
「勝ちながら修正」という最高の結果
アンフィールドからエティハドというタフな1週間を迎えているサンダーランド。ル・ブリの50歳の誕生日となる試合は首位との勝ち点差を縮める大チャンスを迎えているシティとの一戦だ。
サンダーランドは5バックを形成しシティの攻撃をきっちりと受ける構え。シティは右サイド中心の攻め筋。ベルナルド、チェルキを中心としたファーサイドへの相手のラインを下げさせるようなクロスから揺さぶっていく。インスイング一辺倒にならないのがシティのいいところ。ヌネスの裏抜けから速い折り返しもバリエーションとして持っている。
サンダーランドはファストブレイクから反撃。イシドールの抜け出しからチャンスを作ろうとするが、ハイラインで引っ掛けてシティはオフサイドからカウンターを封じ込める。それならばと左右に振りながらシティのハイプレスと全面的に勝負することができるのがサンダーランドのいいところでもある。
一時期はサンダーランドに押し下げられる時間もあったシティだが、再びポゼッションを回復。どのように壊すかを探っていくと、ディアスのミドルが炸裂。飛び道具から試合を動かす。
さらにはセットプレーから追加点。グバルディオルの走り込みながらの一撃でさらにリードを広げる。
2点のリードを得たシティにとっては課題はここから。複数得点のリードをきっちり守り切る必要がある。サンダーランドは5-4-1をキープしたままでプレスの捕まえにいくアクションを強気にシフト。前から降りる選手を捕まえにいく。
その分、オライリーのオーバーラップやハーランドの速攻を活かす形から攻め上がるシティ。サンダーランドも縦に速い展開から反撃を狙っていく。
互いにシャープで縦に速い展開が続く状況。サンダーランドの得点が高まる状況はシティにとっては雲行きが怪しい状況ではあるが、なんとか無失点で粘って時計の針を進めていく。
すると、65分にフォーデンがゴールを決めてリードは3点差に。接戦であれば粘ることができるサンダーランドもこの3点目で意気消沈。最後にはオニエンの不要な退場で出場停止がついてくるというおまけまでもらってしまう。
直近2試合に勝ちながら残した課題の反省を生かしたシティ。勝ちながら修正という最高の形で連勝を重ねた。
ひとこと
ディアスのミドルという試合の動かし方がすごかった。
試合結果
2025.12.6
プレミアリーグ 第15節
マンチェスター・シティ 3-0 サンダーランド
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:31′ ディアス, 35′ グバルディオル, 65′ フォーデン
主審:アンディ・マドレー
