Fixture
UEFAチャンピオンズリーグ
リーグフェーズ 第8節
2026.1.28
アーセナル(1位/7勝0分0敗/勝ち点21/得点20 失点2)
×
カイラト・アルマトイ(36位/0勝1分7敗/勝ち点1/得点5 失点19)
@エミレーツ・スタジアム
Match facts from BBC sport
- この対戦はカザフスタン勢にとって2回目のイングランドホームでの対戦。2019年のELでユナイテッドがアスタナに1-0で勝利を挙げている。
- アーセナルにとってカイラトは初対戦。アーセナルは2019年のレンヌ戦での敗戦以降、直近11試合の欧州での初対戦相手との試合に負けなし。そのうち10試合では勝利を挙げている。
- アーセナルは今季のCLの7試合で全て複数得点差をつけて勝利を挙げている。過去のCLにおいて8試合連続で2点差以上で勝利したチームはない。
- カイラトは今季のCLで1ポイントのみ。失点数(19)、被xG(19.6)、被枠内シュート(58)は最多。
- アーセナルはCLでの8連勝を狙う。CLの歴史においてイングランド勢の8連勝以上は2023年5月から2024年3月までのマンチェスター・シティの10連勝が唯一。
- アーセナルは今季のCLにおいてビハインドを経験していない唯一のクラブ。カイラトは316分のビハインドを経験しており、これより多いのはアヤックス(429分)とビジャレアル(376分)だけ。
- 今季のCLにおいてボックスの外からのシュートでアーセナル(22)より少ないのは4チームだけ。にもかかわらず、アーセナルは最も多くのボックス内からのシュートを決めている(4)
- ブカヨ・サカはアーセナルの選手として欧州コンペティション50試合目の出場となる可能性。この試合でプレーをすれば、アーセナルの選手として2番目の若さ(24歳145日)での到達となり、セスク・ファブレガス(22歳331日)以来のこととなる。
- テルミラン・アナルベコフは今季のCLで15.1点分のxGを受けながら10失点に抑えている。今季のCLの中でも最も期待値に対するゴールを抑えているGK。
- 25-26のCLにおいて最も多くのクリーンシート(5)を達成している一方で、ダビド・ラヤ(45)よりも多くのラインブレイクパスを出しているGKはウーウルジャン・チャキル(47)だけ。
スカッド情報
- カイ・ハヴァーツ
- リカルド・カラフィオーリ
- ミケル・メリーノ(出場停止)
- デクラン・ライス(出場停止)
- ウィリアム・サリバ
- ユリエン・ティンバー
- マックス・ダウマン
- オルハス・バイベック
- ダスタン・サトパエフ
- アサマト・ツヤクバエフ
予習
CL 第5節 コペンハーゲン戦

