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「Catch up UEFA Europe League」~2023.4.20 UEFA Europe League Quarter-final 2nd leg スポルティング×ユベントス ハイライトレビュー

1st leg

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攻め立てるスポルティングはわずかに及ばず

 1st legでは均衡した展開の中でアドバンテージを得ることができたユベントス。1点のリードでリスボンに乗り込んでいく。スポルティングが突破するには少なくとも2点は必要な状況で2nd legを迎える。

 両チームのスタンスはスコア通りの素直なもの。突破のためにゴールが必要なスポルティングは高い位置から相手を追い掛け回すプレッシングをしていたし、守り切るだけでベスト4が十分に視野に入るユベントスは無理なプレスにはいかずに控える。

 ただし、プレスに来るスポルティングに対してユベントスは手を打たないといけない状況である。3トップを軸にプレスに来るスポルティングに対して、ユベントスはGKのシュチェスニーも絡めつつ、横幅を目いっぱい使う形でプレスを回避。左から右へとつなぎ、相手を左右に揺さぶることで同サイドに閉じ込められることを予防していた。

 そうした状況からスポルティングが中盤に穴を開けるようになると、ユベントスはすかさず前進。さらには得たセットプレーからラビオが先制点のネットを揺らすことに成功する。

 2点のリードとなれば、ユベントスはさらにこのリードを維持する方向に走っていく。しかしながら、スポルティングとしては当然ゲームを落ち着かせるわけにはいかない。中盤に縦パスを入れてからの素早い前進から反撃に打って出る。

 いわば、この時間帯は両チームの展開をめぐる綱引きが繰り広げられたといっていいだろう。得点を取るべく試合を活性化させたいスポルティングと、失点を避けるべく試合を落ち着かせたいユベントスは展開をどちらに転げるかの駆け引きを終始行っていた。

 その綱引きのさなか、スポルティングは追撃弾を得るチャンスをゲット。先制点を奪ったラビオがPA内でファウルを冒して、スポルティングにPKが与えられる。このPKを問題なく決めたスポルティング。トータルスコアを2-1にする。

 ユベントスの弱みはボールを持ちながら試合を殺せないことだろう。加えて、スポルティングは前後のバランスを崩してOKと判断した場合にはリスク度外視の厚みのある攻撃を躊躇なく繰り出せるチーム。きっちりと後ろに人数をかけて守ろうとするユベントスとのかみ合わせは悪くないように思える。

 後半の終盤は特にスポルティングに多くのチャンスが訪れる。特に後半追加タイムに迎えたコアテスのチャンスは決定的なもの。しかし、ユベントスは体を張ってこれを防ぐ。

 苦しい戦いながらもなんとかしのぎ切ったユベントス。後ろに人数をかけた守備での粘りが奏功し、ベスト4への進出を決めた。

ひとこと

 アーセナルがこのユベントスと2レグで戦ったらどうなるだろうかは知りたかったところ。

試合結果

2023.4.20
UEFAヨーロッパリーグ
Quarter-final 2nd leg
スポルティング 1-1 ユベントス
エスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ
【得点者】
SPO:20′(PK) エドワーズ
JUV:9′ ラビオ
主審:フランソワ・ルトゥグジェ

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