節の相手はトッテナム。昨季は同じく低迷していた相手と全く違う形で対峙することとなる。

 トッテナムの布陣は迷うところではあるが、基本的には4バックなのだろう。パリーニャは中盤での久々の起用となった。最近のトッテナムは3バックが多かったが、あくまでこれは相手に噛み合わせることを優先した結果なのだろう。この試合でもショーが攻め上がればオドベールが低い位置を取り5-4-1のような布陣に見えるケースもあった。

 ユナイテッドはポゼッションから左右に揺さぶりをかけるスタート。メイヌー、リサンドロ・マルティネスの配球からトッテナムの噛み合わせる守備に対してギャップを作っていく。横断からクロスに持っていくとトッテナムの守備陣はバタバタ。ギリギリでの跳ね返しが増えてしまい、自分たちがボールを持つ時間を作ることできない。

 サイドで深さを作ったユナイテッドは積極的なミドルからゴールを強襲。ガンガン攻め込み試合を優位に進める。そんなユナイテッドにとって追い風になったのはもちろんロメロの退場。今季2回目の一発退場でトッテナムは残り60分以上を10人で過ごすことに。

 それ前以上に押し込まれる機会が増えたトッテナムはユナイテッドに延々と攻撃の機会を与え続ける。均衡を破るきっかけになったのはセットプレー。プレーブック通りにフリーになったであろうムベウモのミドルでリードを奪う。

 得点後も試合の流れは同じ。保持から支配性を高めるユナイテッドが優位を保ち続ける。終盤にディアロの決定機が決まらなかったことが後半に向けたトッテナムの数少ない慰めとなった。

 後半もボールを持つユナイテッド。CBのボールを運ぶアクションを増やすことでよりサイドから押し込む。思う存分サイドを広く使って揺さぶってのディアロのゴールはギリギリでオフサイド。なんとかトッテナムは勝ち点確保の望みが繋がることになる。

 だが、ボールを奪うきっかけは相変わらず掴めず。積極的な攻撃参加を見せるSB、自由に動くブルーノ。ホルダーは常にフリーであり続け、自在にボックス内にクロスを入れ続けることに。

 あとは試合を決めるだけだったユナイテッドがそれを実行に移したのは81分。ファーサイドでクロスを受けたブルーノが見事に合わせて追加点を決める。

 2点差ながら試合内容はそれ以上とも言える支配力。ユナイテッドが連勝中の勢いを見せつける完勝を果たした。

ひとこと

 今のトッテナムが10人でユナイテッドと対峙したらこうなるだろうなという試合だった。

試合結果

2025.2.7
プレミアリーグ 第25節
マンチェスター・ユナイテッド 2-0 トッテナム
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:37‘ ムベウモ, 81′ ブルーノ・フェルナンデス
主審:マイケル・オリバー

フラム【9位】×エバートン【10位】

またしてもスロースターターぶりを発揮

 直近ではスロースターターぶりを遺憾なく発揮する試合運びを見せているエバートン。今節では序盤から気合の入ったハイプレスでスタート。しかし、フラムは落ち着いたポゼッションでこれを回避。左右に揺さぶりながら圧力をいなしてエバートンのプレスを押し下げる。

 エバートンはなかなか前進ができない苦しい立ち上がり。それでも前進したところからはセットプレーからチャンスを迎えるなど、それなりに反撃。だが、フラムも押し込むところから同じくセットプレーでチャンスを作るなど、戦いとしては盛り返される形に。

 基本的には保持ベースで相手を左右に揺さぶりながら主導権を握るフラム。先制点はオウンゴールにこそなったものの、打開の仕方は保持型チームとしての理想そのもの。左のハーフスペースに飛び出すイウォビからの折り返しをファーサイドで浮いたヒメネスがフリーで打ったという状況をセットアップした段階でフラムとしてはやることはやったということになるだろう。

 以降もポゼッションで主導権を握ったフラム。横断から再びヒメネスが決定機を迎えるなどエバートンは今節もスロースターターぶりを発揮したこととなる。

 終盤にエバートンは左右のクロスからチャンスを掴むがスコアは動かせず。前半はフラムペースのまま、ハーフタイムを迎える。

 後半、エバートンはポゼッションから押し込むスタート。フラムのプレスラインは下がり、エバートンの保持の時間は増えていく。フラムはヒメネスのポストから陣地回復を狙うが、前半のような一方的な押し込みはあきらかに見られる頻度は下がったということができる。

