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「Catch up AFC Champions League」~2023.10.3 グループI 第2節 BGパトゥム・ユナイテッド×ジョホール・ダルル・タクジムFC ハイライトレビュー

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右サイドのスピード勝負で優位に立ったジョホールが連敗回避

 互いに開幕節を落としてしまった両チームの一戦。グループステージ突破のためにはなんとか上位に食いつくためにも負けられない試合となる。

 ホームのパトゥムは前線に素早く当てる形で前進を狙っていく。8番のチャトモンコルが縦横無尽に動き回りつつ、そのあいたスペースにこちらも縦方向に行動範囲が広めなダニーロ・アウヴェスが降りるアクションからボールを収めていく。彼とティーラシンが前線で相手を背負いながら時間を作っていく。

 すると、早い時間にパトゥムは先制。アウヴェスで押し込んだところから、ローリーがファウルを奪ってパトゥムがゴールを奪う。

 しかし、ジョホールは即座にゴールを返す。一発で裏抜けしたアイマン・ハナピの目が覚めるような一撃で試合は瞬きする間に同点となる。

 この右サイドを軸としたスピーディなアタックは90分間ジョホールの武器として成立。パトゥムのバックラインはアジリティ不足が顕著でカウンター対応に不安がある。特にこのゴールを奪ったアイマン・ハナピにはかなり手を焼いていた。

 ならば、ボールの奪われ方には気をつけたいところだが、アウヴェスへのボールをカットしたところからジョホールはカウンターを発動。ヘベルチとベルグソンの2人でカウンターを完結し、ジョホールが前に出る。

 ジョホールからすればリードを奪うことができたし、どうやらカウンターも刺さりそうということでここからはラインを下げて受ける機会を増やしていく。ポゼッションの機会を得たパトゥムは右サイドから反撃を狙う。WBに加えてCHのチャトモンコルやアウヴェス、チャナティップが流れるなどポイントを増やしながらクロスを狙っていく。

 パトゥムはWBやアタッカーがスピードに乗れればチャンスはありそう。逆サイドからの展開でWBの前が空いたり、チャナティップのターンからドリブルができるスペースがある場面などは推進力を持って敵陣に迫ることができた。その一方でそうした状況を作れる頻度は高くはなく、ジョホールのカウンターの反撃も含めてボールを持つ局面がパトゥムの優位に繋がっていたかは別の話になるだろう。

 後半も試合は撃ち合いの様相。アイマン・ハナピのボール奪取からのカウンターでベルグソンが打ったシュートをムニスが押し込んでジョホールがリードを広げる。

 しかし、セットプレーの二次攻撃から右サイドを攻略したパトゥムが2点目をゲット。前半のような得点の入るスピード感で1点差をキープする。

 玉砕覚悟で攻め込むパトゥム。リスクはあるが、前半よりはジョホールも間延びしておりソリッドなカウンターを撃てている状況ではない感じ。4-4-2にシフトするなど、徐々にパトゥムは攻撃的にシフトしていく。

 だが、試合を決めたのはジョホールのカウンター。またしても試合を決めたのはアイマン・ハナピ。スローインからのリスタートから裏をとったゴールで試合を決着。連敗を避けてグループ敗退の危機にブレーキをかけたのはアウェイのジョホールだった。

ひとこと

 攻めのポイントのシャープさは明らかにジョホールの方が上。グループ突破を視野に入れるためにはここからの蔚山との連戦で少なくとも4ポイントは欲しいところだろう。

試合結果

2023.10.3
AFC Champions League
グループI 第2節
BGパトゥム・ユナイテッド 2-4 ジョホール・ダルル・タクジム
レオ・スタジアム
【得点者】
パトゥム:5′(PK) 55′ ビクター
ジョホール:6′ 78′ アイマン, 14′ ベルグソン, 53′ ムニス
主審:モハメド・アブドゥル・ハッサン

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