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「Catch up Premier League」~2022.4.25 プレミアリーグ 第34節 クリスタル・パレス×リーズ ハイライト

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■シュートの拙さに助けられ、貴重な勝ち点1を死守

 ここから終盤にかけてまでなかなか厳しい日程が続くリーズ。残留争いに向けて現状の順位としては有利ではあるが、この先の3連戦はマンチェスター・シティ、アーセナル、チェルシーである。というわけでこのクリスタル・パレス戦では意地でも勝ち点を確保しておきたいところである。

 立ち上がりからゴールに向かって積極的な動きが目立っていたリーズ。ビエルサ時代ほど強烈ではないが、人を捕まえにいくプレッシングを使いながらクリスタル・パレスのビルドアップを阻害していく。

 攻撃に関してはリーズはロングボールを軸に直線的にゴールに迫っていく。縦に早い攻撃はリーズの特徴でもあるのだけども、個人的には少し急ぎ過ぎた感がある。リーズの長いボールはロングボールのターゲットを味方が追い越して厚みを作っていく形を作ってナンボだと思うのだが、どうもとりあえず放り込んでいる感があって強みを発揮しきれていない。

 左サイドのハリソンは後方から追い越してくるダラスと良好な関係を築くことはできてはいたが、それ以外は味方との連携を使いながら攻勢に出れる組み合わせは見当たらず。右で単独の動きができるラフィーニャはそれでもいいが、基本的にはもう少し味方をうまく使っていける選手が欲しい。前半の途中でロドリゴが見せたサイドチェンジなどは非常にアクセントになっていたため、こういうボールの動かし方は増やしたい。負傷明けのフィリップスに今後期待がかかる部分である。

 一方のパレスはリーズのハイプレスに対して臨機応変な対応。後方からのショートパスでの繋ぎを重視して前進しようとする場面が基本線だが、リーズのSBの裏のスペースが空いている場合は別。アイェウ、ザハの2人に素早くボールを渡し、サイドから押し下げて攻撃を一気に完結させにいく。

 得点が入らないまま迎えた後半、徐々に試合のペースはパレス寄りに。リーズはゴールに迫る手段を見つけることができずに攻めあぐねる状況が続いていく。パレスは存在感が増していくザハが印象的。プレー面ではもちろん、相変わらずの相手を挑発するような振る舞いも健在で、リーズの面々を苛立たせていた。

 パレスは選手交代で右にオリーズを投入。左のザハとの2枚看板でサイドからリーズを崩しにかかる。実際、リーズの守備の陣形が崩れかけた場面もかなりあったのだが、パレスの決定力が低く試合を決めることができない。シュートはいずれも枠外かメリエの正面。ファインセーブの連発というよりはシュートの拙さが目立ったという方が正しいだろう。

 何とかスコアレスドローで凌いだリーズ。貴重な勝ち点1を積んで4位以上の3チームとの連戦に挑むことになる。

試合結果
2022.4.25
プレミアリーグ 第34節
クリスタル・パレス 0-0 リーズ
セルハースト・パーク
主審:ダレン・イングランド

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