
新シーズンも好調をキープするスリーライオンズ
全勝で無失点と順調にグループKを牽引するイングランド。シーズンを跨いだ9月開催でもその勢いを持続させることができるかが注目。久々の代表開催となったヴィラ・パークに迎えるのはすでにアウェイで勝利を上げているアンドラだ。
序盤から試合の展開は明確。5-4-1で組むアンドラに対して、イングランドが延々とボール保持を敢行する。CBが幅をとりながら最後方を仕切る。SBのジェームズとルイス=スケリーはビルドアップの関与はせずに高い位置での仕事が中心に。ルイス=スケリーはややインサイド、ジェームズはマドゥエケを追い越す形からチャンスを作りにいく。
アンドラは左サイドを軸にロングボールを入れにいくが、ボールはなかなか入らないし、入ったとしても簡単に跳ね返されてしまう。押し下げられている中で陣地回復のきっかけすら掴めず。
イングランドは右サイドのクロスからクリティカルなチャンス。ジェームズのクロスは決定機に、そしてマドゥエケのクロスはオウンゴールにつながり、イングランドは前半のうちに試合を動かす。
先制しても試合の流れは変わらず。イングランドはポゼッションベースで相手を押し込んでいく形。ラトビアに対して、ほぼノーリスクで押し込みながら攻撃を続ける。エゼ、ライスといったアーセナル勢がブロックの手前から角度をつけつつラインを下げる放り込みを敢行することでアンドラの守備に穴を開けにいく。
後半も入りは同じ。CHがスライドする左サイド、エゼが流れる右サイドとそれぞれのサイドからチャンスを作っていく。特に効いていたのは右サイド。マドゥエケの突破からライン間のエゼなど前半以上に押し込む状況でさらに得点の可能性が濃いチャンスを作っていく。
左右の守備の並びを変えたアンドラは右のSHに移動したセルヴォスのボールカットが重心を上げるきっかけに。しかし、それも自陣からミドルゾーン程度の押し上げの効果しか得ることはできず。ゴールまでの道筋がはっきりしたというほどのことではなかった。
押し込むイングランドは右サイドからのクロスで追加点。ケイン以外の中盤が飛び込むという後半の定番の戦い方にライスがうまく乗っかってリードをさらに広げる。
ややゴードンはイラついていた局面もありつつ、交代選手は比較的スムーズにこの試合に入った印象。中央ではアンダーソンをアンカーにエゼとロジャーズの2人が高い位置を取るなど、より攻撃的な布陣で追加点を狙う。
残りの時間も問題なく攻め続けたイングランド。危なげなくリードをキープし、ホームで連勝記録を伸ばすこととなった。
ひとこと
特にいうことないという感じのイングランド。延々と守備で受ける相手との対戦という本戦で問われることのないところのクオリティだったかなという感じだった。
試合結果
2025.9.6
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
欧州予選 グループK 第5節
イングランド 2-0 アンドラ
ヴィラ・パーク
【得点者】
ENG:25‘ ガルシア(OG), 67‘ ライス
主審:モハメド・アル=エマラ
