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「Catch up Premier League」~2022.1.11 プレミアリーグ 第18節 ウェストハム×ノリッジ ハイライト

■際立つボーウェンの意欲

 立ち上がりから積極的な姿勢を見せたのはウェストハムの方だった。中でも序盤からゴールへの姿勢を強く打ち出していたのはボーウェン。アントニオに引っ張られた最終ラインに空いたスペースに入り込み、ゴール前の良いポジションからシュートを放つ。

 ウェストハムはライン間への縦パスの意識が強かった。ランシーニは攻撃時には1列前のポジションを取るので、ライン間に立って縦パスを引き出す選手は非常に多かった。背負えるアントニオやポジショニングが巧みなフォルナルスなどライン間の侵入の手段は豊富。

 逆にノリッジはこのライン間の侵入の縦パスをほぼ阻害できなかった。特に気になったのは前進のキーマンであるライスを簡単にフリーにさせていたこと。ここを開けてしまうから、縦パスも通されてしまうし、ウェストハムは攻撃時に左右に自在に振ることもできてしまう。

 ノリッジの攻撃はトップの選手の収まりに全てを託すやり方。時間をもらえてもロングキックしか蹴れないバックラインからではCFに貯金を作ることができない。というわけでロングボールや強引な縦パスでトップにボールを収めようと試みる。

 しかしながら、このやり方では前進できなかったノリッジ。縦パスを受けるFW陣のトラップが流れてしまい、相手にボールを奪われてしまう。ウェストハムと同じようなライン間侵入を見せることはできなかった。

 攻撃の質で違いを見せつつあるウェストハムは右サイドからボーウェンがクロス性のシュートで先制!と思いきやオフサイドでの取り消し。意外性あふれる得点は認められなかった。だが、その後ボーウェンは本当に先制点をゲット。クファルからのクロスに合わせるというボーウェンにしてはこちらも意外性のある形で先制点を奪う。

 後半も展開は変わらない試合に。選手を入れ替えてもボールが収まらないノリッジに対して、中央でボールを受けた選手がビシバシターンを決めて前を向くことができるウェストハム。そして、めちゃめちゃボーウェンは後半も得点への意欲がすごい。抜け出してゴール、そしてシュートまで持っていく形を量産し、試合を決めるゴールに迫る。

 その仕上げが決まったのは試合終盤。フォルナルスのサイドチェンジからマスアクのクロスを合わせて試合を決める追加点をゲット。2得点に加えてゴールの枠を叩くショットまで、多くの決定機に関わったボーウェンの活躍で、最下位のノリッジをウェストハムが一捻りしてみせた。 

試合結果
2022.1.12
プレミアリーグ 第18節
ウェストハム 2-0 ノリッジ
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:42′ 83′ ボーウェン
主審:シモン・フーパー

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