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「Catch up Premier League」~2022.8.27 プレミアリーグ 第4節 リバプール×ボーンマス ハイライト

■鬱憤の全てをぶつけられたボーンマス

 まさかの開幕から3試合未勝利、期待のヌニェスは粗末な一発退場で早く不在、前節は絶不調のマンチェスター・ユナイテッドに初勝利を献上。そんなこれまでのリーグ戦の鬱憤を全てボーンマスにぶつけた。そんな一戦だったと言えるだろう。

 立ち上がりからボールの即時奪回と奪ったらすぐに縦に進んでいくスタンスでボーンマスのゴールに襲いかかり続ける。先制点は3分。サラーからディアスへのボールであっという間にゴールまで辿り着く。

 先制点後もリバプールは手を緩めない。この日のリバプールは精度よりも強度重視。多少、パスが乱れてしまったとしても別にOK。取り返してまた攻撃すればいい。この辺りはちょっとクロップ原理主義っぽい。プレスの手綱を握るのはヘンダーソンであることが多いのだが、前半は隙あらば彼がガンガンプレスに行くのが前半の特徴だった。勢いを殺さないまま、エリオットが追加点を奪い取る。

 20分くらいには試合は一段落。序盤はリバプールのSBは高い位置を取る暇もなく攻撃が完結してしまっていたのだが、試合が落ち着きオーバーラップする隙を見出すことができたならすぐさまミドルを打ち込むアレクサンダー=アーノルドは流石である。

 4点目を決めたのはフィルミーノ。少しラッキーな形ではあったが、ここまでのゴールは全てフィルミーノのアシストだったため、そのご褒美が回っていたと言う感じだろうか。

 前半のトドメはファン・ダイク。ロバートソンからのCKを叩き込み、ゴールショー(前編)を締め括って見せた。

 ボーンマスはなかなか時間を作ることができない。本来であればロングボールを蹴る前にポゼッションをしながら全体を押し上げたいのだが、リバプールの高い位置からのプレッシングがそれを許してくれない。

 4-4-2で挑んだ意図も不明瞭。まぁ、後ろを重くすればいいと言うものではないと言うのは後半も見れば自明ではあるが、それでも2トップが起点にもなれずプレッシングの制限もかけられないと言うのは厳しい。ボーンマスのバックラインは加速したリバプールの攻撃をモロに受けてしまっていた。失点を重ねてしまうのは当然だ。

 後半は5-4-1にシステムを変更し、心機一転したいボーンマスだったが、開始1分でオウンゴールにより失点という考えられる中で最悪の立ち上がりを披露。後半もペースを巻き返すことができず、リバプールのペースで試合は進んでいく。

 バイチェティッチのデビューやカルバーリョの初ゴールなど、後半はちょっといつもとは違う風情の展開になったアンフィールド。終わってみれば合計9得点での大勝。鬱憤を晴らす対象になったボーンマスにとっては気の毒だが、リバプールにとってはもやもやを吹き飛ばす今季初勝利となった。

試合結果
2022.8.27
プレミアリーグ 第4節
リバプール 9-0 ボーンマス
アンフィールド
【得点者】
LIV:3′ 85′ ディアス, 6′ エリオット, 28′ アレクサンダー=アーノルド, 31′ 62′ フィルミーノ, 45′ ファン・ダイク, 46′ メファム(OG), 80′ カルバーリョ
主審:スチュアート・アットウェル

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