 時間はかかったが、エバートンは75分にゴール。左サイドからの侵入を仕留めたのはデューズバリー=ホール。ペースを握ってからだいぶ時間がかかったが、なんとか同点に追いつく。

 追いついてからもペースはエバートンのまま。左右のサイドから押し込んでいくと、最終的に試合を決めたのはセットプレー。レノの手前に立ちはだかったオブライエンが空中戦で優位に立ってオウンゴールを誘発。レノは完全に体の前に入られて、抵抗する術がなかった。

 フラムは左サイドのケビンから盛り返しにいくが、同点弾まではたどり着くことができず。またしても尻上がりで終盤に勝ち点をもぎ取ったエバートン。クレイブン・コテージ制圧に成功した。

ひとこと

 このエバートンの尻上がり癖は本当になんだろう。

試合結果

2025.2.7
プレミアリーグ 第25節
フラム 1-2 エバートン
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:18′ マイコレンコ(OG)
EVE:75′ デューズバリー=ホール, 83′ レノ(OG)
主審:スチュアート・アットウェル

バーンリー【19位】×ウェストハム【18位】

逃してはいけない相手を逃す

 ウルブスに続き、徐々に残留の目が薄くなっているバーンリー。すでに引き分けでは効果は薄く、勝ちにいかなければどうにもならない状況。特に今節は残留のボーダーを大きく左右しそうなウェストハムを絶対に止めなくてはいけない試合だ。

 ボールを持つのはウェストハム。バーンリーはウェストハムのバックラインにボールを持たれることは許容。2トップは縦関係の守備で中盤の枚数を合わせることを優先する。

 バーンリーは左サイドからのファストブレイクを狙っていくが、なかなか組織を崩し切るところまでは至らず。ならばとポゼッションに移行し、左サイドで枚数をかけてのポゼッション。ピレスを高い位置においてショートパスでの組み立てを行う。

 しかし、中途半端なポゼッションはウェストハムのファストブレイクの餌食に。サマーフィルの圧倒的な切れ味から13分にウェストハムは先制点を奪う。

 この左サイドの破壊力は段違い。2点目は13分のゴールの13分後。同じく左サイドからサマーフィルとディウフの連携から作ったスペースをクロスでカステジャーノスが仕留めて見せる。

 バーンリーの保持に対してもウェストハムは落ち着いて対応。高い位置をとるピレスに対して、ボーウェンがポジションを下げるなど、リードをきっちりと得ているチームらしく手堅く振る舞っていく。そのため、保持率は高まるバーンリーだったが、なかなか主導権は握れないという状況に。

 バーンリーの空気感が少し変わったのは左サイドに拘らなくなってから。右サイドのハンニバルとエドワーズのコンビネーションも活用するなど、左右に揺さぶりながらのアクションを挟んでいくことでボックス付近に迫っていく。横断で押し下げられるウェストハムだが、保持に回れば特にバーンリーはプレスに来なかったため休むことができる。バーンリーも完全に状況を支配できないままハーフタイムを迎える。

 後半もボールを持つのはバーンリー。ハンニバルを中盤に下ろすことでテンポよくパスワークを敢行。ウェストハムは右サイドのボーウェンのファストブレイクからカウンター重視のスタンスを崩さない。

 3枚交代で流れを変えたいバーンリーだがクリティカルなシュートはなかなか増えず。一方的なシュート数ほどの主導権を感じなかったのが正直なところだった。

 試合はそのまま終了。残留争いを大きく左右する一戦はウェストハムの勝利で幕を閉じた。

ひとこと

 バーンリー、ウェストハムを逃してしまう手痛い一敗となった。

試合結果

2025.2.7
プレミアリーグ 第25節
バーンリー 0-2 ウェストハム
ターフ・ムーア
【得点者】
WHU:13′ サマーフィル, 26′ カステジャーノス
主審:ダレン・イングランド

アーセナル【1位】×サンダーランド【8位】

流れるような先制点からの試合運び

 レビューはこちら。

 5バックも考えられる並びであったサンダーランドだが、この試合ではヒュームを高い位置に置く4-4-2を選択。なるべくアーセナル陣内側でボールを奪いに行こうとする。アーセナルはこのプレスを落ち着いていなしていく立ち上がり。この日不在だったウーデゴール役を引き受けたのはトロサール。中盤に降りるアクションからボールを引き出し、不定形のビルドアップを実現し、サンダーランドのプレスに混乱を与えていく。

