
10人でもいい意味で普通
週末のダービー、ミッドウィークのフランクフルト戦と共に5得点という大勝を飾ったアトレティコ。ホームでのいい流れをアウェイにも持ち込みたいところ。パライードスでのセルタとの一戦に臨む。
この日は比較的オーソドックスな4-4-2をベースとしていたアトレティコ。セルタはサイドに圧縮することで高い位置からボール奪取を狙うが、左右に動かしながらこれを回避。セルタの前がかりな守備をいなしていく。
セルタの保持も手応えがあるものだった。中央から右に斜めに流れる動きからル・ノルマンを釣り、CBがいなくなった中央においてイグレシアスが決定機を迎えるが、シュートは枠の外だった。
チャンスを逃したセルタに対して、アトレティコはファストブレイクから先制ゴール。降りるグリーズマンから裏抜けするバリオスにボールを出して一気に裏抜け。こうなってしまうと、セルタはミス待ち以外できることはない。オウンゴールになってしまうのは致し方ないだろう。
セルタのポゼッションはライン間を細かく繋いでいくテクニックの高いものだが、さすがに確率が低いプレーを連発しないと通らないのは苦しいところ。相手の前線のプレスを引きつけてライン間へのパスを入れるという工程を踏んでいたアトレティコに対して、あまり精度が足りていない。順調に押し込むアトレティコが決定機を積み上げていく。
徐々に保持面からポゼッションを回復するセルタ。問題なく受けていたように見えたアトレティコだが、ランゲレが2枚目のカードを提示されてしまって退場してしまう。
退場したアトレティコに対して徐々にプレスを強めていくセルタ。アトレティコは極端に引くでもなく、あくまで普通に相手にボールを持たせつつ列上げのプレスとポゼッションでセルタをゴールから遠ざけていく。
左右のワイドのCBから攻撃のチャンスを作っていくセルタだが、なかなかチャンスは少なめ。イグレシアスはシュートチャンスを得てもなかなか鋭いシュートが枠を捉えられない。しかし、そのイグレシアスが潰れたところからセルタは同点。アスパスがこぼれたところに詰めて、ようやく試合を振り出しに戻す。
最後まで押し込むセルタだが逆転までは辿り着くことができず。試合はなんとか引き分けで踏みとどまったアトレティコが敵地から勝ち点1を持ち帰った。
ひとこと
10人でも普通にやっていたアトレティコ。追いつかれながらも地肩の強さを感じる内容だった。
試合結果
2025.10.5
ラ・リーガ
第8節
セルタ 1-1 アトレティコ・マドリー
エスタディオ・デ・バライードス
【得点者】
CEL:68′ アスパス
ATM:7‘ スターフェルト(OG)
主審:セサール・ソト