Fixture
明治安田 J1百年構想リーグ 第1節
2026.2.8
川崎フロンターレ
×
柏レイソル
@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
戦績
近年の対戦成績

直近5年間の対戦で川崎の5勝、柏の1勝、引き分けが7つ。
川崎ホームでの戦績

過去10戦で川崎の7勝、柏の1勝、引き分けが2つ。
Head-to-head
- 昨年の最後の対戦はルヴァンカップ。2nd legにて柏が4-1で勝利し、逆転での決勝進出を決めた。
- しかし、リーグ戦において柏は川崎に16試合未勝利(D7,L9)。
- 開幕節の対戦は過去3回。柏の1勝2分。
- 等々力での対戦は川崎が柏相手に直近8試合負けなし(W6,D2)
スカッド情報
- 橘田健人
- 大島僚太
- 丸山祐市
- 長璃喜
- 山田雄士
- 渡井理己
- 手塚康平
- 熊坂光希
予習
ちばぎんカップ 千葉戦

予想スタメン

Match facts
- 開幕戦は2連勝中。
- ホームでの開幕戦は昨年の勝利で連敗を2で止めた。
- 昨季のリーグ戦は9試合連続での失点で終了。この間に重ねた失点は19。
- ホームでの最後のクリーンシートは2025年5月のC大阪戦。以降の12試合のリーグ戦で連続失点中。
- 昨季の開幕戦は4得点。いずれも下部組織に在籍経験がある選手のゴールだった。
- エリソンは加入以降、その年の1試合目の公式戦で2年連続で得点を挙げている。
- 昨季、リーグ戦は6連勝、12試合無敗で終了している。
- 昨季リーグ戦で喫した5つの敗戦のうち、4つは最終順位が6位以内のチーム相手に喫したもの。
- 開幕戦は4年連続で負けがない(W2,D2)
- 直近5年の開幕戦のうち、3試合で退場者がで出ている。自チームが1回(2021年の上島拓巳)、敵チームが2回。
- アウェイでの開幕戦は2連勝中。
- 細谷真大は直近2試合のアウェイでのリーグ戦で4得点を記録。
展望
バグとベースのバランス
いよいよ、百年構想リーグが開幕。ちょっとどういう温度感で構えたらいいのかがわからないままこのプレビューを書いているというのが本音なのだが、とりあえずこのハーフシーズンも記事を書いていきたいと思っている。今年も完走できるでしょうか。
さて、開幕戦の対戦相手は柏。昨年はルヴァンカップで煮え湯を飲まされた相手ではあるが、基本的には相性抜群の対戦相手。とりわけ、等々力では素晴らしい戦績を残しているお得意様だともいえるだろう。
もっとも、相性で押し切れるほど簡単な相手ではないことは百も承知だろう。ルヴァンカップで逆転を許してしまったこともあるが、そもそも彼らはリーグ2位。川崎よりもよほど勝ち点を稼いでいるチームである。
ちばぎんカップ(千葉県在住の方にチバテレビの録画を送ってもらいました)を視聴した感じだと、柏の大枠は2025年と同じ。支配的なボール保持をベースに相手が動いたらそのスペースを使うために動き直す。4-4-2の千葉の中盤のゆがんだところに小泉が顔を覗かせるのは昨シーズンからのおなじみの光景でもある。
ワイドのCBを起点にCH、シャドー、WBが動きながらフリーの選手を作っていく。ちばぎんカップのWBは小見と久保というがっつり大外から仕掛けたろうじゃん!タイプだったので、大外レーンはWBで固定しつつ、CHとシャドーが動き回る仕様だった。
相手を先に動かし、連鎖的にできたスペースを使うのが柏の基本。当然相手はそのスペースを連動して埋めてこようとするので、そのスピードを上回ることが柏にとっては重要。ズレを作って、そのズレが回復する前に活用するということに関しては少なくとも去年の段階では柏は文句なしで日本一のチームだったということができる。
昨季を見る限り、柏が苦手なチームはマンツーでそもそもズレを作らないチーム。広島が極端な例ではあるが今のJ1上位は割と保持でずらされたとしても根性でついていく身体能力の高い守備ができるチームが上位に来ている。
こうしたチームに対してはそもそもマンツーで勝てるマッチアップを作れるかが重要。背負いながら反転できる細谷、ちばぎんカップで存在感を放った大外の久保、小見。そして、川崎から移籍してきた山内もこの部類に入るかもしれない。こうしたバグを作れる選手が天井を決めることになるし、そうしたバグを持っている選手を使いながらベースである相手のズレをつく機能性の高さを維持するかが重要なテーマになってくる。夏以降の話になるが、ACL-Eを戦うのであればなおさらここのバランスはさらに重みを増してくる。芝の悪さなど外的要因込みでキレイなサッカーがやりにくいのがアジアの舞台でもある。