 押し込むアーセナルに対してサンダーランドでローブロックで跳ね返しながら粘っていく形に移行。陣地回復はブロビーを中心としたロングボールとサディクのサリーから数的優位を確保した最終ラインが縦パスを刺すアクションだった。

 しかしながら、この日のアーセナルのネガトラは安定。多少縦パスを刺されても乱された陣形をきっちり整えることができる余裕がある。セットプレーから空中戦でチャンスを迎えるケースもあったサンダーランドだったが、ラヤはボールをキャッチすると素早くリスタート。相手が前がかりになった隙を逆襲する機会を窺っていたようだった。

 腰を据えて押し込んでいくことができたアーセナルは前半の終盤に先制点をゲット。左サイドでボールを持ったトロサールが作ったタメを享受したスビメンディがミドルで仕留める。アーセナルがハーフタイム前にリードを奪うことに成功した。

 迎えた後半、サンダーランドはロングボールからチャンスメイク。前半から危うかったラヤの飛び出しに揺さぶりをかけていくような立ち上がりを見せる。

 だが、安定して跳ね返しに成功したアーセナル。あくまで反転しながら背後を狙うサンダーランドに対して、アーセナルは手前でボールをカットするなど、相手の狙いを逆手に取ったボールカットから攻撃に打って出る。

 追加点のきっかけとなったのはまたしてもトロサール。左サイドのナローなスペースの攻略のためにヒュームと対峙を続けること1分あまり。ハーフスペースに突撃したハヴァーツからの折り返しを最後はギョケレシュが仕留めてアーセナルが2点目を決める。

 このゴールで試合の勢いは完全にアーセナルに。サンダーランドはサイドからクロスを上げることでチャンスを作ろうとするが、アーセナルのボックス内のクロス対応の強固さによってなかなか活路を広げられず。

 逆にアーセナルは自陣からのロングカウンターで追加点。マルティネッリが抜け出したところからギョケレシュにこの日2点目をプレゼント。上々の3ゴールでアーセナルはホームで勝ち点3の積み上げに成功した。

ひとこと

 先制点からはうまく試合を運んだアーセナルだった。

試合結果

2026.2.7
プレミアリーグ
第25節
アーセナル 3-0 サンダーランド
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:42′ スビメンディ, 66′ 90+3′ ギョケレシュ
主審:サム・バロット

ウォルバーハンプトン【20位】×チェルシー【5位】

思うツボのPKをあっさり献上

 未だに積み上げた勝ち点は8。今の17位のボーダーを踏まえると残留に必要な勝ち点は40。今の5倍が必要であるが、シーズンはすでに2/3がすぎている状況だ。

 そのため、序盤から勢いのあるポゼッションから前進を見せるウルブス。中盤で相手の背中から前を向くジョアン・ゴメスがポゼッションの起点。中央で体を張るアロコダレとともにサイドに流れるマネを生かした攻撃から敵陣に迫っていく。

 序盤はウルブスの攻撃を受け止めて、カウンターベースで戦っていたチェルシー。だが、サイドからWGのスピードを生かした攻撃から反撃をすると、あっさりとPKを獲得。ジョアン・ペドロを軽率に倒したドハーティによって、チェルシーは先制点のチャンスを得る。このPKをパーマーが決めて先制。入りが良かったウルブスをゴールでくじく。

 先制点を境に、チェルシーはゆったりとしたポゼッションから試合を支配。4-4-2を組むウルブスの2トップ脇からCHが珍しく動きながらボールの出しどころとなる。前線は斜めに動くことでウルブスの4バックを撹乱。高い位置でSBの3人目の動きから抜け出す。

 そして、追加点はまたしてもPK。全くゴールに向かう素振りのないジョアン・ペドロを張っ倒してPKを献上。1点目以上に意味のわからないPK献上でチェルシーはリードを広げる。

 以降も4バックで守りきれていない感があきらかなウルブスを自在に攻めるチェルシー。3点目はククレジャが抜け出すところから折り返し。パーマーは前半のうちにハットトリックを達成。ウルブスはヒチャンの負傷によって、3バックに移行。4バックがうまくいっていないようなことを認めるようなフォーメーション変更だった。

