
8つ目の無失点勝利で幕を下ろす
積み上げた勝利とクリーンシートの数は7つ。全8試合を無失点勝利終えるまでイングランドはあと1つ。最後の関門であるアルバニアのホームゲームに挑む。
アルバニアの非保持は4-2-3-1。バックラインにプレスをかけないため、保持はイングランド側が安定して掌握。ポゼッションから押し込んでいく。3-2-5をベースにしつつストーンズやライスの列上げなど構造をキープしつつ変化をつけるアクションからギャップを作っていく。特にこういう組み立てにおけるローテにアーセナルで慣れているエゼがいる左サイドはレーンを入れ替えながら敵陣に入っていく。
アルバニアは時間の経過とともに抵抗を見せる。SHが高い位置に出ていくことでサイドをなるべく敵陣側で止めに行く。保持においてはヒサイが豪快なキャリーからわずかに枠を外すシュートまで持っていくなどチャンスを作る。
すると、徐々にホームチームは勢いをつけていくことに。裏を目掛けるアバウトなロングボールに対して、セカンド回収からボールを拾って押し込む場面を作っていくと、ワンサイドカットからボールの回収も安定。イングランドもボーウェンとベリンガムの速攻を生かしやすくなった土壌ではあるが、少し押し込まれすぎ感があった。
後半の頭もイングランドの不調は止まらず。特にプレスに関しては前線が棒立ちでアルバニアを阻害するアクションを取ることができず。アルバニアはショートパスからも動かしていくなど前半以上に手応えがある展開に。左サイドのホッジャには少なくとも2回は危ういシュートでヘンダーソンを脅かす機会があった。
イングランドはサカの投入から前線のプレスを復活。これで押し込むリズムを取り戻すと、セットプレーから先制。ニアでコースが変わったボールを押し込むケインが苦戦するイングランドにリードをもたらす。
さらに8分後にエースは追加点。ケインがこの日2つ目のゴールを仕留めてリードを広げる。苦戦しながらも最後には相手を振り落としたイングランド。8つ目の無失点勝利をもぎ取り、無傷のまま本戦に駒を進めた。
ひとこと
こういう試合を救えるのがエース。攻守でリズムを取り戻したサカとスコアで勝利を引き寄せたケインは紛れもなくこのチームの中心だ。
試合結果
2025.11.16
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
欧州予選 グループK 第10節
アルバニア 0-2 イングランド
エアー・アルバニア・スタジアム
【得点者】
ENG:74′ 82′ ケイン
主審:マルコ・グイダ