非保持においては前からのマンツーで捕まえる活発なプレスな有望。その一方で千葉のロングボール攻勢には苦しむ様子もあり、強引に力で押すような選択を相手が選んだ時にどのように解決するのかは課題。現段階ではおそらくコンディションはピークにはないだろうから、そうした力業の逃げ方をしてくる相手に対する策を持っているかも問われるシーズンになるだろう。
「CBが物足りない」までたどり着けば上々
この試合の話をする前に今季の川崎の話をする。誰がどう見ても昨年の失点数であればリーグのタイトルなど夢のまた夢であることは明白であり、得点数をいかにキープしながら失点数を減らすのか?ということが今季のテーマになることは明白だ。
具体的な手法としてはきっちりとした4-4-2の整備に時間を費やすというよりも、ボールを持ちながら守備の機会を減らしていくいわゆる「川崎らしい」という見出しを付けられそうなアプローチから失点を減らそうという設計をしているようだ。
個人的なこれまでのサッカーを見てきた感想としてはこういうサッカーを実現する上で絶対に必要なのはCBのスケールの大きさ。サッカーはミスのスポーツ。保持で押し下げることができたとしても、1試合に数回はミスから速い攻撃を食らう機会はある。その数回で失点してしまえば意味はない。広い範囲をカバーする身体能力の高いCBの存在はまず間違いなく問われることになると思う。高井とジェジエウに別れを告げた今の川崎にこのスケールに見合うCBがいるかどうかが重要である。
もっとも、ここが問われるフェーズまでたどり着けば上々という考え方もあるだろう。そもそも昨季のように前線に蹴ることをかなりカジュアルに容認してしまえば、保持で相手を押し込むというところまで実現することもない。自陣からのポゼッションから押し下げて一方的な試合で守備機会を減らすのであれば、そもそもボール保持から考え方を変える必要がある。
パブリックイメージの川崎は「ボールを持ちながら攻撃的なスタイルを実現する」というものかもしれない。だが、実際のところは昨シーズンのサッカーは少ない人数でスペースのある所で攻撃を完結させることが優先されていた感がある。つまり、一見矛盾した物言いになるが、「川崎らしい」守備で失点を減らすのであれば、昨年の川崎とは全く違うボールの前進の仕方をする必要があるのである。
強くなるのは簡単ではない。一朝一夕にいきなり魔法はかからない。そういう意味ではまずはこのサッカーをやる上でCBのスケール感が足りないのではないか?というところまでたどり着くくらいが現実的なような気もする。「全然押し込めないね」とか、「押し込んだところでスペースなくて点が決まらないね」とか、「そもそもこんなに簡単に蹴っているってあんまり押し込むことに重きをおいていなくない?」とかはるかに手前の段階でキャンプでのコメントを反映できないケースも十分に考えられる。
さて、柏戦の話である。昨季の川崎×柏は優劣を決める要素は非常にわかりやすかった。整った盤面であれば柏、カオスで殴り合うのであれば川崎という構図でどの試合も推移したといえるだろう。だが、キャンプの言葉を借りるのであれば、今季は「整った盤面で川崎」という風に試合展開を持ってくる必要があるということだ。
ちばぎんカップの前半は一方的に千葉が受けに回る展開が前半に続いていたのだが、その要因となったのはワイドのCBを抑えなかったから。4-4-2をキープしたまま柏にボールを持たせたままという千葉が実際に行った判断はおそらく今年の川崎の理念に反しているということになる。
まずはここに対して、どのようにズレがない状態でプレスをかけ続けるのか?というのがポイントになるだろう。一番簡単なのはマンツーで根性を見せることだろうが、そこで相手を上回れるのか。また90分持つのかなど課題はたくさん出てくる。これに関しても「90分持たなかった」という感想になればまだいい方で、「全然プレスがかからないからすぐにラインを下げた」とか「そもそもプレスに行く気がなかった」といった感想に帰着する可能性がある。
「川崎らしい」失点の減らし方をするという上で、今のJリーグで一番思い通りに試合を運ぶイメージがわかないのが柏だろう。ある意味いきなりラスボス。どのフェーズの課題に帰着するか?が自分が開幕戦で川崎を見るうえでのテーマである。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
