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「コパアメリカ2021ハイライト」~Group B Match day 4 エクアドル×ペルー~ 2021.6.23

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■懸念が表出し決めきれなかったエクアドル

 互いにまだ突破が危うい状況での負けられない一戦。特に、最終節でブラジルとの試合を控えているエクアドルにとっては何とかして突破を決めておきたいはずである。

 立ち上がりから押し込む機会が多かったのはエクアドル。右サイドを軸とした突破を狙い、ペルーを敵陣に追いやる。ペルーの守備の原則はマンマーク。特に中盤はこの志向が強かった。

 エクアドルが生んだ先制点はこのペルーの原則を見事に外した形。プレシアードが降りることがきっかけで、浮いたカイセドがマーカーから離れるようにしてボールを受けると、その動きに呼応して大外からエストゥピニャンがオーバーラップ。マンマークの隙をついた大外突撃から、最後は絞り気味だったフランコが入り込む。最後はOGだったが見事な崩しだった。

 ペルーは前節はCHを軸とした保持から支配するきれいな試合運びを見せたが、この日はCHに時間を与えることができず。全体を押し上げながらポゼッションする機会は稀。ラパドゥーラがカウンターの担い手となるが、機会はどうしても限られていた。セットプレーで前半終了間際にエクアドルが追加点を奪った際はかなり厳しい状況になったかと思えた。

 しかし、後半はペルーが反撃。クエバの中央でのタメからラパドゥーラが1点を返すと、試合は一気にオープンに。その中で見られたのはエクアドルの守備陣の怪しい対応である。その懸念はオープンな状況で顕在化する。インカピエとアルボレダのCBコンビをラパドゥーラが置き去りにして独走。最後は2対1の状況からカリージョにアシストを決めて同点になる。

 その後はエクアドルが高さを軸にペルーに圧力をかけていく形が続く。だが、時折見せるバックスの広いスペース管理の危うさからエクアドルの失点の匂いもしなかったわけではない。

 激しいゴール前の肉弾戦から欲しかった追加点が手に入らなかったエクアドル。突破を賭けたブラジル戦という厳しい最終節を迎えることになってしまった。

試合結果
エクアドル 2-2 ペルー
エスタディオ・オリンピコ・ペドロ・ルドビコ
【得点者】
ECU:23′ タピア(OG), 45+3′ プレシアード
PER:48′ ラパドゥーラ, 53′ カリージョ
主審:ヘスス・ヒル・マンサーノ

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