繰り返しが報われた逆転勝利
アタランタは当然のようにマンツーでスタート。チェルシーも人を基準に捕まえにいくことで勝負に。ということで試合は保持側のチームがどこまでギャップを作ることができるか？というところでの勝負となる。
後方の変形で勝負に出たのはアタランタ。コラシナツの列上げやデ・ケテラエルの列落ちなど配置を入れ替えることでチャンスメイク。インサイドにポスト役を置くことでフリーランからマークを外すことで前に進んでいく。オフザボールの運動量が豊富なカラーを生かしたスタイルだ。
一方のチェルシーもジョアン・ペドロがワンツーからの裏抜けを狙っていく。タメを作ってよりダイレクトに背後を取ることでゴールに直線的に向かう。
やや縦に速い展開となったが、先制点は押し込む局面を作る時間が少しずつ増えていったチェルシーがナロースペースの攻略から。左サイドでネト→ジェームズと繋いで突破に成功すると、折り返しをジョアン・ペドロが仕留めて先行する。
反撃に出たいアタランタは地道にポストプレーからチャンスメイクを構築。捕まえることができずに抜け出しや反転阻止のイエローなどチェルシーは劣勢に追い込まれる。
後半もアタランタはスカマッカを使った形からチャンスを作っていく。中央の起点＋サイドからのスピード勝負を繰り返す。初めはルックマンのスピードが効いていたが、終盤に差し掛かるにつれてデ・ケテラエルの緩急を使いながらの突破が増えていくように。
サイドからのデ・ケテラエルの侵入からスカマッカのミドルでアタランタはついに同点。繰り返していたサイドからの突破がついに報われる。
同点後もボールの刈り取りがうまくいかないチェルシーをアタランタが攻め立て続ける展開に。右サイドで猛威を振るっていたデ・ケテラエルが追加点で勝ち越しゴールを確保。チェルシーは中盤でのプレス遅れが結果的に致命傷となってしまった。
終盤にようやく主導権を取り戻したチェルシーはサイドから深さを作ってジェームズやガルナチョがシュートを放つ。しかし、これはカルネセッキのファインセーブから失点を回避。
結局試合はそのまま終了。アタランタが見事な逆転勝利から3ポイントを勝ち取った。
ひとこと
ククレジャを突破し続けたデ・ケテラエルが凄まじかった。
試合結果
2025.12.9
UEFAチャンピオンズリーグ
リーグフェーズ 第6節
アタランタ 2-1 チェルシー
スタディオ・アトレティ・アズーリ・ディターリア
【得点者】
ATA:55’ スカマッカ, 83′ デ・ケテラエル
CHE:25′ ジョアン・ペドロ
主審:アレハンドロ・エルナンデス
