Fixture
プレミアリーグ 第26節
2026.2.12
ブレントフォード(7位/12勝3分10敗/勝ち点39/得点39 失点34)
×
アーセナル(1位/17勝5分3敗/勝ち点56/得点49 失点17)
@G-techコミュニティ・スタジアム
戦績
過去の対戦成績

過去11回の対戦でブレントフォードの1勝、アーセナルの8勝、引き分けが2つ。
ブレントフォードホームでの成績

過去10回の対戦でブレントフォードの1勝、アーセナルの4勝。
Match facts from BBC sport
- ブレントフォードのプレミア初白星は2021年8月のアーセナルとの開幕戦。それ以降、アーセナルとのプレミア8試合では勝利がない(D2,L6)。
- アーセナルは初めてのブレントフォードとのアウェイゲームでは2-0で敗れているが、以降の3試合ではAGG:7-1で全勝。
- ブレントフォードは直近11試合のホームでのロンドンダービーで1勝(D6,L4)のみで2024年8月のパレス戦以降、7試合連続で勝ちがない。
- アーセナルは直近23試合のロンドンダービーで1敗のみ(W17,D5)。2022年の開幕以降、20回のアウェイでのロンドンダービーで1回しか負けていない(W14,D5)。
- ブレントフォードにとってこの試合はプレミアにおける4回目の木曜日開催の試合。2021年12月にトッテナムに2-0で敗れたが、2025年5月にノッティンガム・フォレストに2-0で勝利し、先月トッテナムとスコアレスドローを演じた。
- アーセナルは直近12試合のミッドウィークのプレミアリーグで無敗(W9,D3)。しかし、木曜日においては直近3試合で勝利も得点もない(D1,L2)。
- ブレントフォードの直近のフォレストとのホームゲームでの2-0の敗戦は7試合のホーム無敗のランを終わらせたものに。昨季の開幕からホームでの連敗は2回だけで、そのうち1回目はフォレストに2-0で敗れたあと、アーセナルに負けている。
- イゴール・チアゴは直近10試合のプレミアでのホームゲームで9得点。そのうち4試合で2得点を記録。彼より多く今季のプレミアのホームゲームで複数得点を決めたのはエーリング・ハーランド(5)だけ。
- ミケル・アルテタは監督としての67試合のロンドンダービーで41勝。20試合以上指揮を取った監督としては最も高い勝率(61%)を記録。彼より多くロンドンダービーを勝利しているのはアーセン・ヴェンゲル(106勝/194試合)とジョゼ・モウリーニョ(42勝/70試合)だけ。
- ブカヨ・サカは63試合のプレミアにおけるロンドンダービーで35ゴールに関与(17G,18A)。ティエリ・アンリ(55)、デニス・ベルカンプ(38)についで多い数字。
スカッド情報
- リース・ネルソン(契約条項)
- ジョシュア・ダ・シルバ(膝)
- ケビン・シャーデ(出場停止)
- アントニー・ミランボ(膝)
- ファビオ・カルバーリョ(膝)
- レアンドロ・トロサール(筋肉系)
- マルティン・ウーデゴール(?)
- ブカヨ・サカ(臀部)
- マックス・ダウマン(脚)
- ミケル・メリーノ(脚)
予習
第23節 ノッティンガム・フォレスト戦

