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「Catch up Serie A」~2023.1.29 セリエA 第20節 ナポリ×ローマ ハイライト

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スコアは僅差もあらゆる局面で強さを見せる

 ハーフシーズンを50ポイントの首位で折り返し、独走を続けるナポリ。追走するミラノ勢はどこかピリッとせず、ユベントスは完全にタイトルレースの蚊帳の外に追いやられており、まさに優勝に向けて追い風が吹いているといっていいだろう。

 対するローマはCL争いの真っ最中。アタランタとラツィオを巻き込んで、CL出場権争いは5チームに絞られた感がある。相手が首位とは言えど、今節も遅れを取りたくないはずである。

 立ち上がり、ローマはバックラインに対してナポリが強く当たってきたこともあり、躊躇なく縦に蹴る機会が多かった。一方のナポリは枚数をかけてこないローマのプレスを前に広く幅を取るポゼッションからスタート。時折、トランジッションを仕掛けることで両チームが縦に早くなることもあるが、ベースとしてはナポリの保持はゆったりしたものだった。

 バックラインが横幅を使ったポゼッションを行うナポリだが、ローマのインサイドを閉じる守備にはやや手を焼いていた感がある。ボールはU字で外を循環することが多く、なかなかインサイドに入ることができない。

 希望の光になっていたのは左サイド。クワラツヘリアとマリオ・ルイのコンビは前向きに仕掛ける意欲は十分。だが、特にクワラツヘリアのカットインに対しては、ローマの右サイドががっちりと警戒。早めにクリスタンテがスライドをかけてくるなど対策が入念に敷かれていた。

 ボール保持で相手陣の奥深くに侵入できたという点でいえば、ローマの方が優勢だったといえるだろう。CHのクリスタンテ、マティッチでIHのアンギサとジエリンスキを手前に引き出すと、その背後であるロボツカの割にはペッレグリーニとディバラが入り込む。さらにはバックラインのマンチーニも積極的に列を上げていくなど、ナポリの中盤中央に人を集めていく。これにより中央のパスコースを確保したローマ。

 だが、後方のキム・ミンジェとラフマニのコンビは正面突破ではなかなか崩せない。サイドに展開し、クロスを上げるがこれも跳ね返される。エイブラハム以外の選手が手前への意識が強い分、エリアになかなか入れないのが大きな要因だろう。そのエイブラハムもWBが突破に困るとサイドに流れてプレーすることもしばしば。ボールをつなぐ、サイドに展開するところまででローマは力を使い切ってしまっている感があった。

 攻撃の手段が限られているナポリとゴール手前での息切れ感があるローマ。問題を解決して先制点を手にしたのはナポリの方だった。左サイドのクワラツヘリアがマリオ・ルイとのコンビネーションで左サイドを縦に突破。ファーにやや逃げる形になったクロスをオシムヘンが豪快に叩き込み先制。やや不利な体勢をものともしないスーパーなフィニッシュで貴重な左サイドからの突破を得点に結びつけて見せた。

 ローマは高い位置からのプレッシングを増やし、一気に反撃に打って出る。だが、これはナポリのカウンターでのチャンスを増やすことにもなる。右サイドのロサノがカウンターの旗手になり、大外からラインを押し下げて攻撃の完結に動いて見せる。

 ローマは保持で時間を使いながら攻め込むが、サイドで蓋をされている感が否めない。ナポリに比べるとパスのスピードが遅いのは気がかりで、この点でナポリのスライドが間に合わされてしまっている。先制したことでカウンターという新しいアプローチを手に入れたナポリと比べ、巻き返しに出るローマは苦しい戦いを強いられる。

 後半も大きな流れは同じ。ローマは左のWBをスピナッツォーラからエル・シャーラウィに交代し、打開を図る。前半よりも多くセットプレーの機会を得ることが出来たローマはCKを中心にチャンスを演出するが、あと一歩が決まらない。

 それでも後半、右からのクロスに合わせたエル・シャーラウィがこじ開けて同点に。まずは中央というこれまでのローマのクロスの趣向を少し変える形で逆サイドのWBが合わせる形を作り、追いつくことに成功する。

 同点に追いつかれたナポリはポゼッションから解決策を探していく。WGにボールを付け、外からバイタルエリアに横に移動するドリブルを仕掛けながらラインブレイクのタイミングを狙っていく。

 だが、見つかった解決策はローマが前半に魅せたポゼッションに近いもの。ディ・ロレンツォの攻撃参加から、ローマのCHを引き出すと、ライン間に入り込んだジエリンスキがボールを受けることに成功。そのまま裏に走り込む動きに対して、ローマの守備陣に迷いが出ることに。自身のマークが甘くなったことを察したシメオネが反転してそのままシュートを突き刺すことに成功した。

 スーパープレー、堅い守備、保持からの打開と90分あらゆる局面で違いを見せ続けたナポリ。ローマを下し、また一歩悲願達成に近づいた。

ひとこと

 ローマも面白いチームであったし、シンプルにもっと試合が見たくなった。インテルとミランの調子次第では彼らにもCL出場権のチャンスは巡ってくるはずである。

試合結果

2023.1.29
セリエA 第20節
ナポリ 2-1 ローマ
スタディオ・サン・パオロ
【得点者】
NAP:17‘ オシムヘン, 86’ シメオネ
ROM:75‘ エル・シャーラウィ
主審:ダニエレ・オルサト

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