
アタッキングサード欲しいもの探し
ここまでプレミアで未勝利のチームは4つ。その全てが今週はこの現地土曜日15:00KOの試合に集約している。そうした中で唯一の直接対決がこのカードだ。
立ち上がり、立て続けにシュートに向かったのはウルブス。1分どころか、数十秒でゴールに向かったロドリゴ・ゴメスのシュートに続き、セットプレーからもチャンス。いきなりポープの仕事が出ていく。
以降も直線的な攻撃からシュートを狙うウルブス。新加入のアロコダレのポストなど、なんとか時間を捻り出していく。攻撃の出口となるサイドにはロドリゴ・ゴメスとウーゴ・ブエノの2人が大外から勝負を仕掛けていく。
一方のニューカッスルはポゼッションからスタート。やや後ろ重心に構える5バックに対して、自在に左右のSBから押し下げている。アタッキングサードのアクションはどちらかといえばシンプル寄り。トランジッション成分が高ければダイレクトに背後を取るアクションからゴールに向かう形も辞さない。ヴォルテマーデのポストなどの遅攻やモスケラをあわや退場に追い込みかけたバーンズの抜け出しなど、緩急をつけた攻撃で進んでいく。
時間の経過とともに保持の時間を増やして押し込んでいくニューカッスル。サイドからの鋭いクロスや強気のミドルなどをが放っていくが、なかなか仕留めきれない。
そんなニューカッスルのもうひと押し探しを解決したのは新加入ストライカー。右サイドのマーフィーのクロスからヴォルテマーデのゴールで先制。ファーに逃げながらも正確にコースを狙ったシュートを放てるヴォルテマーデの体幹の強さを感じたシーンだった。
その後もペースはニューカッスル。ポゼッションで押し込みながら時計の針を進めていきつつ、2点目を射程圏内に入れるプレーを続けていく。ウルブスはなんとか1点差をキープしてハーフタイムになんとか逃げ込む。
しかし、後半も大きな流れは変わらず。高い位置からのプレスに出て行けず、押し込まれていく展開にウルブスは追い込まれていく。
どちらかといえばゴールに近いのはニューカッスル。こちらも前半と同じくサイドからの速いクロスとミドルシュートを基軸に敵陣に迫っていく。
終盤は積極的な交代策で前線を中心に入れ替えたウルブスがボールを持って押し込んでいくが、前半のヴォルテマーデのようなもう一味が足りないまま時計だけが進んでいく。最後は5バックにシフトして逃げ切ったニューカッスルが今季初勝利をゲット。未勝利対決を制した。
ひとこと
アタッキングサードに欲しいもの探しに差が出たかなという感じ。
試合結果
2025.9.13
プレミアリーグ 第4節
ニューカッスル 1-0 ウォルバーハンプトン
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:29′ ヴォルテマーデ
主審:クリス・カヴァナー