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「Catch up Premier League」~2023.8.20 プレミアリーグ 第2節 アストンビラ×エバートン ハイライト

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強引な突破で展開を引き寄せたビラが完勝

 開幕戦を落としてしまったもの同士のカード。ウルブス、ブレイズに続き、負けたチームは2連敗でのスタートとなる。ヴィラ・パークでの今季の開幕戦はエバートンを迎えての一戦である。

 立ち上がりはややロングボールを主体とした落ち着かない展開。どちらのものとも言えない流れの中で序盤は時間が進んでいく。

 徐々にボールを持ち始めたのはアストンビラ。パウ・トーレスを軸に少しずつエバートンのプレス隊との駆け引きを行っていく。CB→SB→縦というルートはエバートンにバレている感があり、インサイドは人が捕まっている状況をなかなか変えられず。初めはエバートンがうまくボールを誘導している感があった。

 しかし、捕まっているインサイドでパスを受けたルイスが根性でボールを前に繋ぐとこの攻撃から先制点をゲット。ライン間のディアビからサイドに展開したベイリーが縦に仕掛け、ワトキンスとレーンを入れ替わるようにニア側に入り込んだマッギンが先制ゴールを決める。ライン間への侵入は強引だったが、その先の流れるような攻撃は彼らの良さが出た部分である。

 立て続けにアストンビラはセットプレーから追加点。ピックフォードの飛び出しでワトキンスと接触してしまい、PKを献上。これをルイスが決めて2点のリードを得る。

 反撃のきっかけを見つけたいエバートンだが、むしろここからビラのポゼッションの術中にハマることに。3-2-5気味に変形するビラの保持時のフォーメーションにおける左の大外のディーニュを捕まえることができず。大きなサイドチェンジからボールを受けたディーニュがクロスをガンガン入れることでビラは幾度も決定的なチャンスを迎える。

 キャルバート=ルーウィンを負傷で失ってしまったエバートンとしてはハイプレスしか活路はない状態だったように思う。実際のところ、ビラのビルドアップには十分なハメどころはあった。それでも、マルティネスにプレスがかかった時に唯一の出しどころになっていたルイスを潰しきれなかったり、イウォビの二度追いに対して、逆サイドのガーナーのラインアップが遅れたりなどなかなか前線のプレスが噛み合わない。

 終盤はダンジュマのワンツーの抜け出しなど少しチャンスもあったエバートンだが、展開をひっくり返すまでには至らず。試合は2-0のままハーフタイムを迎える。

 巻き返したいエバートンはドビンを投入して流れを変えにいく。しかし、後半開始直後にイウォビが負傷交代。キャルバート=ルーウィンを失った前半に続き、重要な選手を後半にも失ってしまうことになる。

 さらには直後にビラはベイリーが3点目をゲット。追い打ちをかけるようにリードを広げていく。

 3点目を奪ったことで少しビラのテンションが緩んだ感がある。エバートンはセットプレーからモペイが決定機を迎えるなど、前半に比べるとスコア以外はフラットな展開の試合に。

 しかしながら、さらに得点を重ねたのはアストンビラ。雑なアシュリー・ヤングのスローインを掻っ攫ったデュランが4点目を決めて突き放す。

 その直後のコウチーニョの負傷で試合のテンションはさらに数段下がる。試合の行方も決して、両軍ともに足を気にする選手がいる中でモチベーションを保つのは難しい。無駄な追加タイム9分を無難に過ごし、試合は4-0でアストンビラが今季初勝利を挙げた。

ひとこと

 追加タイムなくていいよ。この試合。

試合結果

2023.8.20
プレミアリーグ 第2節
アストンビラ 4-0 エバートン
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:18′ マッギン, 24′(PK) ルイス, 51′ ベイリー, 75′ デュラン
主審:アンソニー・テイラー

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