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「Catch up Premier League」~2023.8.26 プレミアリーグ 第3節 アーセナル×フラム ハイライト

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ヴィエイラのブーストで逆転するも…

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 3連勝を目指すアーセナルの出鼻を挫いたのはアンドレアス・ペレイラの先制ゴールである。誰もパスの先にいなかったサカのバックパスをラインを上げた動きの流れで広い、先制点をあっさりとゲット。アーセナルはこれで2023年3回目の1分での失点となった。

 だが、ここからはボール保持で正しいアプローチはできていたように思う。4-4-2ベースで構えるフラムに対して、キヴィオルとホワイトがフリーになる形で起点を作る。

 特に明確に狙っていたのはマルティネッリへの対角パスである。フラムがアーセナルへのスライドをきっちりやることを利用して、大きく左右に振ることでボールを受けたマルティネッリが正対で相手と向き合う間合いをあたえていた。

 ただし、アーセナルのサイド攻撃に関しては少々誤算もあった。左サイドではそのマルティネッリがプレー精度の部分で決定打にならず。特にクロスの精度が甘く、カットインしてきた際のプレー選択にも疑問の余地が残る形に。

 右のサカはロビンソンを剥がせるシーンこそあるが、ヘルプに来たパリーニャに潰されてしまう場面が目立つ。その分バイタルを使うなど臨機応変な対応もできず、アーセナルは両サイドアタッカーからPAにボールを届けることにやや不具合を抱えていた。フラムからすればカウンターを視野に入れつつ、リードを維持することができたおいしい展開だったといえるだろう。

 後半、アーセナルは対角パスを減らして同サイドのサポートを増やしつつ、パスワークからの打開を図っていく。しかしながら、これが特に左サイドにおいて機能不全と見るや、すぐさまシフトチェンジ。ジンチェンコとヴィエイラを投入することで実質昨季の形に回帰する。

 この変更に応えたのはヴィエイラ。大外でのマルティネッリのサポートとエリア内への侵入やラストパスという要求に満点回答。巧みなオフザボールの動きからエリア内に侵入してPKを得て同点のきっかけを作ると、左サイドからのクロスでエンケティアのゴールをアシスト。一気に逆転する起爆剤になった。

 バッシーの退場で10人になり、ペレイラの交代でカウンターの出力も下がるというフラムにとっては逆転以外にも苦しい状況がある展開。しかし、フラムもジンチェンコのパスをカットしたところからトラオレが踏ん張りなんとかCKをゲット。これを合わせたパリーニャが決めて試合を振り出しに戻す。

 最後まで攻め手を緩めなかったアーセナルだが、10人相手のフラムの高さを破ることはできず。開幕3連勝チャレンジは失敗に終わってしまった。

ひとこと

 仕組み的なうまくいったこと、いかなかったことと終盤の逆転劇は割と別物。それだけにアーセナルは結果が欲しかった。

試合結果

2023.8.26
プレミアリーグ 第3節
アーセナル 2-2 フラム
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:70′(PK) サカ, 72′ エンケティア
NFO:1′ ペレイラ, 87′ パリーニャ
主審:ポール・ティアニー

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