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「Catch up Premier League」~2022.12.31 プレミアリーグ 第18節 マンチェスター・シティ×エバートン ハイライト

ワンチャンスでエティハドから勝ち点持ち帰りに成功

 立ち上がり、ハーランドがあわや負傷か?というマンチェスター・シティファンが青ざめるシーンから開幕したこの試合。特に問題はなかったようで何よりである。エバートンの布陣が5-4-1であることからもわかるように、両チームともシティがボールを持ち、エバートンがボールを持たれるという状況を許容してスタートする。

 シティのボール保持のスタンスはここ数試合と同じ。SBであるリコ・ルイスがロドリのパートナーとしてインサイドに絞り、後方のブロックが3-2型になることで相手の守備ブロックを内側に集約。外にスペースを作りながら大外の前進ルートを確保することができていた。

 エバートンはそのシティの前進の姿勢に対して、前の5枚の守備ブロックを同サイドにスライドさせることで閉じ込める方向性で対抗する。エバートンはちっとも前進することはできていなかったが、非保持で抵抗しシティをそれなりにてなずけることはできていた。

 それでも解決策を見つけるのがシティである。24分には先制ゴールをゲット。デ・ブライネとベルナルドの2人から逆サイドに展開し、右の大外からマフレズがラインを下げつつエリア内に侵入。ハーランドのゴールをお膳立てしてみせた。

 エバートンは前進の機会こそ少ないものの、シティのプレスに屈してとっとと蹴り出すような姿勢を見せてはいなかった。むしろ、シティの前プレ隊を惹きつけつつライン間にボールを差し込みながらイウォビ、グレイあたりから前進のチャンスを掴むことができていた。シティに一度持たれると毎回撤退させられるところまでは押し込まれるのだが、ボールを奪い返した後はシティのプレスを回避することができていた。

 後半も前半と陸続きの内容である。ボールを持つシティに対して、エバートンがなんとか隙を見つける流れで試合は進んでいく。大きな展開で薄いサイドを作り、裏へとボールを送るという形も使いながらシティはより一層エバートンゴールに攻め込むことができていた。

 それだけにエバートンの同点ゴールは青天の霹靂だった。ロドリのパスミスからカウンターで出ていくグレイ。アカンジに捕まりかけていたが、マイコレンコのオーバーラップで注意を分散させたところで前を向くことに成功する。ここからのミドルで同点ゴールをゲット。わずかなチャンスから追いつくことに成功した。

 勝ち越しが必要となったシティはアップテンポにすることでより直線的にゴールに迫っていく。この方針のおかげでエバートンもカウンターを打つ機会を得ることができた。ただ、ゴールに迫っていくのはシティの方が圧倒的に多い。左右からクロスを上げ続けてあわやという決定機を作り出していく。だが、こういう展開にうってつけのピックフォードとシティの決定力不足でネットを揺らすことができない。展開が激しくなるにつれて接触で試合が止まる頻度が多くなったのもテンポが出ない一因である。

 結局試合はそのまま終了。ワンチャンスをものにしたエバートンがエティハドから勝ち点を持ち帰ることに成功した。

ひとこと

 直線的な攻撃を増やすことで決定機を増やすことはできてはいるけども、ハイプレスからの畳み掛けが見られなくなってしまっているのはシティの気になるところ。エバートンの保持を阻害することができていれば、前半から複数得点が視野に入ったと思うのだが。

試合結果

2022.12.31
プレミアリーグ 第18節
マンチェスター・シティ 1-1 エバートン
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:24′ ハーランド
EVE:64′ グレイ
主審:アンディ・マドレー

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