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「Catch up UEFA Europe League」~2023.5.18 UEFA Europe League Semi-final 2nd leg レバークーゼン×ローマ ハイライトレビュー

1st leg

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強固なブロックで狙い通りのスコアレスドロー

 1st legで勝てなかったレバークーゼンはより積極的に高い位置からプレスに出ていく。ローマの3バックをレバークーゼンが3トップで追い回していくという構図で試合はスタートする。

 レバークーゼンは保持においてはローマの2トップの外側からワイドのCBがボールをキャリー。中盤ではパラシオスがあまりプレッシャーを受けない状態でボールを持つことが可能になっており、サイドに自由にボールをつけることができていた。特に右サイドは大外のフリンポンの突破とペナ角のデミルバイのインスイングのクロスの二刀流でローマのゴールに迫っていく。

 ポゼッションで押し込み、ハイプレスを仕掛けていくなど順風満帆に見えたスタートのレバークーゼン。しかしながら、撤退守備は自陣の深い位置できっちりとブロックを組むことができていたし、高い位置までのカウンターはエイブラハムを基準とした形で陣地回復が可能。左右に動くエイブラハムを基準点として、背後をペッレグリーニがつくなどでレバークーゼンの高いラインを破ってみせた。

 右からのクロスは跳ね返されてしまい、レバークーゼンはなかなか決め手が見つからない状況。シュートは悪くはないのだがパトリシオの牙城を崩すには少しレンジが長い印象。よって、中央に固まりながらミドルとパス交換で狭いスペースの打開に向かっていく。

 ローマは先にあげた攻めに出るシチュエーションは問題なく受けることができたと言えるだろう。先にあげたレバークーゼンの攻略したいスペースはローマが最も手厚く網を張っているエリアでもある。

 よって、レバークーゼンはむしろトランジッションでチャンスがある格好だった。惜しくもノーファウルだrったアズムンの抜け台車、ディアビが狙っていた裏への抜け出しのボールなどは少し違う基軸であり、面白いものではあった。

 ゴールが欲しいレバークーゼンは後半も同じアプローチ。ローマは徐々に陣形を固めてトップが低い位置に立つことで深い位置にブロックを組むようになっていく。クロスに関しては相変わらず高さで優位を取れず、跳ね返される状況が続く。

 それならばトランジッション!と行きたいところだが、波状攻撃に出るべく即時奪回でレバークーゼンはファウルを連発。ローマに流れをぶつ切りにされてしまう。

 遠慮のないロングキックとファウル奪取でレバークーゼンの攻撃を遅らせるローマ。後半は同サイドにきっちりと封じ込むことができており、前半よりフリンポンやデミルバイの存在感を消すことに成功していた。

 さらにはWBのチェリクの負傷に乗じて最終ラインにスモーリングを投入。さらに陣形を固めてレバークーゼンを迎えうつ。レバークーゼンも最後は前線を増員することで対抗するが、得点のきっかけは最後まで掴めず。

 結局試合はそのまま終了。スコアレスドローのまま終わった2nd legの90分はローマの逃げ切りでの決勝進出を意味する結果となった。

ひとこと

 ゴールに鍵を見事にローマがかけた試合だった。特に序盤は活路を見出しかけたサイドの封鎖が見事。手練れのモウリーニョにシャビ・アロンソのレバークーゼンは絡め取られてしまった。

試合結果

2023.5.18
UEFAヨーロッパリーグ
Semi-final 2nd leg
レバークーゼン 0-0 ローマ
バイ・アレナ
主審:スラヴコ・ビンチッチ

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