
似たスタイルだからこそ
直近ではなかなかCLのアウェイゲームで結果を出すことができていないシティ。今節はスペイン遠征。ビジャレアルのホームでの一戦に臨むこととなる。
シティは3-2-5でのポゼッションからスタート。バックラインでボールを動かしながら打開策を探っていく。ビジャレアルは中盤に構える格好でシティのバックラインにはある程度自由にボールを持たせる。
シティはまずは大外のWGから勝負。ドクとサヴィーニョからの仕掛けでまずは何かを起こそうとする。繰り返し勝負をかけていたサイドからシティは17分に先制ゴールをゲット。サヴィーニョからハーフスペースに飛び込んだルイスからハーランドがゴールをゲット。ビジャレアルは少しずつ相手を捕まえるタイミングが遅れてしまった感があった。
ビジャレアルは自分たちがボールを持つことができればゆったりとポゼッション。同じようにボールを動かしつつオープンな選手を作ることができれば、前線が裏抜けでシティのバックラインとのデュエルを挑んでいく。
シティのDFとビジャレアルのFWのシンプルなデュエルに。ミタウカゼ、ペペなどからの仕掛けのセンスは悪くなかったが、プレミアリーグのDF陣はやはり強靭。シティのバックスを前になかなか隙を作ることができない。攻撃の機会はそこそこあったビジャレアルだが、最後の一山を越える術がどうにも見当たらなかった感があった。
先制ゴール以降もボールを持つシティ。ドクとサヴィーニョの両サイドから崩していける局面を探っていく。ビジャレアルと異なり、シティのアタッカーはビジャレアルのDFとガチンコ勝負になっても上回ることができていた感がある。
サイド攻撃に手応えのあるシティは前半のうちに追加点。先制点と同じくシティの右サイドから。サヴィーニョがタメた末にフリーになったベルナルドに。ハーランドの影から入ってきたベルナルドはビジャレアルのDF陣に捕まることなく、見事にネットを揺らした。
後半、ビジャレアルはハイプレスからシティにチャレンジ。だが、このハイプレス作戦はシティによって左右にボールを動かされながらいなされる。
それでも保持の機会は多くなったビジャレアル。手数をかけていくが、シティに先回りされてしまって潰されるシーンが目立つ。それならばとシンプルなクロスから勝負。微妙にレーンを変えるペペが決定機を迎えるなど、シティに全く効いていないわけではなかった。
折を見てロングカウンターからシティは反撃。ビジャレアルの保持によってリズムがつかめない時間帯が続いていたが、真に追い込まれてしまった時間は90分の中ではなかったと言えるだろう。先制ゴールから難なく逃げ切ったシティが勝ち点3を積み上げた。
ひとこと
似たスタイルだからこそ力の差が見えた感。
試合結果
2025.10.21
UEFAチャンピオンズリーグ
リーグフェーズ 第3節
ビジャレアル 0-2 マンチェスター・シティ
エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
【得点者】
Man City:17′ ハーランド, 40′ ベルナルド
主審:セルダル・ゴズビュク
