MENU
カテゴリー

「Catch up Premier League」~2021.10.24 プレミアリーグ 第9節 マンチェスター・ユナイテッド×リバプール ハイライト

画像1

■穴を突く隙すらなし、圧巻のサラーが赤い悪魔を粉砕

 負ければスールシャールの解任も囁かれる形で迎えることとなったナショナルダービー。だが、そんなマンチェスター・ユナイテッドの状況とは裏腹に試合はあっという間にリバプールが先制する。

 トリガーになったのは右サイドの守備。どうやら、グリーンウッドがファン・ダイクを見ることになっていたらしく、ロバートソンの担当は宙に浮いてしまった形になる。そもそもの守り方の初期設定の担当のバランスが良かったか?というのはあるものの、1失点目の場面でワン=ビサカのチェイスは無謀なもの。バックスに次々を穴を開けさせることになっている。

 基本的にはこの形が続くことになる。バックラインの強引なチェイスにより、最終ラインは極端に左右に偏在化しリバプールは横断さえすれば簡単にフリーの選手を作り出すという仕組みだ。猛威を奮ったのはケイタとサラー。ユナイテッドの選手がスライドしてお留守になった右サイドで自由自在に暴れまわって、次々と得点を重ねていた。

 こういうビックマッチは強度が高いプレスでの張り合いに持ち込むことで、結果を手にしてきたスールシャールだけど、ロナウドの到来でそのメソッドの採用は難しくなっている。その分のツケを中盤やバックラインが積極性で補おうとしているので、歪んでいるように見える。

 ただ、リバプールも磐石だったか?と言われるとそういうわけでもない。彼らが即時奪回を目指して敢行するハイプレスには結構穴もある。ユナイテッドはMF-DFのライン間に比較的簡単に楔を入れて、ブルーノ等のフリーな選手にボールを入れることができていた。そこからボールを左右に振りながら、攻めていけば光は十分。特に右からカットインできるグリーンウッドはリバプールにとって鬱陶しい存在だった。

 だけども、そんな話ができたのは前半の追加タイムに差し掛かるまで。明らかに歪みの量が多かったユナイテッドは3失点目を喫すると、どうも感情のコントロールが効かなくなっていたのか不要なファールを連発。

 リバプールが得点を重ねていくのを横目に、ユナイテッドはロナウドを皮切りに後半のポグバの退場まで4枚のイエローカードと1人の退場者を15分余りで出すという形で試合を完全に壊してしまった。最後のポグバの退場でケイタが悲劇的な負傷交代をした時点でサッカーとしての試合は完全に終了。あとは徐行モードでただ時間を過ごしていくという形に。

 明暗くっきりのナショナルダービー。リバプールにも粗があったのは確かだが、触れさせなければ問題なし。ハットトリックのサラーを中心に格の違いを見せつけたリバプールがオールドトラフォードで5得点の特大インパクトの勝利を挙げた。

試合結果
2021.10.24
プレミアリーグ 第9節
マンチェスター・ユナイテッド 0-5 リバプール
オールド・トラフォード
【得点者】
LIV:5′ ケイタ, 13′ ジョッタ, 38′ 45+5′ 50′ サラー
主審:アンソニー・テイラー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次