Fixture
FA Cup 3回戦
2026.1.10
ポーツマス
×
アーセナル
@フラットン・パーク
戦績
過去の対戦成績

過去10回の対戦でアーセナルの6勝、引き分けが4つ。
ポーツマスホームでの戦績

過去10回の対戦でアーセナルの5勝、引き分けが5つ。
予習
チャンピオンシップ 第5節 サウサンプトン戦

チャンピオンシップ 第14節 レクサム戦

予想スタメン

展望
キックアンドラッシュのオールドファッションスタイル
昨年の3回戦はエミレーツでユナイテッド相手にPK戦の末に敗退を喫してしまったアーセナル。実は近年のFAカップの成績はかなり終わっており、2020年に優勝カップを掲げて以降の5年間では4回戦が最高成績。直近の6試合のうち、5試合で敗退をしており、ここ2年は3回戦での撤退を余儀なくされている。
今年こそはという意気込みが強くなっていてもおかしくないタイミングで迎える3回戦の相手はポーツマス。イングランドの南端から今年のFAカップは始まることとなる。
ポーツマスはここまでチャンピオンシップでは21位。降格圏がすぐそこにある順位となっている。ちなみに今季のチャンピオンシップではシェフィールド・ウェンズデーが経営破綻に伴い、キングボンビー的なノリで勝ち点のはく奪を受けており、降格の1枠は事実上決定済み。現在の彼らの勝ち点は「-7」である。
ポーツマスに話を戻そう。DAZNで確認をすることができたポーツマスの試合は第5節のサウサンプトン戦と第14節のレクサム戦の2つだけ。どちらも参考になるような直近の試合ではないものの、見ないよりはマシという状況を踏まえて一応チェックしてみた。
攻撃においてはかなり縦に速い攻撃を志向する。CFへのロングボールをカジュアルに選択肢として選んでいる印象で、プレスがかかったり相手が噛み合わせるような素振りを見せたりすれば早々に蹴っていくスタンスだ。
ポゼッションのカラーも見えたサウサンプトン戦ではサリーをしながら4-4-2から3-1-6への変化も見えるなど工夫はなくもなかったが、ダイナミックに長いボールをつけるのは同じ。個人のスキルで言えば左に入るマーフィーが打開力とパンチのあるシュートを見せている。プレミアファンに馴染みのある顔立ちなので試合を見ればすぐにわかると思うが、ニューカッスルのマーフィーとは双子の兄弟である。彼にフリーで前を向かせるのがポーツマスにとっては一番力を出せる形になるだろう。
ただし、これはあくまで見た試合の話。12月以降は彼は出場していない様子。フォーメーションも直近のプリストル戦では3-4-3を採用した様子である。
基本的にはスタイルはオールドファッション・イングランド。縦に速い攻撃と手早いクロスをドッカンドッカン打ち込んでいき、質よりも数を狙っていく形だ。
非保持においては人ベースでついていくのが基本。完全なマンツーというわけにはいかないが、特にボール周辺は相手の上下動に呼応する形で前進を阻害する。その分、大きな展開にはあまり強くはなく、はがされてしまうこともしばしば。セットプレーにおいてはレギュラーのGKのシュミットはやや飛び出しが不安定。出てくるかどうかはわからないが、出場するとなればセットプレーの狙い目の1つになるだろう。
相手を見るよりも・・・
FAカップ3回戦を迎えるにおいてアーセナルを取り巻く状況は昨季と同じ。(ストレートインでの突破が濃厚という意味では今年の方がいいかもしれないが)CL出場により1月のミッドウィークには2つの試合が組み込まれており、この直後にはカラバオカップの準決勝の1st legがある。すでに日程が進んでいる分、FA杯よりもタイトルの現実味がある国内カップ戦だ。
そして、この試合は年末年始のリーグ戦4連戦の出口でもある。カラバオカップで上位進出できているということを踏まえれば、この試合のテーマは絶対ターンオーバー。普段はアルテタの采配に口を出す気はないし、コンディションに関しては近くにいる人の方が絶対にわかっているという観点から文句もあまり言いたくない。だが、相手がユナイテッドだったとはいえ、昨年の3回戦で選手を入れ替えなかったのは無礼を承知で非常に不満だった。
今年は昨年よりも充実したスカッドで迎えるシーズン。誰を休ませるか?というのもそうだがハヴァーツ、ヌワネリ、ノアゴール、サーモンなど多様な側面から出番を与えておきたい選手はいる。ここに出番を与えることが最優先と考えていい試合かと思う。
FA杯を勝ち上がった時の対戦相手次第ではもっと余裕はあるかもしれないが、基本的にはこのポーツマス戦とCL第8節のカイラト戦は戦力運用において実戦でテストを行うことができる貴重な機会である。
幸運にこのままの人数でけが人が推移してくれると仮定すれば、負傷明けのハヴァーツを除けば上に名前を挙げた選手たちにはあまり出番は出てこないように思う。そのために出番を得る機会では確実に実績を上げておきたいところ。CLが再開する3月以降は負傷が絡まなければ基本的には15~18人程度のコアメンバーで運用していくと思うので、そのラージリストに入ることができるかどうかが重要となる。
なので、この試合の目的は相手を倒すための最適化するというよりも、出したい選手を出してその選手たちが期待に応えられるかどうかを見極めることを優先してほしい。リーグ戦とCL再開に向けて少しでも序列をあげるサバイバルはすでに始まっている。前半戦で出番が少なかった選手たちの底上げがあれば、タイトル争いに向けてのこれ以上ない補強になることは間違いないだろう。
