MENU
カテゴリー

「Catch up Premier League」~2021.8.23 プレミアリーグ 第2節 ウェストハム×レスター ハイライト

画像1

■時間とともにはっきりする明暗

 上位勢の牙城を崩す両チームの一戦だが、意外にも試合は対照的な内容だった。立ち上がりから苦しんでいのはレスターの方。バックス4枚とCH2枚で組み立てるのだが、相手につかまってしまいなかなかボールをうまく動かすことができない。

 徐々にCHが行動範囲を広げたり、トーマスが3バック化したりなど工夫を見せるのはレスターらしいが、立ち上がりから簡単に捕まってしまって苦しんでいるのは昨シーズンはあまり見ない姿だった。複数人で囲むウェストハムに対して前進に苦しんだ。

 ただ、気になったのはむしろ非保持の方。ウェストハムが縦に長いボールを入れるのが得意というのもあっただろうが、開幕戦に続いてどことなく間延びしている感じのレスターの陣形は非常に気になった。

 ウェストハムは配置的に浮きやすい大外を噛ませながら前進していく。広い間を使いながら受けることができる2列目と大外を使い分けながら、ウェストハムは機能的に前に進むことができていた。

 どこかピリッとしないレスターと楽に前進していくウェストハム。先制点はそんな流れを象徴するようなものだった。レスターのビルドアップミスから縦に鋭いカウンターを繰り出すと、フィニッシャーはフォルナルス。ホーム開幕戦でウェストハムが先手を取る。

 悪い流れは続くもの。アクシデンタルな形でレスターはペレスを一発退場で失うことに。さらにソユンクのミスから決定的な2失点目を喫する。こうなるとレスターは厳しい。ボール保持の時間を増やし、支配的に試合を進めるようになる。こういう流れになると今季のウェストハムは積極的。高い位置からのプレスも昨季よりも多い。ライスが攻守に積極的にサイドに出ていく姿は開幕戦も見たものである。

 そして終盤はアントニオ劇場。アクバティックさとフィジカルの強さを併せ持ったエースの躍動でウェストハムはレスターをさらに突き放す。レスターはヴァーディ、ダカ、イヘアナチョなどスピードを生かせるアタッカーたちがサイドに流れることでしか陣地回復の手段を見出すことができず。意地を見せたティーレマンスの一差しが精一杯。序盤の明暗は時間が過ぎるとともに拡大。一方的な試合でウェストハムが大勝でホーム開幕戦を飾った。

試合結果
2021.8.23
プレミアリーグ 第2節
ウェストハム 4-1 レスター
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:26′ フォルナルス, 56′ ベンラーマ, 80′ 84′ アントニオ
LEI:69′ ティーレマンス
主審:マイケル・オリバー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次