 後半、ウルブスはドハーティからロドリゴ・ゴメスにWBを交代。フォーメーション変更に沿った攻撃的な選手交代を敢行する。

 後半はボールを持つ機会が多くなったウルブス。WBの攻撃力を活かして押し込むと、セットプレーから1点を返すことに成功する。

 ボールを持ちながら押し下げる時間を引き続き作るウルブス。前線のキープ力とサイドアタッカーのスピードを掛け合わせながらチェルシーの守備を押し下げていく。

 だが、チェルシーも保持に回ればゆったりと前進。スペースのある中盤とサイドから持ち上がり、得点の可能性のある形は作ることができていた。

 終盤は緩んだ感があった展開となったが、試合はこれ以上スコアが動かず。チェルシーが前半のリードをキープして逃げ切りを決めた。

ひとこと

 いくら入りが悪くなくても訳のわからない2つのPK献上をやっているようでは厳しい。

試合結果

2025.2.7
プレミアリーグ 第25節
ウォルバーハンプトン 1-3 チェルシー
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:54′ アロコダレ
CHE:13′(PK) 35′(PK) 38′ パーマー
主審:ジャレット・ジレット

ボーンマス【12位】×アストンビラ【3位】

元気なボーンマスに足止めを喰らう

 負傷者が目立ち、徐々に首位と離されてきているアストンビラ。優勝争いに踏みとどまるにはなんとか3ポイントが欲しい状況で迎えるのはボーンマスとのアウェイゲームだ。

 序盤から行ったり来たりの展開が続いたこの試合。ボーンマスはセメンヨ抜きでもこのスタンスに問題はなし。浮いているCHから左右への展開をすることでサイドの奥を取っていく。サイドからはアドリとライアンが1on1を仕掛ける格好だ。

 アストンビラはこうした縦に速い展開に乗っかっていくスタンス。一瞬保持をやりたいのかな?とも思わせる挙動もあったが、本来はボールを落ち着かせるパウ・トーレスがいるLCBがこの日はミングス。縦に刺すボールで一気に局面を前に進めようとするなど、行ったり来たりの展開を誘発する。

 比較的スペースがある展開の中でチャンスを迎える頻度が多かったのはボーンマス。左右の奥を取ることでスペースを得たCHがミドルシュートから積極的にゴールを狙っていく。前線の動きだしは一発裏抜けで活用。セネシからのタッチダウンパスに抜け出したクルピが決定機を迎えるシーンもあった。

 前線の動き出しを活用するシーンはCHがアストンビラの2トップ脇に立つシーンからも。前から守備にこないアストンビラのプランに対して、ボーンマスは積極的な裏抜けからもチャンスメイクを敢行する。

 苦戦が目立つアストンビラだったが、スペースがないわけではない。攻勢に出た瞬間の切れ味で先制ゴール。右サイドからロジャース、サンチョの連携から2人で得点を取り切り、リードを奪う。

 しかしながら、大きく流れは変わらず。人数をかけての攻撃で優位に立つのはボーンマス。フリーで持つことができた選手の馬力でもボーンマスが優位。アストンビラもCHが浮くケースはそれなりにあったが、司令塔型ではないゆえにどうしたらいいのか戸惑うシーンも少なくなかった。

 後半もボーンマスは元気を前面に出していくスタート。ハイラインでアストンビラを迎撃し、攻撃の機会を増やしていく。55分の同点ゴールは信じられないほどあっさりと。ダブルチームにもう1人来ているという幻覚が見えていたということではないと説明がつかないほど軽い守備を見せたディーニュを破り、一気に同点ゴールを奪う。

 以降も優位なのはボーンマス。スカスカなアストンビラの中盤にクルピが降りてキャリーするなどホルダーをフリーにしたドリブルからチャンスを作っていく。アストンビラは後半も飲まれ気味。セットプレーでのハイボール対応で不安を見せるマルティネスなど受ける守備でも不安が見えた。

 バックパスでの大ピンチを迎えるシーンもあったが、マートセンの抜け出しはヒルが阻止。アストンビラの侵攻こそ許さなかったものの、自らもゴールを打ち破れず。試合はドローでの決着となった。

ひとこと

 アストンビラ、ライバル2チームに先を行かれる手痛い一敗だった。

試合結果

2025.2.7
プレミアリーグ 第25節
ボーンマス 1-1 アストンビラ
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:55′ ライアン
AVL:22′ ロジャーズ
主審:アンソニー・テイラー

ニューカッスル【11位】×ブレントフォード【7位】

勢いに乗って上位勢を追走

 CLではプレーオフに回った挙句アゼルバイジャン行きが決定するなど、なかなかリーグに専念できる環境を作ることができないニューカッスル。じわじわと順位を上げて、欧州カップ出場権も視野に入るブレントフォードはこのタイミングではなかなか当たりたくない相手だと言えるだろう。

