Fixture
プレミアリーグ 第13節
2025.11.30
チェルシー(2位/7勝2分3敗/勝ち点23/得点23 失点11)
×
アーセナル(1位/9勝2分1敗/勝ち点29/得点24 失点6)
@スタンフォード・ブリッジ
戦績
過去の対戦成績

過去10回の対戦でチェルシーの1勝、アーセナルの7勝、引き分けが2つ。
チェルシーホームでの成績

過去10回の対戦でチェルシーの2勝、アーセナルの3勝、引き分けが5つ。
Match facts from BBC sport
- チェルシーは直近11試合のプレミアのアーセナル戦で1勝のみ(D3,L7)で2021年8月のエミレーツでの2-0の勝利以降7試合勝ちがない(D2,L5)
- 2013年から2018年までの7戦未勝利と6敗を経て、アーセナルは直近6試合のスタンフォード・ブリッジでのプレミアリーグで無敗(W3,D3)
- アーセナルが首位でチェルシー戦を迎えるのはこれで5回目。過去4回はいずれも勝利している。2003年1月のホームでの3-2、2004年2月のアウェイでの2-1、2007年12月のホームでの1-0、2024年4月のホームでの5-0。
- 今季のチェルシーの勝ち点におけるホームでのポイントは43%であり、これより少ないのはトッテナム(28%)だけ。
- チェルシーは直近7試合のプレミアで先制点を奪っている。2024年8月以降最長のランだが、当時のこの記録はアーセナル戦での5-0でストップしている。
- 2022-23の開幕以降、アーセナルは40試合のロンドン・ダービーで3敗のみ(W28,D9)。そのうちの1つはフラム戦でのアウェイゲームから。
- ミケル・アルテタのアーセナルの監督としての初めての敗戦は就任2戦目のチェルシー戦。しかし、アルテタはプレミアにおいて3番目に高いチェルシー戦の勝率(58.3%)を誇っており、これより多いのはペップ・グアルディオラ(61.1%)とケニー・ダルグリシュ(76.9%)の2人だけ。
- 2得点と5アシストを記録しているマーティン・ウーデゴールはチェルシーが最も多くの得点に関与している対戦相手。彼とガブリエウ・マガリャンイスは8試合のチェルシー戦で負けがない(W6,D2)。これより多く公式戦におけるチェルシー戦で負けがないのはパトリック・ヴィエイラ(10)だけ。
- ペドロ・ネトは直近5試合のプレミアで5得点に関与(3G,2A)しており、初めての3試合連続得点を狙う。直近4試合の先発したアーセナル戦で3得点に関与しており、昨季もアーセナル戦で同点ゴールを決めている。
- レアンドロ・トロサールがチェルシー(4)以上に得点を決めているのはリバプール(6)のみ。次の得点がプレミア50得点目となり、ベルギー人としてはロメウ・ルカク、クリスティアン・ベンテケ、エデン・アザール、ケビン・デ・ブライネに続いて5番目。
スカッド情報
- ダリオ・エスーゴ(もも)
- ミハイロ・ムドリク(出場停止)
- レヴィ・コルヴィル(膝)
- ロメオ・ラヴィア(もも)
- ヴィクトル・ギョケレシュ(筋肉?)
- カイ・ハヴァーツ(膝)
- レアンドロ・トロサール(脚)
- ガブリエル・ジェズス(ACL)
- ガブリエウ・マガリャンイス(筋肉)
予習
第10節 トッテナム戦