第24節 アストンビラ戦

第25節 ニューカッスル戦

今季ここまでの道のり

予想スタメン

展望
少人数攻撃成立のために
勝ちなしが続いていたアーセナルのリーグ戦だが、ここにきて昇格組相手に2連勝。再起動に成功し、2位のシティとの勝ち点差も再び6に開いた。国内に専念!という2月に残されたリーグ戦はあと4つ。まずはブレントフォードとのアウェイゲームに挑む。
ブレントフォードとのアウェイゲームはプレミア屈指の難所。今季もここまで敗戦は2つだけ。その分アウェイでの苦戦が目立つというのが傾向ではあるが、直近3試合ではアウェイでの2試合で勝利し、ホームで敗れているというあべこべな結果となっている。ちなみにアーセナルもこのスタジアムは得意であり3連勝中。唯一敗れたのはMatch factsの項で述べたとおり、ブレントフォードのプレミア初戦。ラヤとトニーラインのロングボール殺法でタコ殴りにされた試合だけだ。
リバプールと勝ち点が同じであり、クラブ規模に対する戦績も安定していると言える。サンダーランドのようにわかりやすい台風の目ではなかったが、右肩上がりで完成度を上げていき、欧州カップの出場権争いが見えている立ち位置まで来ている。
大きいのはチアゴの覚醒だろう。前回対戦では抑えることに成功したが、それ以降も得点を重ねてここまで17ゴール。ハーランドに次ぐゴールゲッターとなっている。ややぎこちなさもあったプレーもいつの間にか余裕が見られるように。特にフィニッシュワークではいい意味で力が入らないシュートを仕留めることで自信を感じさせるものだった。
基本的にはこのチアゴと前線のスピードがあるアタッカーを活かすように少人数で完結させる攻撃が得意。シャーデは蛮行による出場停止で不在となるが、入れ替わるようにワッタラが存在感を増しており、ニューカッスル戦やアストンビラ戦ではシャーデがいない中でも少人数での攻撃を完結させることができるスキルを示している。
少人数での攻撃の完結を志すチームの場合、手早い陣地回復の手段が欲しいところ。ただ、チアゴはターゲットとしてはプレミアで群を抜いた体の強さを見せているわけではないため工夫は必要だ。
ブレントフォードが考えているのは後方でのショートパスを多用し、相手のプレスを引きつけること。CBが広がり、GKをビルドアップにからめる。CHも低い位置を取ってボール回しに関与する。こうすれば前プレスの意識が高いチームほど中盤をつり出すことができる。チアゴは挟まれずにロングボールを収めることができる。
後方のビルドアップと前線のセカンド回収の両面に顔を出せるのは彼らの勤勉な中盤ならでは。イェンセン、ジャネルト、ヘンダーソンはこうした仕事を忠実に行っている。ダムズゴーはライン間に入り込み、落としを拾うことができればそこから一気に攻撃を加速させることも可能となる。
ある程度前進の設計がアバウトでも問題ないのはウルトラCがあるから。もちろん、カヨーデのロングスローである。通常のロングスローはPA付近の高さのスローインをCK相当に変える程度の武器だが、カヨーデが一味違うのはハーフウェイライン付近の高さからのスローインから擬似ロングボールを入れることができる点。飛距離の点では間違いなくプレミアでトップレベルなことを生かした他のチームには真似することができない前進手段だ。
非保持においては中盤の勤勉さをベースとしたハイプレスとローブロックの二段構え。ボーンマスのように常にハイプレスに舵を切るのではなく、バランスを考えながら局面を切り分けている。
ただ、ローブロックの精度は5バックで固定していた頃よりはやや落ちているようにも思える。ただ、アストンビラ戦では10人で45分をまるっと守り切り、リズムに乗せてしまえばローブロック守備で耐える強度が高いチームと分類することができるだろう。
静的局面打開に適したWGの出場可否
基本的にはハイプレスを撃退した流れからローブロック攻略が問われる展開に持っていかれるということになるだろう。サンダーランド戦でその点で別格の働きを見せたのはトロサール。止まったところから間合いで勝負することができるWGというのはローブロック攻略には明らかに有用。サカがいない中でその点で真っ先に頼れるのは彼であり、マドゥエケやマルティネッリのようなスペースが欲しいWGしか選択肢がないのであれば、それなりに厳しい戦いにはなるだろう。
サンダーランド戦の負傷交代以降、詳細のアップデートがないという点で不安ではある。サカがNLDまで出場が難しいという報道の鵜呑みにするのであれば、トロサールの出場可否は大きな影響を与える試合だと言えるだろう。
基本的には押し込むフェーズでは王道通りポケットを狙いながら相手のDFを背走させる形を作っていきたいところ。ただし、ブレントフォードは基本的にはMFが献身的な動きを見せるチームなため、この王道路線でのスペースメイクに関してはきっちりとついてくる可能性がある。
なので、保持側のチームとしては押し下げてMFをどかしたバイタルからミドルを打つ形を使っていきたい。王道から一手先を先回りして使うイメージ。まさしく、サンダーランド戦のスビメンディの1点目である。

マルティネッリとマドゥエケのようなタイプであれば、単純なパスだけでなく、インサイドへのカットインからスペースメイクをしたいところ。内側に切り込み、中央のマーカーを引き付けた状態で横パスを出せば、ライスやスビメンディのミドルを放つスペースを作ることができるだろう。
守備に関してはやはり落ち着いた組み立てをさせないこと。一番は攻撃のターンを延々と続けることでラインを高く保ち続けることだろう。WGは大外から斜めのランで背後を狙ってパスを受けて、相手のSBを無効化して直接ゴールを狙うオフザボールを多用してくる。いわゆるバックドアと言われる形。ワッタラはこの動きが巧みであり、SBとCBの連携やラヤの飛び出しまでセットで抑える必要があるだろう。
ロングスローというわかりやすい武器がある分、押し返されないことが第一目標。その上で、静的な局面を打開することで流れを持ってきたいところ。
リーズ、サンダーランドのようにブレントフォードも力のあるチームではあるが、1点目を奪うことで主導権を引き寄せる流れは作りたいところ。次がFAカップということを踏まえれば、主力組のスターターはおそらくこの試合で一段落となるはず。総力戦で首位固めを図りたい。
