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「Catch up Premier League」~2022.4.2 プレミアリーグ 第31節 リバプール×ワトフォード ハイライト

■すべてがお望み通り

 試合の前は代表ウィーク、そして試合後はミッドウィークにはCL、そして週末には天下分け目のシティ戦というハードな一週間。リバプールにとってモチベーションの位置づけが非常に難しい一戦である。しかしながら、シティとのマッチレースの様相を呈しているリーグ戦での現状を考えれば手を抜くわけにはいかない。だけども、なるべく楽には勝ちたい。

 その微妙な温度感に付き合ってくれたワトフォードはリバプールにとっては理想の対戦相手だった。まず高い位置からプレスに来ないため、ゲームの強度が上がりにくい。攻撃は割り切ったロングボールとカウンターからのサール一辺倒。ボールを奪ったらとりあえず縦に向かってきてくれるので、こちらからボールを追いかけまわす展開は少なくて済む。

 というわけで保持の時間を長く過ごすことが出来たリバプール。ワトフォードの前線はそもそも方向を限定するプレッシングも放棄していたので、リバプールとしては大きな展開を出せば、ワトフォードがそれを後追いしてくれるという流れに。

WG、IH、SBのおなじみのトライアングルでのボールキープからサイド攻略を狙ういつもの形でリバプールはワトフォードのゴールに迫っていく。フィルミーノ、ゴメスなど安直なパスのひっかけが多かったのは否めないがそこはご愛敬だろう。カウンターによってクツカにゴールを脅かされたシーンはあったが、なんとか許された。

 助かったリバプールはあっさりと先制。この試合で何度か見られた左から右への大きな展開で先手を奪う。ワトフォードからすれば、アレクサンダー=アーノルドじゃなければ大丈夫!という感じだったのだろうか、やたらマークを離されたゴメスからピンポイントで飛んで来たクロスをジョッタが合わせて先手を奪う。

 先制点後もリバプールペースは変わらなかったが、1点差で推移しているうちはワトフォードにも勝ち点を得るチャンスはあった。サールの抜け出しとクロスするジョアン・ペドロのフリーランなど攻撃の手段もないわけではなかった。8分手前の3枚がえは勝負に出たものだったはず。あと一味加えればあわよくば!という望みをかけた大勝負だったはずだ。

 しかし、現実をみてみると80分までワトフォードに枠内シュートはなし。そして苦しんでいたクロス対応においてクツカがレスリングのようなタックルをかましてPKを献上。紙一重というにはあまりにも厳しい内容である。

 そのPKを沈めたリバプールが2-0の完勝。上がりすぎない強度、怪我人なし、そして勝ち点3。注文通りの週末の試合を終えて、いざ試練の1週間を迎えることになる。

試合結果
2022.4.2
プレミアリーグ 第31節
リバプール 2-0 ワトフォード
アンフィールド
【得点者】
LIV:22′ ジョッタ, 89′(PK) ファビーニョ
主審:スチュワート・アットウィル

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