 序盤は非常にバタバタとした立ち上がり。前線の縦に早いアクションからのチャンスメイクに成功したのはブレントフォード。シャーデがいなくてもお構いなく、ルイス-ポッターが背後へのランを繰り返すことで攻撃に鋭さを作り出すことができていた。

 ニューカッスルも主にスピードに乗った左サイドからチャンスメイク。ファウルを奪取することでセットプレーからチャンスを迎えていく。ブレントフォードはギリギリの対応でピンチを凌いでいくが、24分にボットガセmしえ全体的な攻撃はそこまで悪くはなかったものの、もう少しWGの突破力を活かすためのセットプレーをやっても良かったと思う。

 ブレントフォードはサイドから1枚剥がしてのクロスとニューカッスルよりは手数をかけた展開。チャンスの数は相手という流れの中で苦しい状況を打開したのはセットプレー。ジャネルトの空中戦で追いつくことに成功する。

 前半終了間際に追加点を奪ったのはブレントフォード。広がりすぎているわけではないが、コントロールしたようにも見えるマーフィーの挙動は原判定を覆すには不十分だったと言えるだろう。今季はもうお馴染みとなったチアゴの一撃でブレントフォードは前半終了間際にリードを確保する。

 後半、ビハインドととなったニューカッスルは2枚の交代を敢行。4-4-2に移行し、前線の枚数を増やす。ターゲット役のヴォルテマーデと同時に入ったエランガから2人のFWを目掛けてクロスをガンガン。押し込んだことでトリッピアーの攻撃参加も増えて、ニューカッスルは敵陣での攻撃に勢いを増していく。

 押し込むニューカッスルはブロック守備の背中をとり続けてナローな攻撃を完成させようとする。なかなかこじ開けることを許さなかったブレントフォードだが、不用意なカヨーデのトリッピングによりPKを献上する。

 これで勢いに乗りたいニューカッスルだったが、決勝点を決めたのはアウェイチーム。ロングボールから敵陣までボールを運ぶと、左サイドから抜け出しのはワッタラ。2試合連続となる決勝点を決める一撃をお見舞い。ポープは足を抜くのが間に合わず、痛恨の失点となった。

 ホームで逆転負けを喫したニューカッスル。国内での上位進出はなかなか厳しい情勢となった。

ひとこと

 ブレントフォード、粘りながらアウェイでの大きな3ポイント。CL争い勢を追走する。

試合結果

2025.2.7
プレミアリーグ 第25節
ニューカッスル 2-3 ブレントフォード
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:24‘ ボットマン,79′(PK) ギマランイス
BRE:37′ ジャネルト, 45+2′ チアゴ, 85′ ワッタラ
主審:アンディ・マドレー

ブライトン【13位】×クリスタル・パレス【15位】

長いトンネルを抜けたのは・・・

 ともになかなか勝てていない両チームによるM23ダービー。ライバルを蹴落とし、上向きにならない現状に終止符を打ちたいところだろう。

 序盤にボールを持つのはブライトン。パレスの5-2-3の前の5枚を動かす形でパスコースを探っていく。縦パスのレシーバーとして有望だったのはこの日がデビュー戦となったハウエル。ラターとのレーン交換でインサイドに入り込み、横断して逆サイドから攻め筋を探っていく。

 逆サイドに待ち構えているのは三笘。彼とデ・クーパーの縦関係からボックス内に迫っていく。セットプレーとなればそれはそれでOK。ファーのダンクを軸にゴールに迫っていく。

 序盤は押されている状況だったパレス。左右に流れるストランド=ラーセンからサイドの突破を狙うもなかなか重心が上がっていかない。だが、時間が経過すると徐々に高い位置からのプレスが刺さるように。ボールを奪う位置が高くなっていくと、ショートカウンターからチャンスを作っていく。ストランド=ラーセンから左右に振っていく形も含めて、枚数をかけての攻撃を仕掛けていく。

 危ない形で受ける機会が増えたブライトンだが、CBが奮闘。ダンクとボスカリが体を張ってピンチを未然に防ぎ、展開のピンチをスコアに反映することを許さない。試合はそのままハーフタイムに。スコアレスのまま勝負は後半に持ち越されることとなった。

 後半頭にボールを持つのはブライトン。前半の頭のようなゆったりとしたポゼッションからサイドを軸にチャンスを狙っていく。時には前半から行っていた三笘のど真ん中カチ割りフリーランからも縦に急ぐ形からもゴールに向かう。

