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「Catch up Premier League」~2023.8.18 プレミアリーグ 第2節 ノッティンガム・フォレスト×シェフィールド・ユナイテッド ハイライト

目次

展開を動かすオフサイドとハマったCFの交代策

 ともに開幕戦は敗れた両チーム。ひとまずは残留が目標になる両チームにとっては互いにライバルとなりうるチームとの対戦である。

 どちらもベースとなるフォーメーションは5-4-1。基本的にはバックラインにプレスにいくのはカラーではなく、後方を余らせる形で構えるのが普段着である。

 その点でペースを握ったのはフォレスト。同サイドを攻め切るという点とロスト後に高い位置からプレスをかけていくという点でブレイズに対して圧力をかけ続けていた。

 そして、その流れの中でフォレストは先制点をゲット。右サイドのオーリエのクロスをアウォニイが沈めてゴール。ブレイズはロウの豪快な空振りで流れを切れずにいると、波状攻撃の報いを受けてしまった。

 失点以降も流れは変わらず。攻めに出たいブレイズだが、雑な長いキックだけでは前進をすることはできない。ポゼッションにしても各駅停車のショートパスで相手を動かすことができない状態が続く。

 プレッシングに関しても前節と課題は同じ。中盤と前線の前のめりなプレス意識にバックラインがついてこれず、フォレストはライン間からパスを繋ぎながら簡単に前進ができる状態に。CHを空けてしまっていたところから大きな展開で逃げるケースもあった。

 きっかけを掴めないブレイズだったが30分もすると少しずつ流れが変わる。CBにまでプレスが掛かればフォレストの保持は一気に怪しくなる。ブレイズはその位置までプレスに出ていける場面が徐々に。

 保持においては右サイドから少しずつ前進ができるように。ハーマーが降りるアクションからその後方をオスーラが取る形で右の奥を狙っていくように。押し込んだ流れで右サイドからクロスをあげ、ダニーロのクリアが甘くなったところをようやくシュートまで漕ぎ着けた。

 フォレストもカウンターから反撃を試みていたが、ギブス=ホワイトの仕上げが精彩を欠く。試合はフォレストのリードでハーフタイムを迎える。

 後半の立ち上がりにペースを握ったのはブレイズ。攻勢を強めると、セットプレーからハーマーが素晴らしいミドルでネットを揺らす。立ち上がりの流れにうまく乗り、試合を振り出しに戻す。

 ブレイズは左サイドからのビルドアップから主導権を引き戻した感がある。ノルウッド、トラオレの引くアクションにハーフタイムから入ったラローチがオーリエの背後を取る形から押し込んでいく。後半のラローチとオーリエのマッチアップはやたら派手であった。

 前半に見られなかった間を繋ぐアクションでフォレストを自陣に押し込めていくことでブレイズは反撃。フォレストのアウォニイへのロングボールも勇気を持ったラインアップで跳ね返す。前半では見られなかった中盤のプレスとバックラインの押し上げが噛み合った格好である。

 となると、フォレストはその高いブレイズのDFラインの裏が狙い目。アウォニイが抜け出したところからネットを揺らした場面はオフサイドでノーゴールの判定。しかしながら、ブレイズがラインを上げて迎撃することを躊躇するようになったという意味でこのオフサイドには一定の効果はあったと言えるだろう。

 再びブレイズがラインを下げて保持はフォレスト。4バックにフォーメーションを代えて、前節も起爆剤となったエランガを投入する。

 しかしながら、実際に効いた交代カードはエランガよりもこの試合ではウッドの方だった。後半はあまり存在感が見せられなかったアウォニイを諦めたクーパーの采配は的中。右サイドからのクロスを仕留めて89分に貴重な決勝点を決める。ブレイズは2人のCBがきっちりウッドを挟み込めなかったのが痛恨だった。

 連敗を回避したのはフォレスト。ホーム開幕戦を勝利で飾り、一足早く未勝利勢からの脱出に成功した。

ひとこと

 決勝点のウッドはさすがの職人芸。ハマされつつも難しい角度からのヘッド。お見事。ブレイズは中盤とバックラインのブレス意識が噛み合った時間帯ができたり、左サイドを中心に繋ぐことでプレス撃退したりなど、負けたけど開幕戦に比べればまだ少し内容は光があった。だが、5バックであれば挟んだウッドはなんとか封じ込めたいところであった。

試合結果

2023.8.18
プレミアリーグ 第2節
ノッティンガム・フォレスト 2-1 シェフィールド・ユナイテッド
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:3′ アウォニイ, 89′ ウッド
SHU:48′ ハーマー
主審:ピーター・バンクス

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