
前線を軸に優位を握ったアタランタだったが
インテル戦ではなかなかプレスが空転し、高い位置からのボール奪取が機能しなかったスラビア・プラハ。同じイタリア勢であるアタランタに対しても同様にハイプレスを仕掛けていく。
しかしながら、アタランタはインテルと同じくあまりスラビア・プラハのハイプレスを意に介していなかった様子。前線に当てるところから簡単に反転。クルシュトヴィッチのポストでボールをあっさりと収めてここから左右に展開することができる。シャドーのデ・ケテラエルやルックマンがポストすることで幅を使った攻撃で勝負を仕掛けていく。
スラビア・プラハは噛み合わせるようなハイプレスから形から反撃に出て行こうとするが、アタランタは見事にずらすことができていた印象。右サイドを重たくすることで低い位置を取りながら、スラビア・プラハと引いて受けるような駆け引きができていた印象。
これによって序盤から効いていた前線のポストからの前進はさらに安定。前3枚のポストからの前進で鋭くゴールに迫っていく。
スラビア・プラハはポゼッションからリカバリーを図っていく。アンカーのドーリーのボールタッチを増やすことで少しずつリズムを作っていく。スラビア・プラハの前線はボールが収まらなくはなさそうではあるが、アタランタの中盤の挟み込みによってだいぶ前進は阻害されていた印象。強度面ではアタランタに軍配が上がっていた。
スラビア・プラハもなんとか抜け出しからチャンスを作るが、得点には至らず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。
迎えた後半、優勢であったアタランタは更なる積極策。ザレフスキなど前半以上に多様なメンバーが前線に飛び出すことでさらに大きく変化をつけていく。一方のスラビア・プラハも右サイドに流れるホリーが起点になることで反撃に打って出る。
それでも後半に優勢だったのはアタランタの方だろう。スレマナの抜け出しから決定機を迎えるなど交代選手が躍動。さらに馬力を得る形でスラビア・プラハのゴールに迫っていく。
終盤に大きな決定機を立て続けに迎えたのはスカマッカ。悪くはないのだけども決め切れないという彼のパブリックイメージに沿うようなシュートの連続でアタランタに先制点をもたらすことができないまま時間だけが過ぎていく。
結局試合はそのまま終了。優勢だったアタランタだがゴールが遠く、スラビア・プラハの粘りに屈して勝ち点1にとどまることとなった。
ひとこと
アタランタはこれだけ前線の攻撃が刺さるのであれば仕留めておきたかったところ。
試合結果
2025.10.22
UEFAチャンピオンズリーグ
リーグフェーズ 第3節
アタランタ 0-0 スラビア・プラハ
スタディオ・ディ・ベルガモ
主審:リカルド・デ・ブルゴス
