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「Catch up Premier League」~2025.11.22 プレミアリーグ 第12節 バーンリー×チェルシー ハイライト

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寄り道しながらバーンリーを振り切る

 今年最後の代表ウィーク明けの試合はターフ・ムーア。チェルシーは10月に続き、代表ウィーク明けにランチタイムのアウェイゲームをぶち込まれたこととなる。

 総じて、バーンリーは2週間のインターバルを使ってチェルシーをよく研究してきたなという印象を受けた。4-3-3でトップのフレミングはアンカー役のサントスを監視。3バックに対しては特にCCBへは深追いをせず、アンカーと両サイドを牽制することを優先する。

 チェルシーはアダラバイオかサンチェスがなんとかしなければ構造のズレを作れない状況。だが、この2人は周囲の連携から打開策を見つけることができず。バーンリーに対して苦戦する。

 バーンリーでは保持でも準備の跡が伺える格好。インサイドに絞るウォーカー+デフォルトの3センターという数の論理でプレスを誘発したところから縦に差し込みつつ前進する。中盤の段差を作る動きの刺さり方はパーカーがこのチームにポゼッションを落とし込みたい本気度を感じるものだった。

 右に流れるウゴチュクはアタッキングサードへの侵入の決め手。ククレジャはトランジッション時にはいないし、いたとしてもワイドのチャウナの監視が基本線なので、サイドに流れるウゴチュクを捕まえきれない。ここからマイナス方向の折り返しからのミドルはバーンリーの狙い目だった。

 スペースを作って、そこから加速してという流れは作れていたバーンリーだが、シュートのところまでに徐々に選択肢が狭まっていく分、チェルシーは最後の体の投げ出しが間に合った感。オープンな形でサンチェスを脅かすシーンは意外と少なかった。

 保持ではなかなか構造的なズレを生み出せなかったチェルシーだが、力技でリカバリーを図っていく。ネトのところは行けそうではあったが、ギッテンスとデラップがややブレーキ気味。プレー選択と精度がなかなか刺さり切らなかった感があった。

 しかし、先制点の場面はようやく前線同士が繋がった感があった。ギッテンスからのクロスに飛び込んだのはネト。ボックス内にエンソが入り込めたことも含めてバーンリーに選択肢を突きつけられた形であった。

 先制点の場面ではククレジャが抜け出したように徐々にバーンリーは不定形ポジショニング型の選手を捕まえきれないように。ククレジャ以外ではジョアン・ペドロの移動がチェルシーに刺さった感がある。先制点以降は明確にチェルシーペースで試合が流れた。

 後半も流れは前半の終盤と同じ。チェルシーはウォーカーとトゥアンゼベの間とチャウナの背後のスペースを集中的に攻めることで攻略していく。

 チェルシーが安全な選択肢を取る傾向ということもあり、バーンリーはなかなか非保持からリズムを掴めず。ならば、保持から縦パスを差し込んでいきたいところだが、チェルシーの中盤は対応に慣れてきた印象で前半のように上手く試合運ぶことができなかった。

 チェルシーは左サイドにグストを投入。いつも右サイドでジェームズとやっていることを左サイドでククレジャとのデュオに移植する形で攻めていく。ただ、色々攻撃のバランスを変えたこともあり、少し守備のバランスは怖いところ。攻撃もやや淡白でぼんやりした時間帯となった。

 ぼやけた終盤を迎えたチェルシーに勝利を確実にもたらす追加点をもたらしたのは右サイドからの攻撃。ネトとグイウで右サイドを押し切ると、マイナスの折り返しをエンソが仕留めてリードを奪う。

 このゴールで試合は決着。寄り道をしながらも難しいアウェイゲームを制したチェルシーだった。

ひとこと

 チェルシー、次に勝てば1試合平均勝ち点が2.0に乗ることになる。アーセナル戦はさらに上に行けるかの試金石になる試合となる。

試合結果

2025.11.22
プレミアリーグ 第12節
バーンリー 0-2 チェルシー
ターフ・ムーア
【得点者】
CHE:37′ ネト, 88′ エンソ
主審:ピーター・バンクス

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