CL 第6節 オリンピアコス戦

CL 第7節 クラブ・ブルッヘ戦

予想スタメン

展望
夢舞台に苦戦中
プレミアの各チームにとっては2週連続の1月のCLは本来であれば非常に負荷が高いもの。特にストレートインがかかっているチームにとっては2月の2つのミッドウィークが埋まるかどうかの瀬戸際とも言える重要な2試合となる。
もっとも、他のチームが最終節が重要度が高いものになっている一方で、アーセナルは同じ状況にはない。すでに7連勝でリーグフェーズの突破と2位以内の通過は確定。ノックアウトラウンドのストレートインだけでなく、勝ち上がればファイナルまでの2nd legホーム開催権も確保ずみ。最終節に懸かっていることとすればリーグフェーズの全勝突破くらいのものだろう。対戦相手のカイラトがすでにリーグフェーズでの敗退が決まっていることからもコンペティティブな意味で重要な試合にはならないことはすでに決まっている試合だ。
カイラトにとって、CLは夢舞台。ブルッヘ戦で見せた後半追加タイムのサディベコフのゴールは4試合に渡るホームにおけるCLの旅の締めくくりとしては素晴らしいものではあったが、試合を通してみるとなかなかに力不足を痛感させられる試合が多いというのもまた現実だった。
基本的なフォーメーションは4-2-3-1。ボールを持たずに受けに回るシーンはCLでは多くなってはいるが、例えばSHを1列下げるなど極端に守備的なフォーメーションを敷いて最終ラインのスペースを埋めるということはしない。
そのため、4-4-2のフォーメーションを維持することが多いのだが、その際にポイントとなる2トップ脇の選手をどのように抑えるか?というところがあまりうまくはない。SHが列を上げてスイッチを入れることもできないし、かといってライン感を潰し続けることができるほど陣形がコンパクトではない。
外にボールをつけられてからのハーフスペース突撃など、4-4-2に対するオーソドックスな攻撃に対してもどのように対処するかに迷いがあり、潰しが後手になるケースが非常に多い。ハーフスペースに入られて、マイナスのスペースが空いてしまい、そこからシュートを打たれてしまうという一連の流れに飲み込まれてしまう。この一連は守備側としては本来は一番初めに潰していきたいところ。あまりにも一つ目でやられ過ぎてしまっている感がある。
ビハインドに陥った時などハイプレスに出ていくこともある。だが、前に出ていったとしても空転させられてしまったり、あるいは中盤を手前に釣り出された状態からロングボールを当てられてしまい、セカンド回収から一気に攻め込まれるシーンもあった。二手目以降の守備の手段もCLでは通用しないのが現状だろう。
保持においてはCFのエジミウソンにボールを当てる形が成立するかどうかが文字通りの生命線。彼のポストから2列目のプッシュアップができるかが最低ラインとなる。
もっとも、ここでキープをすることができたとしてもなかなか攻撃を完結させることは難しい。テンポを上げてのスピードアップができず、多くの場合は相手の守備が間に合ってしまうし、速いリズムで攻め切ろうとすると自分たちのパスワークが乱れてしまい、攻撃が正確につながらない。爆発的な加速でボールを運ぶことができるドリブラーもいない。
速いテンポでプレーすると正確性に難が出ることはビルドアップでも同じ。プレスへの耐久性も高くはない。CLに出場することが偉業という前提は承知の上で、その中で上を目指すという視点で考えるのであれば、攻守にCLのプレーの強度であれば後手を踏んでしまうことが多いのは否めず、なかなか躍進を見据えるのは難しい内容になっているというのが正直な感想だ。
アンカーが入れ替わった4-4-2攻略
アーセナルとしてはまずはコンペティティブな意味でこの試合に主力を入れる必要がないし、この試合に勝つためのメンバーを選ぶという意味でもリソースを投入する意義は薄いように思われる。ユナイテッド戦の流れを断ち切るために勝つ必要がある!という観点に関しても、アーセナルのシニアチームに出場する選手であれば誰を起用したとしても勝たなければいけない相手。この試合はそういう位置付けとなる。
100%プレータイム管理優先でいい試合。ライス、メリーノが出場停止であるが、スビメンディも同時に休養させて何ら問題はない。ノアゴール、エゼ、可能であればハヴァーツの3枚で中盤のスターターがこの試合のベストの選択肢だと言えるだろう。
スビメンディがいない状態で繋ぎがどのように機能するかは気になるところ。ノアゴールをアンカー位置に置いた時に4-4-2をどう攻略するかというテストとしてはうってつけの相手なので今後の非常事態への備えとしてSBとの連携も含めたサポート体制の確立はこの試合で済ませておきたい。スビメンディが負傷してしまったらそもそも終わり感はあるが、そうなった時のテストをやっているかどうかは重要だったりする。
プレッシングからの成功体験もできるだけ多く積んでおきたいところ。ハイプレスからボールを奪うショートカウンターに関しても後方のスライドが機能するかという意味で重要な要素。前から相手を捕まえにいくということに関しても成果をきっちりととっていきたい。
インテル、バイエルン、アトレティコといった昨季までに煮え湯を飲まされた相手に文句なしの試合を繰り広げ、楽しい思いばかりだったCLのリーグフェーズもこの試合で終わり。積み上げた21という勝ち点にふさわしい堂々とした姿をロンドンのファンに見せる凱旋のような締めくくりを期待したい。
