
咎められた後半頭の隙
リーグではなかなか上位が見えてこない戦績のニューカッスルだが、CLでは好調。過密日程も年末にかけてハードになっていく中で、今節挑むのはヴェロドローム。過激なファンが待つマルセイユの本拠地に乗り込む。
早々にチャンスを迎えたのはアウェイのニューカッスル。セットプレーからティアウがヘディングで決定機。だが、ゴール直前でホイビュアがクリアに成功し、マルセイユは先制のピンチを回避する。だが、すぐにニューカッスルはこれをリカバリー。右サイドからのアタックに成功すると折り返しをバーンズが押し込んで先制点を奪う。
守備ではニューカッスルがマンツーベースでの対応で前から当たっていく形とローブロックベースの5-4-1を使い分けながら対応。マルセイユはひとまずサイドの奥につけることでクロスをガンガン入れていく。
マルセイユは真っ向からハイプレスとローブロックに挑んでいった印象。ハイプレスに対してはショートパスとポジション移動を駆使しつつ浮く箇所を作っていたし、押し込む局面ではシンプルなサイドからのクロスだけでなく、グリーンウッドの緩急をつけた裏へのパスから崩しにいく。だが、ハイプレスからシームレスに攻撃をスピードアップさせることができるケースが少ない影響か、なかなか攻撃を加速させることができず。
ニューカッスルは先制点があったこともあり、きっちりとローブロックを組みながらカウンターに注力する時間を増やしていく。手堅く時間を進めてリードを得たままハーフタイムを迎える。
しかし、後半早々にマルセイユは反撃。裏への抜け出しから一発で仕留めたオーバメヤンにより同点ゴールを奪う。ゴールから角度があった場所への対応ということもあり、飛び出してしまったポープにとっては痛恨のミスと言えるだろう。
さらにマルセイユは立て続けにサイドからの突破に成功。ウェアの突破からオーバメヤンがタイトな体勢から足先でなんとか先に触り、そのシュートが追加点につながる。
追いかけるニューカッスルはハイプレスからファストブレイクを狙うがオフサイドでゴールは認められず。なかなか同点ゴールを手にできないこともあり、60分には4バックにシフト。即効性があったとは言えないが75分くらいから少しずつ押し込む局面が増えていく。
しかし、ニューカッスルのクロス攻勢をしのぎきったマルセイユ。リードを守り切って本拠地での勝利を手にした。
ひとこと
後半頭の数分、ニューカッスルは明確にもったいない時間を過ごしてしまった。
試合結果
2025.11.25
UEFAチャンピオンズリーグ
リーグフェーズ 第5節
マルセイユ 2-1 ニューカッスル
スタッド・ヴェロドローム
【得点者】
OM:46′ 50′ オーバメヤン
NEW:6′ バーンズ
主審:マウリシオ・マリアーニ
