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「Catch up Premier League」~2023.3.18 プレミアリーグ 第28節 アストンビラ×ボーンマス ハイライト

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埋めて以降は勝ち筋なし

 アストンビラがボールを持つ形でスタートした立ち上がり。バックラインは自由にボールを持つことを許され、ボーンマスはライン間をコンパクトにしてタイトなブロックを形成という流れである。

 よって、ボール保持側に回ったビラは配置である程度工夫を行う必要があった。例えば、序盤に見られたブエンディアとベイリーで内外レーンを入れ替えることは相手の配置を動かすためのアクションだったと言えるだろう。

 保持で見せたアクションは早々に実ることになる。きっかけになったのは低い位置まで降りてくるドウグラス・ルイス。対面のロズウェルを引きつけて剥がすとそのままドリブルをスタート。前にボールを進めるズレを作ると、そこから右サイドに振り、最後は再びルイスがゴールをゲット。ミドルゾーンに構えるボーンマスのブロックに7分で穴を開けることになる。

 ボーンマスはこれを受けて高い位置からのプレッシングを解禁。マンツー色を強くしながら相手を追いかけ回すフェーズに移行する。

 ボーンマスに必要だったのはボールを持つ機会であった。逆に言えば、ボールを持つ機会さえ保証されればボーンマスは自陣からでも十分に攻撃の機会を得ることができていた。保持時は3-2-5に変形するボーンマス。4-4-2のアストンビラに対してズレを作り、大外から裏をとる形でビラのバックラインを一気に押し下げる。

 ビラは対応に苦戦していた。彼らの攻撃機会もあったため、ボーンマスペースと間では言わないが、試合はどちらに転んでもおかしくない時間帯が続いたと言えるだろう。

 後半、動いたのはアストンビラだった。ラムジーを最終ラインに落とす形で5バックを形成。ボーンマスの形成する5レーンを封鎖する。ボーンマスの大外のレーンはズレを作ることで生きており、質的優位を作り出せていたわけではない。よって、レーンの封鎖はダイレクトに効いたと言えるだろう。

 ボーンマスは左サイドをアンソニーからセメンヨに代えるなどの工夫を見せてはいたが、なかなか優位を取り戻せず。試合はビラが再びペースを握る。

 そして、試合を決めたのはラムジー。左サイドのドリブルからエリア内に侵入すると自らゴールをゲット。後半のボーンマス封じのキーマンとなったラムジーが攻撃面でも見事に違いを作り出して、ビラに決定的な2点目をもたらすことに成功する。

 これ以降はほぼビラのワンサイドゲーム。相手陣内にボーンマスを釘付けにしたアストンビラは終盤にラッシュで攻め立てると、決定的な3点目をゲット。1点差の時間帯が長かったが、最後はビラが突き放しての完勝となった。

ひとこと

 力の差は明確だった試合だったと言えるだろう。とりわけビラが5レーンをきっちり埋めた時間帯以降はボーンマスには勝ち筋がなかったように見える。

試合結果

2023.3.18
プレミアリーグ 第28節
アストンビラ 3-0 ボーンマス
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:7′ ルイス, 80′ ラムジー, 89′ ブエンディア
主審:ロベルト・ジョーンズ

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