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「Catch up J1 League」~2025.10.25 J1 第35節 FC東京×ファジアーノ岡山 ハイライト

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ライン間の高がアタッカーを操り完勝

 序盤から積極的なプレスの方策を見せていたのは岡山。FC東京のバックラインにプレスをかけていく。岩渕、江坂がFC東京のCBにプレスをかけて、トップの一美はアンカーの監視をしていく。

 FC東京はボール保持の局面が多いがなかなか攻めきれず。だが、深い位置で起点を作ることはできていたし、それができれば岡山の守備のラインを下げることは可能なので、保持の局面を安定させることはできていた。

 一方の岡山はロングボール主体のスタート。CFの一美だけでなく、ほかの選手に対しても長いボールを入れていく。ロングスローやフリーキックなどセットプレーでのチャンスメイクが主体となっていた印象だった。トランジッションにおいてはサイドを駆け上がる形でのカウンターととにかく縦に速い展開が優先されていた。

 よって、保持の主体となっていたのはFC東京。中盤の降りるアクションから数的優位を創出。これによって、相手の保持に対して岡山のマンツーマンには迷いが出てくるようになる。

 サイドの攻撃に関しては右サイドが有望。長友の右足から高精度のクロスが飛んできており、攻撃に絡んだ時も好調という今季の流れを象徴しているかのよう。オフザボールのうごきは当然問題ないので、岡山にとってはなかなか捕まえにくい選手となっていた感がある。

 後半も大きく展開は変わらず。保持の主体となるのはFC東京。枚数をかけての右サイドをメインとして攻撃を仕掛けていく。

 ボールを持ちながら主導権を握ったFC東京はそのまま先制点をゲット。ライン間の高から一気に背後を狙う形で先制点を奪い取る。岡山としてはライン間の高に入り込まれてしまった田部井の対応で後手を踏んでしまうこととなった。

 先制したFC東京は一気に勢いをつけていく。アクティブな動き出しからさらに奥行きを作れるようになり、左サイドのギリェルメや室屋といった面々もアタッキングサードで勝負できるように。

 失点した後も岡山はギアアップに苦戦。ローブロックから脱出することができない状況が続く。流れを変えたのは前線の交代選手。左サイドから江坂のクロスを受けた木村はチャンスを作り出していたし、ルカオは森重とのデュエルに出て行きながら起点づくりに奮闘していた。盛り返していた岡山はセットプレーから同点。豪快に合わせた一撃で試合を振り出しに戻す。

 だが、再び状況を変えたのはライン間の高。佐藤の大外からのバックドアでラインを壊した後、俵積田はボールを押し込むだけの簡単なゴールを決める。アシストを決めた佐藤は勢いに乗ってダメ押しのミドルも拾う。勢いを抑え込まれた岡山は一時同点とするのが一杯だった。

ひとこと

 高、そして佐藤がゲームチェンジャーとなっていた。

試合結果

2025.10.25
J1リーグ
第35節
FC東京 3-1 ファジアーノ岡山
味の素スタジアム
【得点者】
FC東京:48′ 90′ 佐藤恵允, 88′ 俵積田晃太
岡山:72′ 江坂任
主審:山下良美

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