Fixture
FA Cup 4回戦
2026.2.15
アーセナル
×
ウィガン・アスレティック
@エミレーツ・スタジアム
戦績
過去の対戦成績

過去10回の対戦でアーセナルの6勝、ウィガンの2勝、引き分けが2つ。
アーセナルホームでの戦績

過去10回の対戦でアーセナルの9勝、ウィガンの1勝。
Match facts from BBC sport
- 13-14のFA杯準決勝以降初めての対戦。これがFA杯での唯一の対戦で、1-1でのドローの後、PKで4-2でアーセナルが勝ち抜けており、ミケル・アルテタがPKを決めている。
- ウィガンは公式戦でのアウェイでのアーセナル戦11試合で10敗。唯一の例外は2012年4月のプレミアでロベルト・マルティネスの指揮の元で2-1の勝利を収めている。
- 優勝した19-20以来、アーセナルは初めてのFA杯5回戦到達を狙う。4回戦に辿り着いたのはそれ以降3回目であり、前2回は20-21のサウサンプトン、22-23のシティにいずれも0-1で負けている。
- ウィガンはFAカップのアウェー戦で直近6試合連続で勝利を収めており、この間の失点はわずか1点。2013年1月から2014年3月にかけて、すでに7連勝を記録した経験があり、もしウィガンがここで勝利すれば、FAカップ史上5チーム目となるアウェー7連勝。そのうち2回はウィガンが達成することになる。
- 3回戦でアーセナルが記録した4ゴールは全てセットプレーからのもの。3つのCKと1つのFK。1試合しかプレーしていないにも関わらず、25-26のFA杯において最もセットプレーから得点を決めているチーム。
予習
FA杯 3回戦 プレストン戦

予想スタメン

展望
ローブロックと直線的なカウンターがベース
オーバメヤンとともにカップトロフィーを2020年に掲げて以降、アーセナルのFA杯は4回戦が天井になっている。昨季は3回戦で敗退してしまったが、今季はこの天井を破るための機会が与えられる4回戦へのチャレンジに成功。ウィガンとのホームゲームを制することができれば久方ぶりの5回戦進出となる。
ウィガンはリーグ1。3部のチームであり、なかなかDAZNにはサンプルが少なくこのプレビューも相当に予習に苦労している。今回はFA杯3回戦のプレストン戦との試合をベースに彼らのスタイルを考察していきたい。
フォーメーションで言えばこの試合では3-4-2-1を採用。プレストンとはミラーのフォーメーションで真っ向から挑んでいる。3枚のトップはナローに立ち、2CHとの連携で中央をコンパクトに保ち、相手の中盤を潰すことが高い優先順位となっている。
その一方で後方は5バックをキープするため、サイドからボールを運ばれるケースは少なくない。特に横断されるような大きな展開を許してしまうと、最終ラインまで一気に撤退を余儀なくさせられる。
高い位置からプレスに出ていくのが難しいという判断をするのであれば、SHが外に張り出すような5-4-1に変形。スペースを埋めてサイド攻撃を食い止めることに注力する。プレストンはウィガンにとっては上位カテゴリーの相手なので、相手次第ではこのような対応も割り切って行うことができるということだろう。
攻撃に関してはロングカウンターが中心。前線は裏を狙う動きにフォーカスされており、直線的に前に進む形に攻撃は特化している。決勝点となったベットーニのゴールもロングカウンターがベース。足を攣りながらの根性を見せた一撃が4回戦への切符となった。
ただ、このゴールもシュートは相手に跳ね返っているように前を開けることができているわけではない。オープンな状態からシュートをうつことができるケースはほぼなく、枠内シュートを打つのにも苦しんだ試合ではある。
かといって止まろうとするとおそらくはそれはそれでうまくいかないのだろう。前線の選手が裏に走る一択だったことを考えると、ポストから前を向く選手を作って云々みたいなことは元々あまりできるタイプのチームではないのかなと思う。基本的にはローブロック+ロングカウンターの縦への勢いでの勝負となるはずだ。
エゼの起用法整理を進めたい
アーセナルとしては明確に息を入れるタイミングになるだろう。チームとしての軸足はウルブス戦、トッテナム戦に向いており、この2試合に主力を投入するためのプレータイム調整が中心となる。コンディションを整えたいサカ、ウーデゴールはベンチから。レギュラーメンバーが出場を余儀なくされるであろうCHはライスとスビメンディが交代でプレータイムをシェアするものと予想する。
ウィガン対策という意味では先に挙げたようにサイドからのキャリーができるかどうかが重要となる。SBがきっちりとキャリーをすることで相手を押し下げるところは躊躇なくやりたいとこと。自陣に押し込めることで試合の強度が低い状態で戦っていきたいのが過密日程を戦う上での前提である。
相手の保持の時間は最小限に抑え込みながら一方的に攻撃のフェーズを作っていくことが理想系。そのためにはCBの迎撃性能が重要。サリバ、ガブリエウがいないローテーションも考えられる中でロングボールが主体になるであろうウィガンの攻撃を抑えられるかどうかはチェックしておきたい。
押し込むフェーズをキープすることができればセットプレーでのチャンスは増える。マルティネッリが先発ならば、ファーからニアに入ってくるという3回戦と同じパターンも十分に使えるだろう。マドゥエケとサカのどちらが先発かはわからないが、右サイドからのキッカーはそれなりに安定感が保証されている。
カテゴリー差をセットプレーで押し付けるというここまでのパターンを使いながらきっちりと勝つのが第一目標。その上でさらに上乗せできるものが欲しいところ。
伸び代の第一候補はエゼのタスクの整理だろう。仮に上に書いたような展開になるのであれば、エゼはまたしても消えやすい展開になる。押し込んで、サイドから崩すときに消えてしまうのではなく、自分の仕事を見つける。具体的にはサイドに顔を出しつつPA内に遅れて入っていく形が理想的。
サイドに枚数をかける守備に対して3人目、4人目としてサイドに顔をだす。その上でボックスに攻めるフェーズになれば遅れて入っていく。遅れて入っていけば高さの問題ではなく受けるスペースの共有さえできればパスが通るケースがある。エゼはボックス内でファジーな位置を取るのが特に前半戦のノースロンドンダービーでは光っていた。あの感覚を再現したいところだろう。
もう1つ、大穴としてあげておきたいのはここ数日現地の報道でトップチームのトレーニングに合流としたと噂があるエヴァン・ムーニー。RWGとCFがメインポジションとなっている18歳。プレー集を簡単に見た感じだと、相手を背負って受けるプレーが多く、フィジカルコンタクト前提のスタイルではあるので、正直カテゴリー差やリーグレベルで弾かれやすいようには思える。だけども、仮に今季の戦力争いに絡むとすればおそらくここがラストチャンス。ない可能性の方が高いが、あるとすればここということで上積みの大穴候補として名前を挙げておきたい。
