
名将凱旋に手土産はなし
クラブW杯でのリマッチが実現。夏にアメリカで行われた一戦はロンドンでのCLに舞台を変えて執り行われることとなる。
序盤から一方的なポゼッションを見せたのはチェルシー。後方に重たい4-5-1を組むベンフィカに対してククレジャがインサイドに入る形からチャンスを作っていく。
相手の保持に対してはハイプレスで圧力をかけていくチェルシー。パウリディスのポストからの横断でベンフィカは道を切り拓いていくが、攻撃の頻度という点ではやはりチェルシーが優勢。幅を使ってのポゼッションからチャンスを作っていく。
先制点も大きく幅を使いながら。WGtoWGという大外を活かしたコンビネーションからガルナチョが折り返すとこれがリオスのオウンゴールを誘発。早々にチェルシーが試合を動かす。
反撃に出たいベンフィカは右サイドのルケバキオの縦突破を生かしながらボールを動かしていく。しかしながら、左サイドの粘り強いユニットはルケバキオに完全なチャンスメイクを許さない。対面のククレジャはハイラインをキープするフェーズにおいても粘り強いタックルで貢献。ベンフィカはミドルゾーンから先に進むにも一苦労という感じであった。
ゆったりとしたポゼッションでも安定感を見せるチェルシー。ジョージの決定機が決まっていればチェルシーにとってはパーフェクトな前半。だが、実際に決まらなくても上々の45分だったと言えるだろう。
後半もチェルシーはじっくりとしたポゼッションから試合をスタート。だが、ベンフィカもボールを持てば前半以上に攻め筋がはっきりしていた印象。オフザボールでチェルシーの守備陣のラインの乱れをつきながらボックス内に入っていく。特にアウルスネスは積極的に裏を取っていた。
ただ、テンポを上げられないのも事実。プレスでチェルシーのポゼッションを咎めたりなど、得点がより入りやすい状況に誘導することまではできていなかった。
終盤はベンフィカのポゼッションに対してチェルシーがローブロックで耐えつつカウンターを狙う展開に。中央への縦パスもそれなりに通っていたが、最後の怪しいところはやらせず。終盤にはジョアン・ペドロが退場するバタバタもあったが、モウリーニョの古巣凱旋に対してお土産となる勝ち点を渡すことはしなかった。
ひとこと
オウンゴールはそこに至るまでの形が悪く、リオスがババを引かされる格好だった。
試合結果
2025.9.30
UEFAチャンピオンズリーグ
リーグフェーズ 第2節
チェルシー 1-0 ベンフィカ
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:18′ リオス(OG)
主審:ダニエル・シーベルト