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「Catch up Premier League」~2022.4.24 プレミアリーグ 第34節 チェルシー×ウェストハム ハイライト

■プリシッチに救われたジョルジーニョ

 残りのリーグの目標はFA杯の制覇と3位確保。CLの蓄積ダメージはまだ残っている感のチェルシーがこちらもリーグとELの二足の草鞋でシーズン終盤を迎えたウェストハムと相対する。

 木曜日にEL準決勝を控えるウェストハムはメンバーがターンオーバー気味。アントニオとボーウェン、ライスをベンチにおくというのは、基本的にはメンバー固定を好むモイーズにしては思い切った入れ替えといってもいいだろう。ただし、最終ラインにやたらSBの名前があるのはターンオーバーではなく、CBの面々が負傷で不在なだけである。

 というわけで籠城戦に持ち込みたいウェストハム。トップのベンラーマの優先度も中央の動線の遮断であり、チェルシーのバックラインにプレスをかけることではない。おそらく、前がかりになれば背中に潜むマウントに簡単に刺されてしまうことは承知していたのだろう。慎重な立ち上がりだった。

 チェルシーはサイドで迂回させながら攻撃を行いたいところだが、常に同数以上で受けるウェストハムに苦戦。なんとかクロスを上げるスペースを捻出しながらエリア内勝負に持ち込むが、高さで競えるルカクは不在。チェルシーの前線の得意な形でエリアに迫ることができない。可能性を一番感じたのはドリブルで中央に切り込むカンテであった。

 ウェストハムは攻撃でもローテンポ。バックラインは横幅を使いながら相手のプレスをいなしゆっくり進むフェーズとカウンターで一気に縦に進むフェーズを使い分けていた。だが、アントニオとボーウェン抜きではさすがにカウンターの威力は据え置き。そこの部分もゆっくりと保持するパターンを選ぶ頻度の多さにつながっていたといえそうである。

 後半も相手のブロック攻略に挑むチェルシー。後半になると徐々に狙い目が見えてくる。対応が徐々に遅れてきたのはマスアクのサイド。切る方向や戻るタイミングにズレが見られるようになり、チェルシーはこちらのサイドから攻め手を見つける。

 チェルシーは仕上げとして3枚替えで4バックに移行。すると、ルカクが抜け出しからPKをゲット。唯一のCBであるドーソンの退場で10人になったウェストハムは絶体絶命に。しかし、ジョルジーニョがこのPKを失敗。

 絶好のチャンスを逃したチェルシーだったが、後半追加タイムにプリシッチがクロスに合わせる決勝弾。土壇場でジョルジーニョを救い出したプリシッチが勝ち点3を掬い取り、CL出場権の地位をさらに固めることに成功した。

試合結果
2022.4.24
プレミアリーグ 第34節
チェルシー 1-0 ウェストハム
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:90′ プリシッチ
主審:マイケル・オリバー

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