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「Catch up J1 League」~2022.2.19 J1 第1節 京都サンガ×浦和レッズ ハイライト

■原則に沿った決勝点で始まる12年ぶりのシーズン

 12年ぶりのJ1復帰を決めた京都。J1の旅のスタートは前年度の天皇杯の王者であり、スーパーカップで川崎を下して勢いに乗る浦和である。

 スーパーカップで素晴らしいシーズンの立ち上がりを見せた浦和だったが、チーム内で続出しているコロナウイルス感染の影響もあってかこの日は1週間前の自分達が別人かのようだった。立ち上がりからプレッシングに出ていけず、京都のボール保持を阻害することができない。

 それを受けた京都のボール保持は積極的に人数をかけたものだった。CBが幅をとり、SBが高い位置を取る。そして、大外からクロスを序盤は模索。左サイドの大外からハイクロスを上げることでチャンスを作っていく。ただ、京都のサイド攻撃はオーバーラップしたSBを活用した大外アタックという単純なものではなく、人数をかけた崩しが多かった。

 京都のサイド攻撃に参加する2列目の選手はボールサイドに流れることが多く、横のポジションを入れ替わることもしばしば。原則としてはボールホルダーの後方のサポートと、それを追い越すようなフリーランを組み合わせることで、守備側に細かい縦のラインの調整を強いるのが京都の保持のコンセプトである。

 この保持のサポートは非常にスムーズだった。非保持においても横のポジションがズレたまま相手の攻撃を受けることもしばしばあるのだが、ズレたならズレたままで全体のポジションを維持しながら守ることはできていた。

 京都の守備に対して浦和の狙い目がなかったわけではない。例えば、アンカーの川崎の両脇とか、あるいはボールサイドに強めにスライドをしてくる2列目のズレを利用するとか。だが、この日の浦和の保持はアバウトで直線的。明本へのロングボールは確かに安全で効果がある手っ取り早い策なのかも知れないが、先に挙げた京都の難点をあらわにするような類のものではなかった。

 攻撃において明本のロングボールと同じように目立っていたのは関根をはじめとするドリブル。ただ、相手をズラしながらボールを運んでいるというよりも、とりあえずドリブルで行けるところまで行ってからその後のプレーを考えるというもの。スーパーカップで見せた相手を動かすボール保持はこの日は鳴りを潜め、攻撃の良さが出ない浦和。後半にはアピアタウィアが入れ替わられてしまうなど、京都側にミスがないわけではなかったが、浦和はこれを生かすことができなかった。

 試合をモノにしたのはよりらしさを見せていた京都。サイド攻撃からホルダーを追い越す動きで抜け出した川崎が挙げたクロスを決めたのはピーター・ウタカ。J1復帰の功労者となったエースの決勝点で前年度の天皇杯王者を撃破。京都にとってはこれ以上ないシーズンのスタートとなった。

試合結果
2022.2.19
J1 第1節
京都サンガF.C 1-0 浦和レッズ
サンガスタジアム
【得点者】
京都:49′ ピーター・ウタカ
主審:福島孝一郎

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