 一方的に押し込む展開まで漕ぎ着けたブライトンだが、なかなか火力を増やせず。ブライトンが仕留めきれないと、今後はパレスが押し返すというまさに前半の繰り返しのような時間を迎えることに。

 ゲザンを投入し、ファストブレイクからチャンスを探るパレス。するとその縦に早い攻撃からゴール。ロングボールの対応にバタバタするブライトンを尻目にゲザンとサールの2人でゴール。ブライトンはカディオールが絞って出てきたのが間に合わず、一気に状況は大惨事になってしまう。

 終盤は三笘とミンテの両翼で火力を増していきたいところだが、試行回数が増えず。逆にパレスのファストブレイクが進行する形で追加点のチャンスを迎える。 

 普段であれば苦しむ終盤を見事にコントロールしたパレス。長いトンネルを抜ける10試合ぶりの勝利を手にした。

ひとこと

 よりによってこの試合で勝つか!というパレス。ここから流れが変わるだろう。

試合結果

2025.2.8
プレミアリーグ 第25節
ブライトン 0-1 クリスタル・パレス
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
CRY:61′ サール
主審:トーマス・ブラモール

リバプール【6位】×マンチェスター・シティ【2位】

失点をいい薬にする

 それぞれ順位を争う相手は今節勝利。25節最大のビッグマッチは互いに負けられない状況で迎えることとなった。

 序盤戦から強度十分だったこの試合。早々にハーランドが決定機を迎えるなど立ち上がりにはシティがいきなりチャンスを迎える展開となった。

 シティの保持の方向性はここ数試合と同じ。左WGのマルムシュがインサイドに絞り、大外をアイト=ヌーリが使うというバランスで左サイドを組んでいく。リバプールの4-4-2はワンサイドに追い込むような形でプレスに出ていくのだが、シティはポゼッションで対応。プレスを外し、縦方向に抜け出してマルムシュのスピードを生かす展開を作っていく。

 逆にリバプールは前進に苦戦。長いボールを差し込みながら前に進みたいところであるが、シティのDFが基本的には先回りしており、なかなか前に起点を作るためのきっかけを掴めない。

 試合はシティがやや優位に進めるが、時間の経過とともにその勢いは薄まったように見えた。ナローで奥行きのある攻撃は幅を使う方向性に欠けており、ピーキーなプレーが多め。敵陣までうまく繋ぎきれないケースが目立つように。

 一方のリバプールも同じように長いレンジのパスを差していくが、パスを差した後の前進の精度が欠けている。シティの勢いを削ぐことには成功したが、自らの勢いを出すところまでは辿り着けなかった印象だ。

 後半、勢いをつけたのはリバプール。左サイドで抜け出したガクポを皮切りに高いラインを敷く、シティに対してガンガン背後をとっていく。時には横断を挟むことで緩急をつけることができるのが後半のリバプールの良かったポイント。エキティケの推進力とサイドに開いたサラーのチャンスメイクを仕掛けたところからシティを脅かす。

 シティは後半になると垂れがちという直近の傾向を踏襲。リバプールにシティ陣内でのプレータイム増加を許してしまうと、グエイはサラーにあわやというプレーで警告。PKも退場もギリギリで避けるファウルを犯すことでなんとか失点を食い止める。

 このピンチを切り抜けたシティだったが、リバプールはセットプレーで先制。アーセナル戦を彷彿とさせるショボスライのロングレンジのFKが決まり、リバプールが先行する。

 後半はいいところがなかったリバプールだが、失点以降はポゼッションが増加。投入以降、なかなか存在感を出すことができなかったチェルキが右サイドから相手に当てながら上げたクロスをハーランドが折り返してベルナルドがゴール。試合を振り出しに戻す。

 すると、後半追加タイムにヌネスの抜け出しからアリソンがPKを献上。これをハーランドが仕留めてシティは逆転に成功する。最後は攻め上がったアリソンの隙をついての追加点と思いきや、ショボスライの退場で処理されるという珍しい幕切れ。いずれにしても鬼門を制したシティが、アーセナルを追走する大きな勝利を手にした。

ひとこと

 焦らずきっちり必要なこととやったシティ。失点をいい薬にして今後に弾みがついてもおかしくないいい勝利を手にした。

試合結果

2025.2.8
プレミアリーグ 第25節
リバプール 1-2 マンチェスター・シティ
アンフィールド
【得点者】
LIV:74′ ショボスライ
Man City:84′ ベルナルド, 90+3′(PK) ハーランド
主審:クレイグ・ポーソン

今節のベストイレブン

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