第11節 ウォルバーハンプトン戦

第12節 バーンリー戦

今季ここまでの道のり

予想スタメン

展望
右の定点+中央の不確定要素
およそ、3週間ほど前に「シティが今年も迫ってきて怖い」というアーセナルサポーターからの質問が答えた。その時の質問への答えはこうだった。
「多くの人が9月は『リバプールが勝ち点落とさない!』って思ってて、今はシティが〜ってなってて。来月はそれがチェルシーになってるかもしれないし、リバプールに戻ってるかもしれない。だから、あんまり今そういうことを心配するのは意味がないかなとは思います。」
来月を待たず、上の質問で想定したシチュエーションは訪れることとなる。首位を追う2位という立場でスタンフォード・ブリッジにチェルシーがアーセナルを迎えるという一戦が第13節のトリ。チェルシーにとっては首位のアーセナルを射程圏内に収めるための試合となる。
チェルシーはプレミアで現在最長となる3連勝中。ミッドウィークにはバルセロナにも完勝を挙げており、まさしく勢いに乗っているチームと言えるだろう。
ビルドアップの形は4バックから3バックへの変形が基本線。2人のCB+どちらかのSBが最終ラインを形成する。最近は右のSBが最終ラインに入り、ククレジャが中盤から前線に動き回るケースが多い。
CHは縦関係が軸となり、片方がアンカー。カイセドがこの役割を担っており、中盤のヘソの位置でゲームコントロール。相棒役(エンソかジェームズが多い)が自由に前を動き回る。バイエルンの中盤ほど自由は与えられている感はないが、前線への飛び出しなど変化をつけていくイメージの役割だ。
基本的な座組としては3-1-1-5とかのイメージに近いが、時に左サイドはWGロールの選手が正対した状態で1on1での突破で突き進んでいくタイプではなく、右サイドのWG(ネトorエステヴァン)の突破に加えて、中央での選手の上下動からチャンスを作っていく。
ジョアン・ペドロの降りる動きやククレジャ、エンソの前線への飛び出しなど定点位置から変化をつけるアクションが今のチェルシーの強みになっていると言えるだろう。復帰が報じられているパーマーはどちらかというと味方と繋がりながら、定位置でプレーできることで強みを発揮できる選手なので、今のギャップの作り方とはまた異なる持ち味があるということになるだろう。
守備は4-4-2ベースを組みながら前線へのチェイシングで隙を作っていくイメージ。ここ最近は中盤での跳ね返しが効いているイメージで特にカイセドとジェームズのCHコンビの際はDFラインよりも手前で相手の攻撃を弾き返すことができる。DFラインになかなか人が揃わず、メンバーが安定しないチェルシーにとってはこの中盤の跳ね返しは優先度が高い。
右のSBのグストがあまりCLでのパフォーマンスが良くなかったところもあるので、インサイドにジェームズを使う選択肢がどこまで優先されるかは不明ではあるだが、あくまで守備から入るということであれば、CFにペドロ、トップ下エンソにカイセド、ジェームズを並べるというプランもあり得る。
アーセナルと同じくハードな代表ウィーク明けを過ごしていることは違いないが、ターフ・ムーアではかなりメンバーを入れ替えるなどターンオーバーには積極的。昨年のECLでの経験から大胆なメンバーチェンジには抵抗がないのかもしれない。バルセロナに続いてホームでのビッグマッチ勝利に鼻息は荒いはずだ。
決戦仕様への対策
チェルシーは好調だが、アーセナルもここまでは好調。トッテナム、バイエルンと意味合いの大きい2試合を完勝している。追っ手の中で今一番調子がいいチェルシーを叩ければ、また一つ首位固めが進むのは間違いないだろう。
チェルシーのハイプレスに関してはアーセナルには十分な耐性があると思う。バックラインでボールを動かしながらホルダーに十分な時間を与えることはできるはずだ。しかしながら、中盤の移動に対しては決戦仕様のチェルシーはマンツー気味に潰していく。3人の中盤はライス、スビメンディ、エゼに対して厳しいマンマークから移動によって自由を得ることを許さないはずだ。
SBを絡めた大規模なポジション移動がこの中盤マンツーの意識を鈍らせるかどうか。ネトとガルナチョという働き者をおけばアーセナルのSBもマンツーで潰すことはできるかもしれない。
となると、前線のどこかでミスマッチを作りたいアーセナル。サカのところでそれができれば楽ではあるが、対面のククレジャはミッドウィークにヤマルを完封して勢いに乗っている。となると、CFか左のWGの方がマッチアップとしては楽かもしれない。
反転して一気に進むという意味ではギョケレシュが復帰すれば面白いとは思うが、おそらくCFのポジションはCBの2人で分担しながらマークをするはず。メリーノは最近ファジーなポジションを取ることが上手くなっている感がある。トッテナム、バイエルン戦で深めた自信をここでも発揮できるかどうか。
前に起点を作れれば動き直しの時間を取ることができて、中盤のマンツーの意識も弱まる可能性がある。まずはハイプレスを撃退し、中盤のマンツーから味方を解き放っていきたい。
もちろん、セットプレーもチャンス。近頃は以前よりはあまり見ないがFKにおいてはオフサイドを取ることを意識して、トラップの失敗から相手を完全にフリーにするシーンも少なくない。アーセナルからすればここは絶対狙いたいところ。
守備においてはまずは定点攻撃のポイントである右サイドのWGを抑えるところに注力したい。バイエルン戦ではオリーズに隙を与えてしまい、このマッチアップを突破口にしてしまった感がある。同じことを繰り返す可能性がある力量を持っている選手がこのポジションの相手。同じ轍は踏まないようにしたいところだ。
あとは中盤から飛び出してくる選手へのケアをどのようにするか。こちらはそもそも前線に時間を与えないことで、彼らが攻め上がる時間を取り上げてしまうのが一番。センターラインで動き回るジョアン・ペドロを抑えて背負う選手が時間を作ることを許さず封じ込めればチャンスはグッと近づく。バイエルン戦でいいフィーリングのCB陣に期待したい。
例年、魔の11月となっている1ヶ月も気づけば大きなロスなく残りは1試合。最終関門として相応しいスタンフォード・ブリッジを突破し、さらなる首位固めを進めたい。
