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「Catch up Premier League」~2023.4.15 プレミアリーグ 第31節 アストンビラ×ニューカッスル ハイライト

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ワトキンスを頂点に信条を貫き連勝対決を制する。

 4連勝で欧州カップ出場権争いに疾風の如く割り込んできたアストンビラ。ホームでこちらも連勝中のニューカッスルを撃破できれば、あるいは終盤戦に向けて奇跡が見られる可能性も出てくることになる。

 ホームスタジアムの雰囲気に後押しされたのだろうか。立ち上がりはビラのチャンスからスタート。抜け出したワトキンスがゴールポストを叩くシュートから始まる。

 以降もビラは低い位置からの攻撃がニューカッスルに刺さる展開に。幅を使い、相手のプレスを空転させるボール保持はメカニズムとして浸透している。サイドにボールをつけたら折り返しか、裏を狙うボールから前進。ライン間にはブエンディアが入り込み、裏にはワトキンスやラムジーが動き出すタイミングを探っている。

 幅を使って、圧力を下げてインサイドを使って前進のタイミングで一気に前に。エメリ式のボール保持がニューカッスル相手にここまで機能するのは、仕組みが浸透している証拠だろう。先制点の壊し方も、彼らの保持のロジックが詰まったものだった。

 序盤は早い展開の中でトップのイサクにボールを当てながらラインブレイクを行っていたニューカッスル。アストンビラは先制点を手にしたことでSHがラインを下げて対応することが増える。ニューカッスルはボール保持から攻める機会も増えたが、なかなかきっかけを掴むことはできない。

 30分を過ぎるとギマランイスが解放されたことにより、ビラのサイドの守備の蓋が間に合わない場面が徐々に増えていくように。この勢いに乗り、プレッシングでもテンポを取り戻そうとするニューカッスル。だが、ここは信条通り幅を使ったポゼッションから相手の1stラインをブレイクするやり方と心中する。

 ワイドに立つCBで対面のWGを引き寄せて、SBにボールをつける。ニューカッスルはWGの背後を取られたビラのSBへのチェックが間に合わなければ高い位置からのプレッシングは逃げられてしまう。前半の終盤にもう一度押し返すことができるのが今のアストンビラの強さなのだろうと思う。

 後半も主導権はアストンビラ。保持からニューカッスルのプレッシングを空転させ、ミドルゾーンからの加速で攻め立てている。ニューカッスルは左サイドからラインの裏を狙うクロスで惜しい場面を作るが、ビラのロングカウンターの機会が増えるのと押し込む状況を作るのは表裏一体という感じ。

 ビラの攻撃のスピードアップは後半も見事だった。ゴールには繋がらなかったが、モレノのカウンターでの持ち上がり+ワトキンスへのラストパスは素晴らしかった。

 結果的に後半はワトキンスが2ゴールで大暴れとなるのだが、彼の出来もさることながら、サイドの上下動を使ったスペースメイク、ニアで囮となって潰れる飛び込みなどのサポートがあってこそだろう。ワトキンスを頂点にビラのチームとしての仕組みがよく回っていることがわかる完勝だった。

ひとこと

 今のアストンビラはプレミアの中でも戦いたくないチームの上位に位置すると思う。ホームとはいえ、ニューカッスルの連勝をこんなにあっさりストップする未来はなかなか見えなかった。

試合結果

2023.4.15
プレミアリーグ 第31節
アストンビラ 3-0 ニューカッスル
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:11′ ラムジー, 64′ 83′ ワトキンス
主審:ジョン・ブルックス

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