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「Catch up Premier League」~2021.9.25 プレミアリーグ 第6節 ブレントフォード×リバプール ハイライト

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■昇格組が演出した今季ベストバウト級の90分

 今季ここまでわずか1敗。唯一の敗戦は90分に決勝点を許したブライトン戦。ブレントフォードは開幕戦のアーセナル戦の勝利を皮切りに、今季のプレミアの台風の目となっている。

 そのブレントフォードに立ちはだかるのはこちらは正真正銘無敗のリバプール。強豪相手にブレントフォードがどのような振る舞いを見せるのかが楽しみな一戦となった。

 試合は90分間を通して今季のプレミア屈指のエキサイティングさだった。その大きな要因となったのは間違いなくブレントフォードのアグレッシブな姿勢だろう。互いに高い位置まで出ていくプレスで速いテンポの試合を演出する。ただ、機動力の部分ではさすがにリバプールの方が一枚上手。カウンターからゴールを脅かす機会が多かったのはリバプールだった。

 しかし、先制したのはホームのブレントフォード。セットプレーから左サイドの大外を上がっていったピノックが最後に押し込んでホームスタジアムを爆発させる。

 だが、リバプールもすぐにやり返す。こちらはジョタ。空中戦の狙いの定め方は相変わらずさすが。ジャンプの際に相手に競り合わせない技術は彼のスペシャルスキルだと思う。どこで身に付けたんだろうか。

 迫力満点の撃ち合いは後半も続く。サラーが裏抜けからダイレクトに柔らかく打ち抜き勝ち越しを決めるリバプールもさすがだが、ダイレクトな展開で一歩も引かないブレントフォードの方もこの日は特に際立っていたように思う。

 特にラヤ→トニーのフィード一発で高い位置まで運べるのはずるい。ラヤのフィード能力の高さはすでにプレミア屈指。2点目のブレントフォードの得点は彼のフィードから得たクロスから決めたものだ。

 ブレントフォードの強さとして挙げられるのはクロスを積極的にあげる姿勢だ。おそらく、ある程度決められた約束があるのだろう。山なりのクロスをファー気味に流すとか。PA内で待ち受けるFW陣もこれに合わせてファー気味に競りかけることが多い。ここが徹底されているからこそ、時間的に余裕がない時も決め打ちでプレー出来る。ハイクロスなので相手のDFにもひっかかりにくい。

   そして、トニーがエリア内で張り合えるのが何と言っても大きい。いくら上がるところがわかっていても競り勝てないと意味がない。強みを最大化するために決め打ちされているルールなのだろう。

   再びリードされた後、終盤の同点弾もこのファー気味のクロスが決定打。別格だったカーティス・ジョーンズのスーパーゴールを打ち消すウィサのゴールは、ホームでリバプール相手に内容も結果も十分に張り合えるチーム力をブレントフォードが持っていることの証明となった。

試合結果
2021.9.25
プレミアリーグ 第6節
ブレントフォード 3-3 リバプール
ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:27′ ピノック, 63′ ジャネルト, 83′ ワッサ
LIV:31′ ジョッタ, 51′ サラー, 67′ ジョーンズ
主審:スチュアート・アットウィル

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